いちファンによるヨエコさん応援ブログ

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【再掲】「感謝的 解体ヨエコ ツアー」ファイナルday1(2008/7/19@東京キネマ倶楽部)私的レポート

2023-07-22 22:00:48 | このブログについて

ちょうど、15年前に「倉橋ヨエコさんとしてのラストライブ」が行われた時期なので、当時のレポートを再掲します(このブログ遡れば読んでいただくことはできるのですが)。

誤字脱字とか勘違いとかあるかもしれませんが、なにしろもう15年前なので、そのまま掲載します。


7/19に東京キネマ倶楽部で行われた、「感謝的 解体ヨエコ ツアー」ファイナル2daysの1日目について、私的な内容ですがレポートを書いておきます。思い入れが空回りしている感がありますが、ご了承ください。

 まず、セットリストを。

2008.07.19(土)
「感謝的 解体ヨエコ ツアー」@東京キネマ倶楽部

[ピアノ・ボーカル:倉橋 ヨエコ]
[ドラム:一ノ瀬 久(From MeganeWrench)]
[ベース:時光 真一郎(From MeganeWrench)]
[ギター:根上誠二 ]


1.白い旗
2.鳴らないピアノ
《MC1》
3.感謝的生活
4.卵とじ
5.あいあい
《MC2》
6.盗られ系
7.過保護
《MC3》
8.涙で雪は穴だらけ
9.マネキン人間
10.友達のうた
《MC4》
11.損と嘘
12.夜な夜な夜な
《MC5》
13.今日も雨
14.流星
《MC6》
15.夏
16.人間辞めても
17.はないちもんめ
《MC7》
18.輪舞曲

アンコール
《MC8》
19.メドレー(自転車・ラジオ・レモンケーキ・ラブレター・森へ行く・梅雨色小唄)
《MC9》
20.帰りたい家
21.ジュエリー

ダブルアンコール(ゲストボーカル:古城康行(From MeganeWrench))
22.依存症~レッツゴー!ハイヒール~
23.東京
24.楯

予定時刻から少し遅れて開演。暗転とともに、待ちきれないように客席から拍手。コラールのような賛美歌が流れ、まずバンドメンバーがステージに登場。
そして、ステージ脇のテラスにヨエコさんが現れ、客席から歓声。歓声とBGMの賛美歌の中、ゆっくりと階段を下り、ピアノの前に座る。

1曲目は弾き語りでの「白い旗」。続いてバンドとともに「鳴らないピアノ」。

この2曲の後、MC。本日のライブについて、窒息するまで楽しみたいと、ヨエコさんらしい表現で意気込みを語る。

そして、「感謝的生活」、「卵とじ」、「あいあい」と続けて3曲。
「卵とじ」や「あいあい」のような楽しい曲を楽しげに歌うヨエコさんと、盛り上がる会場(自分含む)に、「もうヨエコさんのライブでこういう経験はできないんだ」と思って、ちょっとぐっとくる。

次のMCで、衣装についての話。ちなみに、純白のウェディングドレスに、「廃業いたします」のタスキをかけていました。ヨエコさん曰く、イメージは「ミス廃業」とのこと。自らオカルトチックと語る。
そして、ビデオクリップがオカルトチックな曲ということで、「盗られ系」。続けて「過保護」。ここから「マネキン人間」までは、時光さんがベースをウッドベースに持ち替えて演奏。

次のMCは会場の東京キネマ倶楽部のこと。独特の雰囲気があって、ピンと来て歌を作りたくなったらしく、東京キネマ倶楽部の(勝手につくった)CMソングを披露。
そこから曲づくりの話。偶然の出会いや経験を歌にして、歌は通訳のようなものだったという話。

そして「涙で雪は穴だらけ」、「マネキン人間」、「友達のうた」。経験といえば、「涙で雪は穴だらけ」は「電車の中で携帯電話のメールを見ていたら、優先席の近くでもないのに見知らぬおばさんに怒られた」という経験を元につくったと、以前雑誌のインタビューで話していたなあ。そういう経験から、こういういい歌がつくれるというのは、才能だと思う。

「友達のうた」について、MCでどのように出来上がったかを話してくれる。最初に歌ったものをnobodyknows+さんに預けたら、曲も詞もそのままでダンスナンバーにしてもらえた話。
そこから、音楽による人との出会いについて。その流れでバンドメンバー紹介も。最初、「ギターの方はどなただろう?」と思っていたのですが、なんとヨエコさんのプロデューサーでもある根上誠二さんだったのでびっくりする。なぜなら、モヒカンにメガネという、これまでとは随分イメージの違う外見だったので。

このMCでは、ピアノが故障した話もありました。ヨエコさんとともにピアノも解体する予定だけれど、先走ってツアーの途中にいくつかの音が出なくなって、あわてて修理に出したそうです。
で、ピアノが解体したあかつきには御香典代わりにグッズを買ってくださいと。

そして「損と嘘」、「夜な夜な夜な」。「損と嘘」は照明もかなり派手で、歌と演奏とともに、ステージ全体の雰囲気をつくる。

その後のMCで、夜な夜なといえば夜考えることがある、という話。それは、生きるとはなんなのかという話。ヨエコさんの考えは、まず人はいずれ死ぬ。だから、みっともなくても無様でも、死に向かって暴れるのが生きること、だという。そしてその暴れる方法が、ヨエコさんにとっては歌だった。

生きるというのはそんなもんかな、と言って、そのまま「今日も雨」。
この流れで聴いた「今日も雨」は泣けた。私はイントロをピアノで弾いてくれるライブ用のアレンジが好きで、この曲を聴けてよかった。
そして「流星」。これまでのライブで多く歌ってくれていた定番曲がたくさん聴けて、嬉しい。と同時に、これが最後の集大成のライブだと思うと、寂しさも募る。心に刻み付けるべく、一生懸命聴く。

次のMCで、もういちど「歌を作る」ことについて。自分がひとりで歌っていた、弾き語りだけの時期は引きこもりだった。そこから先は人の力が必要。ライブができるのもバンドやスタッフがいるから。
ここで、今日のライブが楽しいので辞めるの止めたいと言ってくれたことが、なんだか嬉しかった。

続いて「夏」をしっとりと歌い、「人間辞めても」、「はないちもんめ」で盛り上げる。

本編ラストの前のMC。書きたいと思っていた歌詞がすべて書けて、歌に出来た、だから人前で歌うのはこれで終わり、というお別れの挨拶。でもCDは残るので、これからも末永く聴いて欲しいと。

そして「輪舞曲」。CDでも何度も聴いた好きな曲ですが、改めてライブで聴くと、歌に込められた色々な思いを感じる。

一旦退場し、ヨエコさんが再度登場。アンコールはヨエコさんの弾き語り。
まず、客席にお子さんを見つけて、「おー、キッズが」と言って、「おべんとうの歌」を歌ってくれる。そして、同じ歌をブルース風に歌う大人向けの「おべんとうの歌」。ヨエコさん曰く、こっちは浮気した亭主に作るおべんとう、らしい。

そこから、再び歌の話。人の感受性はすれ違うので、人が人を傷つけてしまうこともある。その中で、自分の歌が届いて、好きと言ってくれることは奇跡だという。

そして、初めて曲作りをした頃の歌も含め、メドレーを披露。廃業発表後に公式サイトで発売された福袋内のCD-Rに収録された「自転車」、「レモンケーキ」、そして「ラジオ」、「ラブレター」、「森へ行く」、「梅雨色小唄」が歌われる。

続いて「帰りたい家」を歌ってくれたのだが、歌の前にこの曲が出来た時の思い出を話してくれた。ヨエコさんがアルバイトをしていた頃、渋谷の銀座線が上に見える会社で働いていたらしい。その銀座線の風景と、成功するまで帰れなかったふるさとの電車の風景を重ね合わせてつくったのがこの曲だったそう。
私は「帰りたい家」って、好きな人の家に行ってみたい思いを「帰りたい」と表現した歌と思って聴いていたんだけれど、題名の通り望郷の思いを歌った歌だったんだね。そう思うと、また切ない。

アンコール最後の「ジュエリー」は、ライブで初めて歌われた未発表曲。音楽と歌詞についての思いを歌った歌とのこと。「自業自得の雨が降る」という歌詞や、あなたとの時間は宝物だったということを歌っていたのが記憶に残る。音楽に対して、愛憎が入り混じっていたのかなあとも思った。

以上三曲を歌って、ヨエコさんは退場。何人かのお客さんは帰り支度を始めるが、私はこの日会場内でグッズの腕章を買って、それについていた式次第(セットリスト)を見ていたので、まだ続きがあることが分かっていた。だから、多くのお客さんとともに手拍子でアンコールをする。すると、ステージに新たにマイクが立てられる。

手拍子に合わせて、バンドメンバー3人が、そしてフリル付きのシャツにシルクハットと言うインパクト大の衣装で、古城康行(From MeganeWrench)さんが登場。古城さんは、元はベーシストとして一ノ瀬さんとともにヨエコさんのサポートをしていたのだが、自身がボーカリストに徹したことで、最近はヨエコさんのライブに出演することはなかった。

でも! ラストにステージに登場してくれて、嬉しかった。
古城さんの手拍子と、一ノ瀬さんのドラムにあわせて、会場全体で手拍子、そして古城さんのコーラスに客席からレスポンス。ヨエコさんのライブで、ここまで多くのお客さんが一緒に盛り上げるのは、私は初めて経験しました。
その手拍子とコーラスに迎えられるように、Tシャツに着替えたヨエコさんが登場。ヨエコさんもスタンドマイクでのコーラスで客席とコール&レスポンス。そしてピアノの前に移動し、「依存症~レッツゴー!ハイヒール~」。
曲の間中も手拍子鳴り止まず、「レッツゴー・ハイヒール」や「オエオ、オエオ」のコーラスは客席も一緒になって声を上げる。陳腐な言い方かもしれないが、それまでヨエコさんの曲を聴くことに真剣だったみんなが、一体になって盛り上がった瞬間だったように、後になると思う。

ヨエコさんから古城さんの紹介の後、古城さんのボーカルをフィーチャーした「東京」。
そして本当のラストには、やはりという感じの「楯」。弾き語りで歌われることも多かったけれど、今回は古城さんのギターも含めたバンドアレンジで。何度となくライブでもCDでも聴いてきた曲だけれど、もう聴けないと思うとじんと来る。

こうして、ラスト2daysの1日目が終了。ヨエコさんのテンションの高さ、悔いなしのライブにしようという意気込みを感じ、また聴いている方も充実感を感じるライブでした。

なんだか、ライブ後も放心状態で誰もいないステージを見つめてしまった。これだけ素晴らしいライブができるのにやめちゃうのかあと、複雑な気持ちになる。

そんな思いを抱えながらも、明日も聴く側としても悔いの残らないライブにしようと思い、会場を後にしたのでした


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