渋谷クラブクアトロ(CLUB QUATTRO)でのライブ「倉橋書房~東名阪・年末大謝恩会~」に行ってきました。簡単ですけれど、レポートを書いておきます。
ヨエコさんのセットリストは下記の通り。
「倉橋書房~東名阪・年末大謝恩会~」
2007.12.13@渋谷クラブクアトロ(CLUB QUATTRO)
[ピアノ・ボーカル:倉橋 ヨエコ]
[ドラム:一ノ瀬 久(From MeganeWrench)]
[ベース:時光 真一郎(From MeganeWrench)]
≪MC≫
1.追跡
2.損と嘘
≪MC≫
3.卵とじ
4.あいあい
≪MC≫
5.涙で雪は穴だらけ
6.今日も雨
≪MC≫
7.残り者
8.恋の大捜査
≪MC≫
9.はないちもんめ
【アンコール】
10.感謝的生活
客席は、何人くらい入ったかなあ。スタンディングで400人くらいいたかなあ。渋谷のクアトロをご存じの方なら、ステージ近くの一段低い部分はお客さんで埋まったといえばイメージできるかな。更にその後ろのカウンター席も、その後ろのスタンディングもかなりの人出。
銀色でワンピースのドレスと、同じく銀色でふわふわした帽子で登場したヨエコさん。スキャットから「追跡」に入るが、なぜか演奏がストップ。なんとピアノにドラブルが発生し、鳴らないというアクシデント。
スタッフが復旧作業を行う中、場をつなぐために急遽長めのMC(ヨエコさん曰く「ピアノの出待ち」の「小話」)を開始。
・ミドリカワ書房さんのライブを見ていたら楽しくて、ライブ後に帰りそうな気分になり、「私も歌うんだ」と思い返した。
・ツーマンのオファーはヨエコさんから。ミドリカワ書房さんのことは前から知っていたけれど、いつか会いたい、対バンしたいと思っていた。だからこのライブはクリスマスプレゼントだと思う。
・ツアーは大阪、名古屋とやってきて、大阪では打ち上げにも参加した。ミドリカワさんは飲んでも酔わないで紳士だったのが意外で、自分はお酒は飲まないけれど楽しかった。
ツアーが終わるのは寂しいけれど、今日もパワーを使いまくって楽しみたい。
・早々にバンドメンバー紹介も。ベースの時光さんが話し始めたらスポットライトが当たって、時光さんが「そんな照明なんていいですよ」と言ったら消えたのは面白かった。
・広島では、30人のお客さんを前に、マイクもない本当のアコースティックで歌ってきました。
今日は電気の力を借りてのライブですが、電気が……。これはライブですね。これも含めて。
・大阪、名古屋のライブ、移動では雨が影響した。
ヨエコ「私が雨女なので」
時光「それは疑いようがないですね」
一ノ瀬「(時光も)雨男なんですよ」
「ミドリカワさんはどうなんでしょう?」の問いかけに、客席から「雨男」の返事があり、「じゃあ、こう色々な力が合わさって(雨が)」。
今日もライブが終わったらどしゃぶりかもしれませんが、濡れて帰ってください(会場から笑い)。
・そうこうするうちピアノが鳴り始め、ヨエコさんの「でんき?」にスタッフからOKが出て、さも今登場したかのような「こんばんはー、倉橋ヨエコです」のあいさつの後、ようやく
「追跡」。
いやあ、このトラブルを乗り切ったヨエコさんを見ると、場数を踏んだんだ(ライブパフォーマーとしての経験値があがったんだ)なあと思う。2~3年前の、おどおどした感じのMCからは今の姿は想像もつかなかったよ。
そして「追跡」、
「損と嘘」を続けて。ドラム、ベースの音もガンガンなるノリのいいアレンジだけれど、音のバランスがいいように感じる。クアトロって、やっぱり音響がいいんだろうなあ(後ろの方で聴いていたことも影響しているのだろうか)。
2曲終わってのMCの第一声は、「ピアノ出てよかった」。そして、先ほどのMCで今日話そうと思っていたことはすべて話してしまったヨエコさん。「言いたいことをしゃべりながら、楽しくライブをしていきます」。
・ミドリカワさんのネットラジオに出演したのが、初めてちゃんと対面した機会だったので、記者のように曲づくりについてなどたくさん質問した。
配信された番組を聞いたら、結構編集されていてしゃべりすぎたと反省。
・今回のライブは私も楽しみだったけれど、お客さんも自分なりの楽しみ方をしてください。踊りたい人は踊って、(体が)かゆいひとはかいて。
そんな感じのMCに続いて
「卵とじ」、
「あいあい」の2曲。今日は盛り上がる曲が続く。「卵とじ」の間奏で、ピアノとベース・ドラムがそれぞれかけあうのが、ジャズっぽくてかっこいい。
「あいあい」で、時光さんがベースソロの前に手拍子をあおってくれて、客席も手拍子で盛り上がる。
その後のMCで、やおら立ち上がって「こんばんはー」のあいさつ。客席からの「こんばんはー」の返事に、「いい人たちだ」と感慨深げ。「追跡」のイントロのスキャット「♪サバダー」の後に客席を見た時にみんな帰っていたらどうしようという被害妄想を抱いていたそうです。夢じゃなかったことにひと安心。
次の曲紹介は、クリスマスにからめて。去年の今ごろ、クリスマスに「今頃街にこんなのが流れていたら楽しいわ、うひひ」と思って、泣きながらつくった曲とのこと。
そう、
「涙で雪は穴だらけ」です。電車で理不尽に怒られた悲しみと恨みを込めた曲。
でもきれいな曲で悲しくも美しい詞なんだよなあ。ここではベースはウッドベースで、ピアノの音色がそれまでよりも目立つようなアレンジ。曲の中盤では会場に雪が舞うような照明効果も。
続いて
「今日も雨」。これもいつもながらのピアノの音色と、バランスよく聞こえるベース・ドラムで、弾き語りバージョンとも、CD収録のギターをフィーチャーしたバージョンともまた違った、ピアノロックみたいな雰囲気に。
次のMCがアンケートとグッズの告知。アンケートを書く時に「ペンがない人には私の眉墨を貸します」とか、新グッズのパスケースについて「なんの絵柄? と不安に思う人も多いと思いますが」とか、なんというかMCも絶好調な感じ。ちなみにパスケースのデザインは、「春待ちの感じ」で「梅と髑髏」が描かれたもの。
つづいて
「残り者」と
「恋の大捜査」。「残り者」も、CDではピアノメインの曲ですが、これもリズムが相まってかなり激しい感じ。
「恋の大捜査」で盛り上げて、ラストのMCで次のライブの告知。「ピアノが鳴らない時はどうなるかと思ったけれど」、いよいよ最後の曲
「はないちもんめ」。
当然のようにアンコールが起こる。ベース時光さんがメガネレンチTシャツに着替えてぴょんぴょん跳んでいるのを「そんなにアクティブな人とは初めて知った」とつっこみつつ、「せっかくのツーマンなので、セッションしたいなー。ミドリカワさーん」の呼びかけにミドリカワ書房さん登場。12月6日がミドリカワさんの誕生日だったということで、ヨエコさんから客席の手拍子とともに、ジャジーな感じの「Happy Birthday to You」のプレゼント。
ミドリカワさんが「ツーマンは楽しかったけれど、明日あたりはもう私のこと忘れてるでしょ」と言えば、ヨエコさんも「じゃあ毎日手紙を書きましょうか」と返す。それから、セッションに当たりミドリカワさんがヨエコさんに手書きの譜面をもらった話や、ミドリカワさんと時光さんのじゃれあい(二人は以前からの友人だそうです)を挟みつつ、客席の手拍子も一緒になってラストのセッション
「感謝的生活」。このデュエットは、すごく合っていた。お互いにお互いのファンなんだなあということが感じられた。
最後は客席に一礼した後、2人で武藤敬司の(というか「武藤敬司のモノマネをする神奈月の」に近い)「プロレスLOVE」のポーズも披露。
選曲もアレンジも、かなり激しい感じで、10月の渋谷O-nestの「F.A.N感謝祭」に近い雰囲気だったかな。今のヨエコさんの気分として、そういう弾ける感じのライブを、ということなのかもしれません。私は弾き語りもバンド編成もどちらも好きなので、今回のライブもよかったです。
・倉橋ヨエコ公式サイト
・レーベルBabeStar>>倉橋ヨエコ>>Information
DVD:倉橋ヨエコ『ザ☆狂鍵ヒットパレード~倉橋ヨエコミュージッククリップ+ライブ映像』:
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国内盤 DVD /発売日: 2007/07/25 /レーベル: ビクター /組枚数: 1 /規格品番: VIBB-3
<ミュージッククリップ集>:1.盗られ系/2.東京ドドンパ娘/3.人間辞めても/4.恋の大捜査/5.東京/6.楯/7.夏/8.損と嘘/9.今日も雨(新作撮り下ろし作品)
<ライブ映像>(2007.03.25「損と嘘は色々ツアー」ファイナル@東京キネマ倶楽部):10.オープニング/11.桜道/12.卵とじ/13.あいあい/14.梅雨色小唄/15.追跡/16.人間辞めても(アンコール)
・BabeStar>>倉橋ヨエコ「ザ☆狂鍵ヒットパレード」
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1.桜道/2.薬箱/3.いただきます/4.赤い屋根の下で/5.花とダンス/6.あいあい/7.方程式/8.ダルマさんが転んだ/9.損と嘘/10.廃工場/11.今日も雨/12.白の世界/13.春夏秋冬(CD-EXTRAとして「損と嘘」ライブ映像)
BabeStar>>倉橋ヨエコ『色々』特設サイト