隠岐の島の野山に咲く花/野生蘭/山野草/樹木

島根県隠岐の島の野山に咲く花/野生蘭/山野草/樹木等を紹介します。

桐の花

2009-08-18 | 隠岐の野山 海岸付近に咲く花(5月~6月)
特徴 [編集]
高さは10mほどで、初夏の頃に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。葉も特徴的であり、広卵形の大きな葉をつける。





原産地は中国とされ、日本では北海道南部以南において植栽される。





中でも福島県の会津桐、岩手県の南部桐が有名である。





キリは古くから良質の木材として重宝されており、




下駄や箪笥、箏(こと)、神楽面の材料となる。





また、翼(よく)のついた小さい種子は風でよく撒布され、




発芽率が高く成長が早いため、随所に野生化した個体が見られる。




伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章の意匠に取り入れられてきた。





属名はシーボルトがアンナ・パヴロヴナに献名したもの。




木材 [編集]
キリは日本国内でとれる木材としては最も軽い。





また、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があり、





高級木材として重宝されてきた。





日本では箏や箱、家具、特に箪笥の材料として用いられることが多く、





桐箪笥といえば高級家具の代名詞である。





かつて日本では女の子が生まれるとキリを植え、





結婚する際にはそのキリで箪笥を作り嫁入り道具にするという風習もあった。




キリは成長が早いためこのようなことが可能なのである。



※隠岐の島の林野には、桐の花を良く見かけます。
やはり嫁ぐ娘のために、親や親族により植えられていたのでしょうか?



またキリは発火しづらいという特徴もあるため、




金庫などの内側にも用いられる。日本各地で植栽されていたが、




需要の高まりや産業構造の変化により北米、南米、中国、東南アジアから輸入されることも多い。


桐花紋 [編集]

五七桐花紋日本には白桐をもとに意匠化された家紋がいくつかある。





それらを総称して桐紋もしくは桐花紋というが、




中でも五七の桐と呼ばれるスタイルが有名である。





古くから桐は鳳凰の止まる木として神聖視されており[1]、




日本でも嵯峨天皇の頃から天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど、





「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた。





また中世以降は天下人たる武家が望んだ家紋としても有名で、





足利尊氏や豊臣秀吉などもこれを天皇から賜っている。






このため五七桐は「政権担当者の紋章」という認識が定着することになった。




近代以降も五七桐は「日本国政府の紋章」として大礼服や旭日章(及び旧制下の桐葉章)、瑞宝章(新制下)の意匠に取り入れられたり、菊花紋に準じる国章としてビサやパスポートなどの書類の装飾に使われたり、「内閣総理大臣の紋章」として官邸の備品や総理の演台に取付けられるプレートに使われている。過去に存在した国鉄の紋章も桐紋に蒸気機関車の動輪を組み合わせたものだった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。