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いちファンによるヨエコさん応援ブログ

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引っ越しを行いましたら、お知らせします。

■ライブレポート:ワンマンライブ@2006.02.10渋谷O-WEST

2006-02-11 03:35:52 | ライブレポート
 渋谷O-WESTでの倉橋ヨエコさんワンマンライブ、見てまいりました。簡単ですが感想を。
 まずはセットリストから。

[ 倉橋ヨエコ : ボーカル・キーボード ]
[ 古城康行 : ベース ]
[ 一ノ瀬久 : ドラム ]
[ 根上誠二 : ギター ]
[ 矢島秀治 : マニピュレーター ]

1.M-9.追跡系
2.過保護
3.はないちもんめ
- MC -
4.線を書く
5.昼の月
6.盗られ系
- MC -
7.つぶつぶ
8.ラブレター
- MC -
9.石鹸ガール
10.感謝的生活
11.東京
- MC -
12.薬指のためのエチュード
13.ここにいる
14.裏返し
- MC -
15.白い旗
16.ピエロ
17.シーソー
- MC -
18.恋の大捜査
19.シナリオ
20.人間辞めても
- MC -
21.卵とじ
22.春の歌
- MC -
23.楯
アンコール1.ロボット
アンコール2.流星


 曲リストをごらんいただければお分かりの通り、ワンマンライブらしく全25曲と盛りだくさんの内容。

 まずはインストの「1.M-9.追跡系」。まず古城康行(ベース)、一ノ瀬久(ドラム)、根上誠二(ギター)の三氏がステージに登場し、演奏を開始。そしてヨエコさんが登場。キーボードで演奏に参加し、更に日本古謡の「さくらさくら」を一部歌う。
 ヨエコさんの衣装は緑のロングスカートとオレンジのキャミソール、オレンジの羽織の和装スタイル。髪はショートボブで、コサージュをつけています。バンドの男性陣は、ジャケットにハンチングで衣装を統一。

 インストでの4人の楽器のセッションの後、「2.過保護」へ。演奏がすごいのはもちろんなのだが、照明のタイミングなども含め、ステージ全体に迫力があり、見入ってしまう。
 続いて「3.はないちもんめ」。ライブバージョンではノリのいい激しいアレンジになっているのだが、この日もやはりノリノリ。後半の根上氏のギター、古城氏のベースもかっこいい。古城さんは、おなじみのベースを弾きながらのターン(ぐるりと一回転)を見せてくれました。

 その次にMC。こんばんはのあいさつの後、「今日はワンマンなのでビッグサイズの水を」と、1リットルくらいのペットボトルを掲げるヨエコさん。会場から歓声と笑いが起こる。
 このMCでは、本日のライブがアルバム『ただいま』のレコ発ツアーの初日であること、お客さんへの感謝、開始前に会場の一階のコンビニエンスストアに行ったら当日券待ちの行列があって感激したことなどの話があった。
 『ただいま』からの曲や、デビューしてからこれまでの5年間の曲を披露することを発表し、再び曲へ。

 切なくて泣ける「4.線を書く」、激しい「5.昼の月」、そしてノリノリの「6.盗られ系」と、趣の違う曲が3曲続く。いずれの曲でも感じるのは、ヨエコさんの歌うときの表情の豊かさ。曲の雰囲気を思わせたり、聴いている方にとっては意外なところで笑顔が見られたり、様々な表情が表れる。

 次のMCでは、持ち時間が踊るようにあって、曲のリストもいつもの倍くらいあって、ワンマンだと改めて思うという話。そしてO-WESTの思い出。
 ヨエコさんが初めてO-WESTに来たのは7年位前。まだ曲作りを始めたばかりで、ライブの経験もない頃、先輩ミュージシャンのライブをお客さんとして見に来たそうな。そして、ライブの非日常的空間に衝撃を受け、人前で歌うことがなんてすごいのかと思ったという。そしてそのライブの帰り、人前で歌ってみたいとめくるめく妄想を繰り広げたそうです。
 そして今、O-WESTで歌っていることがよくできた妄想なのではと思いつつ、お客さんを見ていると現実なんだと思うとのこと。でも、もしも妄想でも最後まで楽しくがんばりますとの言葉の後、再び曲へ。

 「7.つぶつぶ」と「8.ラブレター」。どちらもかわいい曲。「つぶつぶ」では古城さんのコーラスとの掛け合いも印象的。「つぶつぶ」は、かわしらしい歌なんだけれど、なんだか泣けてくるなあ。不思議な気持ちになる。「ラブレター」は、マーチのようなドラムのリズムにあわせ、こちらはひたすらかわいらしい。

 次のMCで、ひとりでしゃべって歌って申し訳ないです、との話。次の曲はよかったら参加してくださいということで、次は「石鹸ガール」を歌うことを発表。口笛やフィンガースナップ(指パッチン)が得意な方は是非ということだったのだが、これはちょっとハードルが高かったかもしれない。

 「9.石鹸ガール」は、CDではヨエコさんのコーラスが多重録音されているのだが、そうしたエフェクトのないシンプルなライブバージョンのアレンジも、またいいなあ。
 そして、イントロにスキャットが挿入された「10.感謝的生活」、ギターが加わっていることでいつものライブアレンジとはちょっと雰囲気の違う「11.東京」を披露。

 続いてのMCで水を飲みながら、なかなか水が減らないと言い、でもライブで飲みきろうと決意を口にするヨエコさん。
 改めて、ワンマンっていいですね、との感想。いつもならこの辺で最後の曲ですが、今日はまだ全然ですとうれしそうに言う。見ている側も、うれしい。
 ここで、コンピレーションアルバムに収録されている曲を演奏しますとの紹介の後、「12.薬指のためのエチュード」を演奏。

 「薬指のためのエチュード」は、6分以上のインスト。2005年12月28日(水)「ヨエコと雄一」@下北沢440で、グランドピアノのソロで演奏されたのだが、今回はバンド編成での演奏。
 前半はヨエコさんのソロのキーボード。中盤以降、ドラム・ベース・ギターが加わる。このセッションには、4人のそれぞれの楽器のプレイヤーとしてのレベルの高さがひしひしと伝わる。
 そのまま「13.ここにいる」へ。この流れはすごかったなあ。その後の「14.裏返し」は、「裏返す、裏返す、……」のリフレインにエフェクト(エコー)がかかって、印象的。

 次のMCで配布しているチラシ「ヨエコくらぶ」とアンケートの案内。そして、一旦バンドがステージ上から退く。一番初めは一人で弾き語りのライブをしていて、今でも原点で大好きですとの言葉の後、「15.白い旗」。

 その後、ステージ上には根上誠二氏と矢島秀治氏が登場。2005年12月27日(火)ヨエコとトモフ@下北沢440と同じ「ヤジガミヨエコ」の編成。矢島のヤジ、根上のガミ、そしてヨエコから取った名前です。ヨエコさん曰く「幻のユニットの復活」。

 この編成で「16.ピエロ」、「17.シーソー」を披露。「ピエロ」は、歌詞の雰囲気に合わせた夏らしいSEをバックに、ヨエコさんの歌とキーボード、根上氏のギターでの演奏。「ピエロ」をライブで聴いたのは初めてだったが、いいなあ。この切ない感じがたまらない。

 ここで、古城・一ノ瀬の両氏もステージに戻り、5人編成での演奏に。その前にMCで、メガネレンチのCD・Tシャツ、ヨエコさんの新しいグッズ(Tシャツ・ステッカー)を紹介。

 そして「18.恋の大捜査」。この曲でも古城さんのコーラスとの掛け合いが印象に残る。「19.シナリオ」は、バンドネオンの音色もシーケンサーで流し、CDバージョンに近い雰囲気になる。「シナリオ」のラストから、リズムボックスがつなぎとなってそのまま「20.人間辞めても」へ。この流れもかっこよかったなあ。

 次のMCでは、いよいよライブも終わりに近づき、すごくさみしいとの話から、『ただいま』は自信作なので、ひとりでも多くの人に聴いて欲しいとの話など。
 そして今後の東京でのライブの予定を発表。3月17日(土)、下北沢440でのCRAZY FINGERSのライブにゲスト出演するとのことです。これは多分、CRAZY FINGERSと同じステージで演奏するということなのかな。
 それから、詳細は秘密とのことですが、4月の後半に下北沢のおしゃれな場所でライブをするとのこと。
 ううむ、気になる。俺がぱっと想像(というか妄想)したのは2ヶ所。多分、いわゆるライブハウス以外の場所じゃないかと思います。
 その1:mona records(http://www.mona-records.com/)。ここはカフェ・CDショップであり、ライブスペースでもある店です。
 その2:ヴィレッジヴァンガードレコーズ(ヴィレッジヴァンガード下北沢店)。何度か他のミュージシャンの方のインストアライブが行われたことがあるので。
 これは、正式発表を楽しみにしましょう。

 その次の2曲は「21.卵とじ」と「22.春の歌」。「卵とじ」を歌うヨエコさんは、本当にうれしそうだなあ。そして今個人的には一番好きな「春の歌」、この曲は何度聴いてもいい。

 ラストのMCで、今日のライブはもうすぐ終わりで寂しいけれど、自分が歌えるのは聴いてくれる方がいるから、みなさんのおかげで歌う人生を送れていますという感謝の言葉。
 そして最後は「23.楯」をバンドアレンジで披露。弾き語りももちろんいいのだが、バンドの中で披露されるヨエコさんの歌とピアノもまたいいなあ。

 その後アンコールに答えて、やはり5人編成で「ロボット」、「流星」を演奏。アンコールでは全員がヨエコさんの新作Tシャツで登場。会場からの「ヨエコさんかわいい」の声に「なんと、すばらしい方がいる」と返事をして、会場の笑いを誘う。

 「ロボット」は、リズムマシーンの効果でCDバージョンに近いアレンジ。後半はリズムマシーン、それぞれの楽器の音が激しくぶつかり合い、アバンギャルドな感じがかっこいい。
 そして本当のラスト、「流星」。この曲は、締めくくりにふさわしい雰囲気を持っているなあ。

 ワンマンライブは初体験でしたが、なんというか、「ヨエコさん祭り」という感じで、満足でした。色々なミュージシャンとの対バンもいいけれど、やっぱりワンマンはいい。しみじみそう思いました。
 2006年も、ヨエコさんのライブには可能な限り行きたいと思います。

【 参考 】
[ 倉橋ヨエコ公式ページ http://www.kurahashiyoeko.com/
[ 倉橋ヨエコ CD ( リンク先はAmazon.co.jp ) ]

「礼」(2000年発表,ミニアルバム)


「思ふ壷」(2001年発表,ミニアルバム)


「婦人用」(2002年発表,アルバム)


「人間辞めても」(2002年発表,マキシシングル)


「モダンガール」(2003年発表,アルバム)


「東京ピアノ」(2004年発表,アルバム)
東京ピアノ


倉橋ヨエコ『楯』(2005年,VICB-35002)
倉橋ヨエコ「楯」


・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま

・V.A.『EBONY meets IVORY~10 Groovy Fingers on the Keyboard~』(コンピレーションアルバム。「薬指のためのエチュード」収録)
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■セットリスト:ワンマンライブ@渋谷O-WEST

2006-02-10 21:51:17 | ライブレポート
 渋谷O-WESTでの倉橋ヨエコさんワンマンライブ、見てまいりました。
 いやあ、すごいライブだった。
 詳しい感想は後程ということで、取り急ぎセットリストだけお知らせします。

1.喫茶スキャット→間違い。正しくは「M-9.追跡系」
2.過保護
3.はないちもんめ
MC
4.線を書く
5.昼の月
6.盗られ系
MC
7.つぶつぶ
8.ラブレター
MC
9.石鹸ガール
10.感謝的生活
11.東京
MC
12.薬指のためのエチュード
13.ここにいる
14.裏返し
MC
15.白い旗
16.ピエロ
17.シーソー
MC
18.恋の大捜査
19.シナリオ
20.人間辞めても
MC
21.卵とじ
22.春の歌
MC
23.楯
アンコール1.ロボット
アンコール2.流星

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■ライブレポート:2005年12月29日(木)ヨエコとうめ吉@下北沢440

2006-01-25 23:32:08 | ライブレポート
 倉橋ヨエコさんの「下北沢440」での4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」のレポートです。29日はいよいよ最終日。うめ吉さんとのツーマン「ヨエコとうめ吉」でした。

 まず、共演のうめ吉さんの話を少し。うめ吉さんは、三味線を弾きながら民謡・都々逸・戦後すぐあたりまでの歌謡曲を歌う「俗曲師」。落語芸術協会所属で、寄席の他自身でもライブを主催している。
 普段なかなか見る機会のないステージを見ることが出来て、嬉しかった。今回の編成は、うめ吉さんが三味線と歌で、サックス(&フルート)、和洋両方の太鼓、アコーディオン。そしてダンサー。全員が和服姿で、独特な世界観が印象的だった。曲も、「おてもやん」・「ソーラン節」・「買い物ブギ」・「三味線ブギ」・「東京音頭」、それに都々逸などを、和洋折衷のビッグバンドといったアレンジで披露。
 MCで下北沢の雰囲気にそぐわなのではという話もご本人からあったが、見ている側としては楽しかったなあ。

 続いて、ヨエコさんの話。セットリストは次のとおり。本日も、初日の26日と同じく「MeganeWrench(メガネレンチ)」こと古城康行(ベース)・一ノ瀬久(ドラム)とのトリオ編成でした。

[ 倉橋ヨエコ : ボーカル・キーボード ]
[ 古城康行 : ベース ]
[ 一ノ瀬久 : ドラム ]

1.喫茶 スキャット
2.東京
3.ロボット
= MC =
4.シーソー
5.金魚想う
6.線を書く
= MC =
7.裏返し
8.沈める街
9.赤い靴
= MC =
10.卵とじ
11.春の歌
= MC =
12.人間辞めても
13.楯
14.(アンコール)はないちもんめ
15.(ダブルアンコール)盗られ系

 レポートの前に、ご了承いただきたく書いておきます。この日はライブを見ることに集中したく、曲目やMCの内容など、最低限の内容のみメモを取りました。そのため、記憶に頼っている部分もいくつかあります。勘違いなどありましたら、owner-moero-garakuta@freeml.comまでメールにてお知らせください。

 ヨエコさんのスキャットと一ノ瀬氏のドラムが印象的な「1.喫茶 スキャット」で幕を開ける。続いて「2.東京」、「3.ロボット」。実は「ロボット」を聴いている途中で、「あ、曲目をメモするの忘れている」ということに気が付いた。なんというか、それくらい聴き入ってしまう。それで、今日は必要最低限の内容だけメモをして、後はひたすらライブを見て、聴きたいと思ったのである。
 「ロボット」のメリハリの効いた曲の展開は、何度聴いてもすごいなあ。最初のヨエコさんの歌のみの部分から、歌とピアノ・ドラム・ベースのセッション、そして終盤の前衛音楽のごとく激しい間奏。演奏する方も真剣勝負だし、聴くほうも真剣勝負。いい意味での緊張感が感じられる。

 その後のMCでは、共演のうめ吉さんへのお礼、そして今日もニューアルバム『ただいま』からの新曲他、色々な曲を歌って、お客さんにも楽しんで欲しいし、自分も楽しみたいとの話がありました。

 つづいて「4.シーソー」・「5.金魚想う」・「6.線を書く」。「シーソー」は、ヨエコさんの声の表現力が強く感じられる。寂しい感じの歌詞なのに、歌声がやさしげに感じる部分や、伸びやかな歌声から一気に力強い歌声に展開する部分など、印象的。
 「金魚想う」は久々に聴いた。この曲は古城氏とヨエコさんが入れ替わりにコーラスとボーカルを担当しながら歌う。古城さんのボーカルもいい声だよなあ。
 「線を書く」は、何度聴いても泣ける。もちろんCDバージョンも名曲なのだが、わずか2メートルくらい前で実際にヨエコさんが歌っているのを聴くと、やっぱり臨場感が違う。

 次のMCでは、グッズの紹介。CD、ライブチケット、タワーレコードとコラボレーションしたTシャツ(「夏をふたつくらい先取りして」という言葉がよかった)など。メガネレンチのCDとレコ発ライブの案内もありました。メガネレンチレコ発ライブ(2005年1月29日@新宿 紅布(red cloth))には、ヨエコさんも鍵盤とコーラスで参加するとのこと。

 続いて「7.裏返し」・「8.沈める街」・「9.赤い靴」の三曲。「沈める街」は、俺自身はライブで聴いたのは初めて。歌詞は恨み辛みを歌った内容なのだが、力強い感じで、ノリノリの雰囲気。これは不思議な感じだった。「赤い靴」は「フィーチャリング(featuring)古城君バージョン」ということで、古城氏とヨエコさんが交互にボーカルを担当する特別バージョン。そういえば「赤い靴」は、2005年7月のライブ「ヨエコとアナタ」でも、ANATAKIKOU北條氏をフィーチャーして披露されたなあ。ツインボーカルがうまく合っている曲だと思う。改めて聴くと、「赤い靴」は曲は明るいけれど、歌詞は切ない。

 次のMCは、この4daysライブについてのお礼。各日のゲストのみなさん、会場の440(入り時間も歌う時間も同じだったので、会社に出勤するような感じで楽しかったそうです)へ、それぞれありがとうの言葉。ヨエコさんの楽しいライブだったという言葉が、見ていた側としても嬉しかった。

 続いての「10.卵とじ」「11.春の歌」では、会場全体が盛り上がる。
 そして、お客さんへの「年末の忙しい中来てくださってありがとうございます。来年もいい年になりますように」の感謝の言葉の後、「12.人間辞めても」。
 実はこのあたりのことは、俺は細かくは覚えていません。ただ、とにかくヨエコさんが歌うのを見て、聴けることが幸せだと強く感じていた。それだけははっきりと覚えています。

 最後に、次の曲がラストとのコメント、そして改めて会場の440へのお礼の後、ピアノ弾き語りで「13.楯」。この曲には、この一年間のヨエコさんの色々な思いを感じた。
 前作『東京ピアノ』の発売後、各地でライブを行いながら、夏前からアルバム『ただいま』の製作に入って、傑作といえるアルバムが出来て、「楯」がシングルになって、そしてそれらの曲をライブで歌っている。その一年の集大成のような歌だった。
 見ている俺個人にとっても、今年になってからそれまでCDだけで聴いていたヨエコさんのライブに行くようになって、生の歌を聴くたびに感激して、という一年。その今年一年を思い出した。
 いつもライブで聴くと涙が出そうになる「楯」ですが、今日はより強い思いを感じて、聴きながら泣きました。

 大きな拍手に見送られて、ステージを後にするヨエコさん。しばらくしてから拍手が手拍子に変わる。そしてアンコールに応えて、再びトリオで「14.はないちもんめ」を披露。力強い演奏で、客席も盛り上がる。
 もしかしたら、このアンコールはヨエコさんたちも多少は想像していたかもしれない。これまでの三日間もアンコールに応えてくれたので。でも、「はないちもんめ」を終えてステージを降りたヨエコさんに、再び手拍子が起こったのは予想外だったかもしれない。俺は前の方でステージを見ていて、少し見えたのが、まずスタッフの人が袖から客席をうかがう様子。その後少しして、ヨエコさんが一人で登場し、一旦袖に戻って三人で登場(歌う前に「一人では心細かったのでメガネ兄さんたちもさそって来ました」との言葉がありました)。

 このダブルアンコールは、客席の素直な思いだったと思う。俺も「はないちもんめ」を歌い終えたヨエコさんを見て、「もう少しだけでもこの時間が続けばいいのに」って思ったので、自然に再度手拍子をしていた。
 本当に最後の曲、「15.盗られ系」。この4daysライブの最初を飾った(26日の一曲目)「盗られ系」が再び披露されて終了。

 なんというか、とにかくすごいいいライブだった。うまい言葉が見つからなくて、そんな表現しかできないけれど。
 2005年に見たあらゆるライブの中で一番だったと思う。ライブが終わってからも、気持ちが高ぶってしまって、なかなか席を立てなかったですよ。

 そして、2006年もずっとヨエコさんの歌を聴き続けたいと思ったのでありました。


【 参考 】
[ 倉橋ヨエコ公式ページ http://www.kurahashiyoeko.com/
[ 倉橋ヨエコ CD ( リンク先はAmazon.co.jp ) ]

「礼」(2000年発表,ミニアルバム)


「思ふ壷」(2001年発表,ミニアルバム)


「婦人用」(2002年発表,アルバム)


「人間辞めても」(2002年発表,マキシシングル)


「モダンガール」(2003年発表,アルバム)


「東京ピアノ」(2004年発表,アルバム)
東京ピアノ


倉橋ヨエコ『楯』(2005年,VICB-35002)
倉橋ヨエコ「楯」


・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま
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■ライブレポート:2005年12月28日(水)「ヨエコと雄一」@下北沢440

2006-01-11 21:43:18 | ライブレポート
 倉橋ヨエコさんの「下北沢440」での4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」のレポートをお届けします。今回は3日目、おおはた雄一さんとのツーマン「ヨエコと雄一」です。

 まずは共演のおおはた雄一さんについて。アコースティック・ギターの弾き語り。声もギターも、優しい・柔らかい感じが聴いていて気持ちよかった。フォーク・ブルース・カントリーなど、色々な音楽がルーツになっているのかなと感じた。最後に披露されたボブ・ディランの「風に吹かれて」(Bob Dylan”Blowin' In The Wind”)のカバーはかっこよかったなあ。
 途中で、アコースティックギターとは別のギターを膝の上に載せ、弦の上で指を滑らせるように演奏したのも印象的だった。この時はハワイアンのような音色だった。
 後で調べたら、どうやらあのギターは「ワイゼンボーン」型のスチールギターと呼ばれているらしい。スチールギターは、ハワイアンで使われる楽器のようですね。

 さて、続きましてヨエコさんの話を。ヨエコさんは、紫のロングスカートに白とピンクのキャミソール、その上にゴールドの羽織という衣装で登場。髪型は、前髪をふわっとアップにして(「ボンパドール」と呼ばれる髪型のようです)、白のコサージュ。
 この日はソロで生ピアノの弾き語りでした。セットリストは次のとおり。

0.「お正月」を一小節だけ披露
1.泣き止め剤
2.ラジオ
= MC =
3.春の歌
4.聴こえたから
= MC =
5.想い巡り
6.感謝的生活
7.放課後時代
= MC =
8.恋愛テム
9.夜な夜な夜な
= MC =
10.薬指のためのエチュード
= MC =
11.ここにいる
12.はないちもんめ
= MC =
13.楯
14.(アンコール)梅雨色小唄

 セットリストをご覧いただけるとお分かりの通り、ニューアルバムからの曲からなつかしの曲まで、バラエティに富んだ選曲でした。
 最初の「お正月」には意表をつかれた。ヨエコさんも観客の意外そうな反応を楽しむような笑顔で歌っていました。ヨエコさんによる他の童謡や合唱曲のカバーも、聴いてみたい気分になった。

 あいさつの後「1.泣き止め剤」を披露。イントロからピアノがすごい。そして、声の迫力もすごい。この魅力を引き出す440の音響設備は、やっぱりいいと思う。大きすぎず小さすぎず、ヨエコさんの歌とピアノが会場内に響いてくる。その次の「2.ラジオ」は、弾き語りのシンプルな演奏だと、より一層歌詞の言葉が響いてくる。
 この日はピアノがステージやや左に置かれ、ヨエコさんは客席に対し横向きで、ピアノと対峙するように演奏をする。俺はちょうど右端の一番前で見ていたので、ピアノに向かうヨエコさんを斜めから見るような形になった。

 2曲を終えたMCで、改めて客席を向いたヨエコさん。いつもは正面を向いて歌っているだけに、急にお客さんの顔が見えた印象が合ったようで、一瞬「おっ」と固まる。それを見て客席に笑顔が広がる。
 MCでは今回のイベントについての話。色々な人との共演が、お祭りのようで楽しい、とのこと。たしかに、見ている方も楽しいけれど、歌うヨエコさんも楽しいのだろうなあ。
 12月16日発売のアルバム『ただいま』の案内をして、本日も何曲か歌うことを発表。

 次が新曲の「3.春の歌」。バンドバージョンよりもややゆっくりしたテンポで披露される。ヨエコさんの歌も表情も、嬉しそう。聴いている方も、嬉しくなってきて、そして感動して涙が出そうになる。後半のピアノソロや、最後のピアノも良かった。
 続いての「4.聴こえたから」は、やや懐かしい曲。この歌も、明るくて、楽しい。そして、ラストのピアノの演奏がやはりすごい。今日は歌とともにピアノも堪能できそうだなあと思う。

 次のMCで、これまでの2日間の演奏について振り返り。そして本日は弾き語りで、普段出来ないような曲、3~4年ぶりの曲を披露するという紹介もあった。

 その紹介のとおり「5.想い巡り」、「6.感謝的生活」、「7.放課後時代」を続けて披露。「想い巡り」は、かわいらしいなあ。テンションを高く保ったスキャットや高音の歌声が印象に残る。「感謝的生活」も、イントロのピアノと高音の伸びのよい歌声が印象的。
 「放課後時代」は、比較的ゆっくりしたテンポで、優しい・包み込むような歌声。以前の曲に込められた思いが、今のヨエコさんのピアノと歌で、より強く表現されているように感じる。

 次のMCでは、後の立ち見のお客さんを気遣い、最初「なるべく早めに終わらせて」と言いかけ、「早めにはいけないですね。一生懸命、心を込めて歌います」との言葉。
 それから、ピアノと歌についての話。これが、ヨエコさんがすごく真摯に音楽と向き合っていることを感じた。
 ピアノが昔からずっと好きだったヨエコさん。しかし、習っていたときには下手だ下手だと言われていたそうだ。そして、ピアノを弾いてはいけないのではないかと悩みながら、でもピアノが好きなのでやめたくないとずっと思っていた。
 しかし5年くらい前、ピアノを弾きながら歌うことを始めた。ピアノだけでは、うまくなければダメで、下手では聴いてもらえないかもしれない。でも歌をつけると、歌詞を伝えたいというエネルギーで、うまい・下手は関係なくなる。それが、ヨエコさんにとっての表現の突破口だった。
 CDを出して歌える、そして聴いてくれる人がいることが、幸せでありがたい。その感謝の気持ちを歌に込めてお返ししたい。弾き語りのシンプルなピアノと歌には、ただそれだけの思いを込めています、という。

 今思い出しながら書いていても、涙が出そうになる。みんながヨエコさんに惹きつけられるのって、やっぱりこういう思いを持って真剣に歌っているからなんだと思う。偶然歌を聴いたのがきっかけでヨエコさんのファンになった人は多い(俺もその一人です)。歌の力があるんだよなあ。そして、ヨエコさんがどんどん魅力を増して行っているのも、この気持ちがあるからなんだろうなあ。

 そして、「いきなり話が飛んですみません」と前置きをしてから、グッズの紹介。タワーレコードとコラボレーションしたTシャツ、2月10日の渋谷O-westでのワンマンライブのチケットなどを案内。
 それから、再び久々の曲を、ということで、アルバム『婦人用』に収録されている「8.恋愛テム」、「9.夜な夜な夜な」を。「恋愛テム」は、ピアノのみでCDバージョンと同じくらい複雑な伴奏を披露し、歌も緩急・強弱のメリハリがあって、聴く方もノリノリになってくる。「夜な夜な夜な」は、歌詞がネガティブなのだが、それを激しいピアノとともに歌い上げて、聴いていると徐々に気持ちが高ぶってくる。すごく不思議な魅力がある。

 ここで一旦MC。ピアノの練習も好きだし、歌うのも好きなヨエコさんだが、ピアノだけの曲はこれまでライブで披露したことがない。ただ、一曲だけコンピレーションのなかで演奏した曲がある、との話。
 分かる人はここで分かったのだが、普段ピアノを弾くときにも少し弱い薬指を鍛えるための曲を、今日は初めて披露します、とのことで、次の曲を披露。

 「10.薬指のためのエチュード」はピアノのインスト。直後のMCで、歌ものを含めてもここまで長い曲はない(CD収録版は6分くらいあります)という曲を、見事に演奏しきる。ゆっくりしたイントロから徐々にテンポを上げ、最後は指の動きにも目を奪われる。

 MCを挟んで「11.ここにいる」、「12.はないちもんめ」の2曲。ライブではこの2曲が続けて披露されることが多い。曲調や歌詞の雰囲気も似たものがあるので、これは今後も定番になりそうですね。「はないちもんめ」の最初の、「はないちもんめ」のリフレインから裏声での「はないちもんめ!」で始まる導入部分は、CD版とは異なるライブ独特のアレンジで、何度聴いても気持ちが盛り上がる。
 この2曲は、いい意味で客席は気にせず、ピアノと真剣勝負しているような、集中していた演奏だった。見ていて、聴いていて、とにかく圧倒された。

 最後のMCでは、1月7日の新宿タワーレコードでのインストアライブの告知、おおはた雄一さんへのあらためてのお礼、アンケートのお願いなどのお話がありました。

 そしてラストは「13.楯」。これにはひたすら聴き入るだけでした。

 アンコールの手拍子に応えて登場してくれたヨエコさん。MCで紹介していたTシャツに着替えて披露。「ころも(衣)チェンジをして来ました」に会場から笑いが起こる。
 そして本当の最後に「14.梅雨色小唄」。改めて、切なくていい歌だなあと思った。

 本日は、懐かしい曲を今のヨエコさんのピアノと歌で聴けたという点で、2005年のひとつの締めくくりとなるライブだったと思う。歌に込められた思い(うれしさとか楽しさとか切なさとか)が改めて強く感じられました。
 それから、ピアノのインストの10を含め、随所でピアノソロが堪能できたのもうれしかった。

 12月26日・27日のライブレポートも下記のとおり掲載しています。よかったらあわせてご覧ください。

■ライブレポ:’05.12.26(月)「ヨエコの部屋2005総集編~ヨエコと野狐禅」@下北沢440
http://blog.goo.ne.jp/yoekofan/e/68e543af2716696a4928b03cfea6c5ae


■倉橋ヨエコ ライブレポ:'05.12.27(火)ヨエコとトモフ@下北沢 440
http://blog.goo.ne.jp/yoekofan/e/2695c7d1dbc7145f28fc951675823289


【 参考 】
[ 倉橋ヨエコ公式ページ http://www.kurahashiyoeko.com/
[ 倉橋ヨエコ CD ( リンク先はAmazon.co.jp ) ]

「礼」(2000年発表,ミニアルバム)


「思ふ壷」(2001年発表,ミニアルバム)


「婦人用」(2002年発表,アルバム)


「人間辞めても」(2002年発表,マキシシングル)


「モダンガール」(2003年発表,アルバム)


「東京ピアノ」(2004年発表,アルバム)
東京ピアノ


倉橋ヨエコ『楯』(2005年,VICB-35002)
倉橋ヨエコ「楯」


・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま
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■ミニレポート:1月7日(土)インストアライブ@タワーレコード新宿店

2006-01-08 12:18:02 | ライブレポート
 1月7日(土)にタワーレコード新宿店で行われた倉橋ヨエコさんのインストアライブの簡単なレポートを。

 16:00開始だったので、余裕を持って15:30頃にはタワーレコードのあるビルに到着しました。タワーレコードへ向かうエスカレーターを登っていると、上からヨエコさんとピアノの歌声が!
 これはリハーサルでした。タワーレコード新宿店のインストアライブは、多くの場合店内の一部をステージにするので、セッティングやリハーサルは公開形式になるのです。でも、リハーサルも見たかったなあ。

 開始30分前の時点で、すでにステージ前に40~50人くらいの人が集まっていました。最初は店内を見てからステージ前で待とうと思ったのですが、「これは今から待っておかねば」と思い、自分もステージ前で待つことに。
 その後も続々と人が集い、見た限りでは70~80人の人が集まる。そして16:00ちょうどにライブ開始。しかし人が多く、直接ヨエコさんの姿を見ることも、ステージ後ろのスクリーンに映った姿もなかなか見えず。そんな中でも見えたヨエコさんの衣装は、黒(紫)とゴールドのキャミソールにピンクのロングスカート、そして黒い羽織。今日は髪につけたコサージュも黒く、黒を基調とした色でした。
2006.1.15追記:BabeStarのブログによると、250人くらいの人だったとのこと。下記URLに写真も掲載されていますが、たしかにすごい人の数です。
●BabeStar > 赤ちゃんの星と犬について > 2006.1.07 ヨエコさんのインストアライブ
http://blog.babestar.net/blog/staff1/archives/2006/01/post_43.html

 セットリストは次のとおり。本日はソロの弾き語りです。

1.線を書く
2.春の歌
=MC=
3.シーソー
4.卵とじ
=MC=
5.ここにいる
=MC=
6.楯

 最初に「最後まで楽しんでいってください」とのあいさつの後「1.線を書く」。続いて「2.春の歌」。春の歌は、すこしミディアムテンポのアレンジ。聴きながら、タワーレコードの店内というオープンな空間で、ヨエコさんの濃密な歌の世界が表現されているというのが、いつものライブとはまた違って、不思議な気持ちになった。

 最初のMCでは、インストアライブについて(CDを買ってくれた方に来ていただいたり、偶然通りかかった方に聞いていただけるのが楽しみ)、アルバム『ただいま』について、タワーレコードとのコラボTシャツについて、の話がありました。

 続いて「3.シーソー」と「4.卵とじ」。「シーソー」は歌とともに、豊かな表情と後半のはねるようなピアノの音色が印象的だった。「お腹が空いている人はごめんなさい」と紹介した「卵とじ」も、歌・ピアノともにノリノリだった。

 次のMCは2月のツアーの告知。ここで2/10の渋谷O-Westでのワンマンライブの編成の話がありました。ベース・ドラム・ギターとのバンドスタイルとのこと。ベース(古城康行)・ドラム(一ノ瀬久)の「MeganeWrench(メガネレンチ)」はライブではおなじみですが、プロデューサーの根上誠二氏もギターで参加するようです。
 また、曲も新旧織り交ぜて披露するようで、今から期待が膨らむ。

 そして「5.ここにいる」。イントロのピアノ、前編を通じての声の迫力は、やっぱりすごい。ピアノと歌のシンプルな編成だけに、それぞれの魅力もストレートに伝わってくる。

 最後のMCでライブ後の特典交換会について案内があった後、「6.楯」。この曲は、何度聴いてもいいなあ。これからももっともっとライブで聴きたい。そう思った。

 そしてライブ後。特典交換会では、ヨエコさんがサインと好きな食べ物を書いた色紙を、対象者全員に手渡ししていただけました。ちなみに俺は、好きな食べ物は「ドライカレー」でした。これはいろいろバリエーションがあるようです。

 というわけで、年明け最初のライブは、やっぱり倉橋ヨエコさんで幕を開けたのでありました。

・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま
 1.楯 / 2.ここにいる / 3.線を書く / 4.シーソー
 5.卵とじ / 6.裏返し / 7.シナリオ / 8.石鹸ガール
 9.昼の月 / 10.ピエロ / 11.春の歌
(Amazon.co.jpの紹介ページ)
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■倉橋ヨエコ ライブレポ:'05.12.27(火)ヨエコとトモフ@下北沢 440

2006-01-05 16:21:12 | ライブレポート
 2005年12月、下北沢440で行われた倉橋ヨエコさんの4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」の、簡単ですがレポートを。
 12月27日(火)は、TOMOVSKYとのツーマン「ヨエコとトモフ」でした。

 最初にTOMOVSKYについて。元「カステラ」オオキトモユキ氏のソロユニット。この日はソロでギター弾き語りのステージ。40歳になったとのお話がありましたが、そうは見えないくらい若い。歌はしっかりと聴かせる一方で、MCでも会場に笑いを巻き起こしていた。やや大人し目の客席を前に、中盤になってから「ああそうか、TOMOVSKYって名前だから外国人だと思って緊張してるんだな~」って、絶妙なタイミングですごく面白かった。エンターティナーだなあ。ああいう飄々とした40歳に、俺もなりたい。

 続きましてヨエコさんについて。今回はいつもとはちょっと違った編成でのライブです。まず、セットリストは次のとおり。

[ 倉橋ヨエコ : ボーカル・キーボード ]
[ 根上誠二 : ギター ]
[ 矢島秀治 : マニピュレーター・VJ(ビデオ・ジョッキー) ]

1.人間辞めても
2.ロボット
= MC =
3.シーソー
4.雨降り
= MC =
5.白い旗
6.東京
7.あなたのあたし
= MC =
8.屋上にて
9.森へ行く
10.楯
= MC =
11.卵とじ
12.(アンコール)春の歌

 本日は、ヨエコさんのプロデューサー根上誠二氏と、アルバム『ただいま』のアートディレクター矢島秀治氏とのスペシャルユニット、その名も「ヤジガミヨエコ」によるライブ。根上氏がギター、矢島氏がマニピュレーター(リズムマシーンの操作など)、VJ(=ステージ後ろのスクリーンへの映像表示)を担当。

 ヨエコさんの衣装も、普段の和装から一転、黒の帽子(ピンキーハット、だと思います)にオリジナル(タワーレコードとのコラボ)Tシャツ、ジーンズといういでたち。この姿もまた素敵だった。
 実はこの日は、チケットの整理番号が早いのをこれ幸いと、最前列の右側でライブを見ました(入場が整理番号順だったのです)。で、TOMOVSKYさんのライブが終わって、一旦ステージに幕が下りて、ヨエコさんのステージのセッティングをしていた最中、ステージの右に影が映ったんですね。もちろんステージそのものは見えないのですが、その影が帽子をかぶっていて、「おお!」と思ったのであった。
 そんなこんなで、もうライブが始まる前から気持ちがわくわくしてしまいました。

 「1.人間辞めても」は、スクリーンにPV(プロモーションビデオ)を映しながらの演奏。「人間辞めても」は、PVを見たことがなかったので、そのインパクトに目を奪われる。後ろのスクリーンも見たいし、演奏しているヨエコさんたちも見たいし、目のやり場に困ってしまう。言葉の使い方間違っているけれど、そんな感じだった。
 そして「2.ロボット」。今日はリズムが打ち込みなので、いつものライブバージョンよりもCDバージョンに近い印象を受けた。バックでは人々が工場で働く映像や、なんとなく懐かしい感じの工場やビルの映像、更には『モンティ・パイソン』(※1)のコントの一場面などがさまざまに入れ替わりながら映る。

※1『モンティ・パイソン』(Monty Python)。1970-80年代に活躍したイギリスのコメディグループ。映画監督のテリー・ギリアム(Terry Gilliam)もメンバーの一人でした。

 その後の最初のMCでは、今回の4daysライブについて、バンド編成について(矢島氏を紹介する際、「マ、マニピュレーター、で合ってますか」とちょっとたどたどしかったのが微笑ましかった)、本日も12月16日発売のニューアルバム『ただいま』からの新曲を披露する、などのお話がありました。

 つづいて「3.シーソー」。CD版の印象から、ギターとピアノのしっとりしたアレンジかと思いきや、結構強いリズムにあわせた歌い出しに意表を付かれた。
 後半はエフェクトのかかったノイジーなギターや、ノイバウテン(※2)のような激しいリズム、そしてヨエコさんの叩きつけるようなピアノという、なんだか前衛音楽のようなすごい雰囲気の演奏になる場面も。その中で高音の歌声を響かせるヨエコさん、かっこよかった。表現力の幅広さを感じたなあ。

※2 ノイバウテン=アインシュツルテンデ・ノイバウテン(Einsturzende Neubauten)。ドイツのバンド。「ノイズ」、「インダストリアル」と呼ばれる音楽にジャンル分けされる。激しい金属音が特徴的。好き嫌いは思い切り分かれると思います。

 「4.雨降り」では、根上氏のアコースティック・ギターとピアノという、CD版に近いアレンジ。そこに雨の音の効果音が入り、更にスクリーンには映画『雨に唄えば』の名場面にエフェクトをかけた映像が表示される。よく見るとジーン・ケリーが雨の中歌うシーンだと分かるのだが、あえて画像をぼやけさせたり、色を変えたりして、幻想的な雰囲気になっていた。そういう技術のすごさにも驚いてしまうが、その前で歌うヨエコさんの歌声がやっぱり圧倒的。

 次のMCでは、共演のTOMOVSKYさんの話。実はTOMOVSKYさんの最初の歌の歌詞の一部(5文字のフレーズ)を考えて欲しいと言われていたヨエコさん。本番直前にTOMOVSKYさんに「歌詞考えてくれた?」と訊かれて、すっかり忘れていたらしい。
 会場の一番後ろでステージを見ていたTOMOVSKYさんとヨエコさんの掛け合い、そしてヨエコさんの「後で私の持ってきたお菓子を進呈しますので」の言葉に、会場から笑いが起きる。

 その次の「5.白い旗」、「6.東京」、「7.あなたのあたし」はいずれもソロでピアノ弾き語り。じっくりと聞かせる「白い旗」、イントロのピアノに「すごい!」と思って、最後まですごかった「東京」、かわいらしい「あなたのあたし」、いずれもピアノと歌でこれだけ心を揺さぶってくれるのはすごいと、改めて思った。

 次のMCで、翌28日はすべて生ピアノの弾き語りであることを改めて告知。また本日の衣装(オリジナルのTシャツ)について紹介。

 再び「ヤジガミヨエコ」の3人にて「8.屋上にて」と「9.森へ行く」。「屋上にて」ではヨエコさんの歌声のスウィングするようなノリが心地いい。後の映像も屋上の風景だったり、洗濯機の中を思わせるCGだったりして、曲にマッチしていた(涙を拭いたタオルを洗濯機で洗う、という歌詞が出てくるのです)。「森へ行く」は、ライブで聴くのは初めてなのだが、マーチのようなリズムにあわせたはねるような歌声が、元気になれる。
 いつもはソロで弾き語りの「10.楯」も、この日は打ち込みのリズムにあわせ、また後ではPVを流しながらの演奏。このバージョンも、またいいなあ。

 最後のMCで、「ヤジガミヨエコ」は楽しかったので、またどこかでライブをやりたいというヨエコさん自身の感想と、アンケートなどで感想をお願いしますという話。それから2006年1月7日のタワーレコードのインストアライブ、さらに2月10日の渋谷O-Westでのワンマンライブの告知があり、ラストの曲へ。
 「11.卵とじ」。ライブ初披露で、CDの時から曲も歌詞も明るい楽しい歌だと思っていたが、ライブで聴くとまた楽しい。後には『モンティ・パイソン』の映像も流れ、非常ににぎやかな雰囲気のまま、ライブが終わる。

 その興奮覚めやらぬまま、アンコールへ。ここで根上・矢島の両氏が、銀色のジェイソンマスクのようなお面を付けて登場。ヨエコさんは「こういう場合はどうすればいいんだろう」と言いつつ、「放置? 放置」と、特に二人になにを言うこともなく、二人はマスクのまま演奏に入る。俺は、YMOがかつてライブや宣伝写真でマスクをつけていたのを、なんとなく思い出した。
 「12.春の歌」は、途中から客席の手拍子もあり、終盤には矢島氏がステージ上で紙吹雪を撒き、紙吹雪舞う中で歌うヨエコさんという、大盛り上がりの内容でした。

 いやあ、今日は色々と新鮮なライブだった。事前に公式サイトの日記で「ハイテクにぎやかバンド結成。初の試み!面白いサウンドになると思います♪」(※3)とあったとおりの「ハイテク」で「にぎやか」で「面白い」内容だった。ハイテクなだけに、ちょっとだけ音と画像が合わないで「もとい」となった部分もありましたが、そこでもヨエコさんは落ち着いていました。

※3:公式サイト > ぶつぶつぶつ > 2005/12/13 おはよーう! より引用
http://www.kurahashiyoeko.com/butsu.asp

 ちなみに、ラストで舞った紙吹雪、客席に落ちてきたものを一片頂いて来ました。

 こうして見ると普通の紙片ですが、当日の思い出と空気が詰まっているんです(なんちゃってね)。

 残り2日間についても、後日レポートをアップします。
 また、12月26日のライブレポートは下記のとおり書きました。よかったらあわせてご覧ください。

■ライブレポ:’05.12.26(月)「ヨエコの部屋2005総集編~ヨエコと野狐禅」@下北沢440
http://blog.goo.ne.jp/yoekofan/e/68e543af2716696a4928b03cfea6c5ae


【 参考 】
[ 倉橋ヨエコ公式ページ http://www.kurahashiyoeko.com/
[ 倉橋ヨエコ CD ( リンク先はAmazon.co.jp ) ]

「礼」(2000年発表,ミニアルバム)


「思ふ壷」(2001年発表,ミニアルバム)


「婦人用」(2002年発表,アルバム)


「人間辞めても」(2002年発表,マキシシングル)


「モダンガール」(2003年発表,アルバム)


「東京ピアノ」(2004年発表,アルバム)
東京ピアノ


倉橋ヨエコ『楯』(2005年,VICB-35002)
倉橋ヨエコ「楯」


・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま
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■ライブレポ:’05.12.26(月)「ヨエコの部屋2005総集編~ヨエコと野狐禅」@下北沢440

2006-01-02 23:12:40 | ライブレポート
 2005年12月、下北沢440で行われた倉橋ヨエコさんの4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」。すべて見て来ました。それぞれの日について、簡単ですがレポートを。
 まずは野狐禅とのツーマンライブ「ヨエコと野狐禅」です。

ヨエコと野狐禅

 最初に、共演の野狐禅について。野狐禅は、竹原ピストル(ボーカル、アコースティックギター)・濱埜宏哉(鍵盤、コーラス)の二人組。自分達の思いを強くぶつけるようなメッセージ性の強いフォークソングが印象に残った。情熱が剥き出しの(でもシャイそうな)竹原氏、落ち着いて見えるが、情熱を内に秘めていそうな濱埜氏が、それぞれ個性的。二人の熱さに感動した。「鈍色の青春」という曲は、泣けたなあ。

 続きましてヨエコさんについて。セットリストは次のとおり。「MeganeWrench(メガネレンチ)」こと古城康行(ベース)・一ノ瀬久(ドラム)とのトリオ編成でした。
 
[ 倉橋ヨエコ : ボーカル・キーボード ]
[ 古城康行 : ベース ]
[ 一ノ瀬久 : ドラム ]

1.狂鍵
2.盗られ系
3.つぶつぶ
= MC =
4.線を書く
5.春の歌
= MC =
6.部屋と幻
7.裏返し
8.昼の月
= MC =
9.残り者
10.ここにいる
11.はないちもんめ
= MC =
12.楯
13.(アンコール)流星

 ライブはインストの「1.狂鍵」の、ピアノ・ベース・ドラムの息がぴったり合ったセッションで幕を開け、「こんばんは! 倉橋ヨエコです!」のあいさつの後、「2.盗られ系」。比較的テンポの早いアレンジに合わせて、伸びやかに歌う。この辺で、俺は既にステージに引き込まれていました。
 「3.つぶつぶ」では、交互に披露されるヨエコさん歌声と古城氏のコーラスが印象的。ヨエコさんの表情も楽しそうで、ヨエコさん自身のライブへの期待、そして自信を感じさせた。

 最初のMCでは、今回の4daysライブについて、そして本日共演の野狐禅を改めて紹介。その後バンドメンバーを紹介し、12月16日に発売されたアルバム『ただいま』を発表したことと、ニューアルバムからの曲も披露していくとの話があった。

 「4.線を書く」は、ライブで聴いてもやっぱり切ない。でも、ヨエコさんの歌声はやさしい。表情も、曲の中で真顔になったり笑顔になったり、すごく豊か。「5.春の歌」は、CDと同じようなアレンジ。ドラム・ベースの力強さが、ヨエコさんのピアノ・歌の力強さとうまくあって、聴いていると本当に元気が出てくる。ラストのアレンジはCD版とは少し異なるアレンジで、より雄大な、世界が広がっていくような感じがする。

 次のMCでは、グッズ販売(タワーレコードとのコラボレーションによる新作Tシャツ他)、ライブで配布しているフリーペーパー「ヨエコくらぶ」のリニューアル、2006年のライブ告知を行う。今回の「ヨエコくらぶ」は、ヨエコさんと近しい方々によるアルバム『ただいま』へのコメントが載っており、興味深い。
 また、バンド「MeganeWrench(メガネレンチ)」のCD発売と、レコ発ライブの告知。レコ発ライブ(2005年1月29日@新宿 紅布(red cloth))では、「MeganeWrench」のライブにヨエコさんも参加するとのこと。

 その次は、ちょっと懐かしい「6.部屋と幻」。2000年発表のミニアルバム『礼』に収録されている曲。今のヨエコさんが歌うと、また違った魅力と迫力がある。
 最初の弾き語りから、ベース・ドラムとのセッション、そしてラストは再びピアノ弾き語りと、曲の中での構成や表現にもメリハリがあって、圧倒された。
 続いてアルバム『ただいま』収録の「7.裏返し」と「8.昼の月」。それぞれ、「裏返す」と「ずるい波」というフレーズの繰り返しが印象に残る。この二曲を聴きながら、ヨエコさんと歌の関係をふと考えた。
 一番最初にヨエコさんの歌をCDで聴いたのは2003年のこと。そしてライブには2005年から本格的に行くようになった。そうして聴く中で思っていたのは、「歌が憑依している」ということ。歌の世界観や迫力が、ヨエコさんに乗り移っているようだった。
 でも、今日のライブを見ていて、「憑依『して』いる」のではなく「憑依『させて』いる」のではないかと考えが変わった。ヨエコさんという芯がしっかりとあって、歌の世界を取り込んで、表現する。そういう、表現者としての強さを感じた。歌の中での喜怒哀楽も、声や表情で豊かに表われて、聴く側はどんどんと聴き入ってしまう。

 次のMCでは、「寒い中来ていただいて」という感謝の言葉と、グッズコーナーにあるパーカーの案内。それから、受付で「ヨエコの部屋」らしくお客さんを出迎えたヨエコ家の面々(普段ヨエコさんの家のピアノの上にいるぬいぐるみたち)の紹介。更にアンケートのお願い。そしてライブは終盤に。

ヨエコ家の面々

 「9.残り者」は、MCでの穏やかな雰囲気から一転、テンポはゆっくりしていながらも、愛する人との分かれと自己嫌悪を激しく歌い上げる。MCと歌の、いい意味でのギャップが印象的。そのまま「10.ここにいる」へ。ここでは3人揃っての「いないもいっしょ」の繰り返し、後半の間奏でのピアノ・ドラム・ベースのセッションが力強い。そして「11.はないちもんめ」へ。ライブバージョンは、出だしからファンキーな雰囲気で、聴いていると気分がどんどん盛り上がる。「ここにいる」・「はないちもんめ」は二曲続くと、より盛り上がりが強く感じるなあ。

 ラスト一曲前。共演の野狐禅に改めて「ありがとうございました」のお礼の後、みなさんの声でシングルになった曲を、ということで「12.楯」を弾き語りで披露。
 伸びる高音に惹きこまれ、すべてを忘れて歌に集中して聴いてしまった。

 アンコールの声に答えて、最初に次回ライブ(1月のインストアライブ、2月のツアー)告知をした後「13.流星」。ここでもスキャットを3人のハモリで聴かせてくれて、トリオの呼吸が合っていることを強く感じた。

 こうして、あっという間に終わってしまったという印象だった。全体的な感想は、「とにかくすごくいいライブだった」ということに尽きます。ヨエコさんの歌もピアノも表情も、バンドとの息がピッタリだったところも、すべてが素敵だった。
 あと、今日のヨエコさんはなんだかいつも以上に色っぽかったなあ。後の方で見ていたので、衣装は詳しくは分からなかったのですが、黒のキャミソールの上に赤い羽織という、和装スタイルでした。

 それから、会場の440は初めて行きましたが、音響設備がいいと感じた。音が小さすぎず、うるさすぎず、ライブらしい臨場感を味わうことが出来た。

 翌日からの三日間に期待しつつ、会場を後にしたのでありました。

【 参考 】
[ 倉橋ヨエコ公式ページ http://www.kurahashiyoeko.com/
[ 倉橋ヨエコ CD ( リンク先はAmazon.co.jp ) ]

「礼」(2000年発表,ミニアルバム)


「思ふ壷」(2001年発表,ミニアルバム)


「婦人用」(2002年発表,アルバム)


「人間辞めても」(2002年発表,マキシシングル)


「モダンガール」(2003年発表,アルバム)


「東京ピアノ」(2004年発表,アルバム)
東京ピアノ


倉橋ヨエコ『楯』(2005年,VICB-35002)
倉橋ヨエコ「楯」


・倉橋ヨエコ『ただいま』(VICB-60010)
ただいま
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■セットリスト:12/29 ヨエコとうめ吉(共演:うめ吉)@下北沢440

2005-12-29 22:46:02 | ライブレポート
 倉橋ヨエコさんの下北沢440での4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」。本日はいよいよ最終日。うめ吉さんとのツーマン「ヨエコとうめ吉」です。
 ヨエコさんのセットリストは次のとおり。

1.喫茶 スキャット
2.東京
3.ロボット
= MC =
4.シーソー
5.金魚思う
6.線を書く
= MC =
7.裏返し
8.沈める街
9.赤い靴
= MC =
10.卵とじ
11.春の歌
= MC =
12.人間辞めても
13.楯
14.(アンコール)はないちもんめ
15.(ダブルアンコール)盗られ系

 本日は、ヨエコさんのライブサポートでおなじみ「MeganeWrench(メガネレンチ)」こと古城康行(ベース)・一ノ瀬久(ドラム)とのバンド編成。

 詳しい感想はまた書きたいのですが、とにかくすごくいいライブで、とにかく感動した。
 久々の5、8もよかったし、新曲もそれぞれ魅力的、「楯」はこの1年のヨエコさんの色々な思いを感じて、泣けました。

 ラストは二度のアンコールに答えて、力強い二曲で締めくくり。今年の総決算にふさわしい内容だった。

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■セットリスト:12/28 ヨエコと雄一(共演:おおはた雄一)@下北沢440

2005-12-28 22:38:09 | ライブレポート
 倉橋ヨエコさんの「下北沢440」での4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」。本日3日目。おおはた雄一さんとのツーマン「ヨエコと雄一」です。
 ヨエコさんのセットリストは次のとおり。

(0.最初に「お正月」を一小節だけ披露)
1.泣き止め剤
2.ラジオ
= MC =
3.春の歌
4.聴こえたから
= MC =
5.想い巡り
6.感謝的生活
7.放課後時代
= MC =
8.恋愛テム
9.夜な夜な夜な
= MC =
10.薬指のためのエチュード
= MC =
11.ここにいる
12.はないちもんめ
= MC =
13.楯
14.(アンコール)梅雨色小唄

 本日はヨエコさんソロで弾き語り。セットリストをご覧いただけるとお分かりの通りバラエティに富んだ選曲でした。
 懐かしい曲を今のヨエコさんのピアノと歌で聴くと、歌に込められた思い(うれしさとか楽しさとか切なさとか)が改めて強く感じられました。

 後は、ピアノのみの10を含め、イントロや間奏でピアノソロが堪能できたのもうれしかった。

 明日はいよいよ4days最終日、「ヨエコとうめ吉」です。
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■【感想追加】セットリスト:12/27ヨエコとトモフ(共演:TOMOVSKY)@下北沢 440

2005-12-27 23:59:07 | ライブレポート
 倉橋ヨエコさんの「下北沢440」での4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」。本日はTOMOVSKYとのツーマン「ヨエコとトモフ」でした。

 ヨエコさんのセットリストは次のとおり。

1.人間辞めても
2.ロボット
= MC =
3.シーソー
4.雨降り
= MC =
5.白い旗
6.東京
7.あなたのあたし
= MC =
8.屋上にて
9.森へ行く
10.楯
= MC =
11.卵とじ
12.(アンコール)春の歌

 詳しい感想はまた後程。
 なお、明日の12月28日(水)「ヨエコと雄一(共演:おおはた雄一)」は、当日券が出る模様です。興味のある方は会場の440までお問い合わせください。

■ヨエコの部屋2005総集編「ヨエコと雄一(共演:おおはた雄一)」
日時:12月28日(水) open 19:00 / start 19:30
場所:下北沢 440 http://www.club251.co.jp/440/
料金:当日2,800(2order=1,000別)
問...440(four forty) 03-3422-9440
-----
 ここからは追記の感想文です。

 ひとまず簡単な感想を。

 本日はプロデューサーの根上誠二氏と、アルバム『ただいま』のアートディレクター矢島秀治氏とのスペシャルユニット、その名も「ヤジ ガミ ヨエコ」という編成でのライブ。

 根上氏がギター、矢島氏がマニピュレーター(リズムボックスの操作や後ろのスクリーンでの映像表示=VJなど)を担当。
 ヨエコさんが歌う後ろでその歌にあった画像が流れる(「人間辞めても」や「楯」ではPV)という、たしかにハイテクな内容。ハイテクなだけに、音と画像が合わないというアクシデントもちょっとだけありましたが、そこもヨエコさんは落ち着いていました。

 曲は、久々の「屋上にて」もよかったし、「卵とじ」「春の歌」もよかった。

 あと、ヨエコさんの衣装が、新作Tシャツにジーンズ、黒い帽子という、和装ではないスタイルで、これもまた新鮮だった。

 下の画像は440受付で出迎えてくれた「ゆきちゃん」他の面々です。



 もっともっと書きたいことはあるので、4日間のライブが終了したら改めてライブレポートを掲載します。
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■セットリスト:12月26日「ヨエコの部屋2005総集編~ヨエコと野狐禅」@下北沢440

2005-12-26 23:46:44 | ライブレポート
 いよいよ始まった倉橋ヨエコさんの下北沢440での4daysライブ「ヨエコの部屋2005総集編」。まずは野狐禅とのツーマンライブ「ヨエコと野狐禅」です。

 ヨエコさんのセットリストは次のとおり。

1.狂鍵
2.盗られ系
3.つぶつぶ
= MC =
4.線を書く
5.春の歌
= MC =
6.部屋と幻
7.裏返し
8.昼の月
= MC =
9.残り者
10.ここにいる
11.はないちもんめ
= MC =
12.楯
= MC =
13.(アンコール)流星

 感想は書ききれないほどあって、また改めて書きたいのですが、とにかくすごくいいライブだった。
 ヨエコさんの歌もピアノも表情も、バンドとの息がピッタリだったところも、すべてが素敵だった。あと、今日のヨエコさんはなんだかいつもよりも色っぽかったなあ。
 詳しくはまた後日。
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■ライブレポート:「ヨエコとタカコとジャパネスク」2005.10.15at青山月見ル君想フ

2005-11-21 22:43:38 | ライブレポート
※このレポートは、ブログ管理人の個人サイト「木の葉燃朗のがらくた放送局」から転載しています。

[ ライブレポート ]
 「ヨエコとタカコとジャパネスク」
 2005年10月15日(土) at 青山月見ル君想フ

 2005年10月15日、青山 月見ル君想フで行われた倉橋ヨエコさんとタテタカコさんのツーマンライブ「ヨエコとタカコとジャパネスク」、行ってきました。
 ヨエコさんのセットリストは下記のとおり。今回はソロでピアノ弾き語りです。

1.白い旗
2.泣き止め剤
【 MC 】今回のライブについて。
3.ラブレター
4.帰りたい家
【 MC 】月見ル君想フについて。ニューアルバムについて。
5.線を書く(新曲)
6.朝焼け
7.雨降り
【 MC 】特別出店の和モノ古着屋P.maxと物販の紹介。
次回ライブについて。
8.ここにいる(新曲)
【 MC(コメント)】和装のお客さんへのステッカープレゼントの告知。
9.ロボット
10.夜な夜な夜な
11.東京
【 MC 】シングル発売の告知
12.楯(新曲)
13.(アンコール)放課後時代

 ヨエコさんの話の前に、タテタカコさんの話を少し。ライブを見るのは初めてでしたが、独特の存在感があって印象に残る。歌詞をよく聴くと、死のような重いテーマも出てくる。しかし、声の力強さと曲の雰囲気から、不思議とすがすがしい、というか聴く者が清められるような、そんな気持ちになった。
 また、MCでは非常に緊張していて、最初のMCが「お足元の悪い中、ようこそお越しくださいました」(当日は雨でした)とか、「ご気分の悪くなった方はお申し出ください」など、開演前のアナウンスのような内容で、それがまた真剣に一生懸命しゃべるので、なんとも微笑ましかった。この歌とMCのギャップも、また印象に残った。

 そして、倉橋ヨエコさん。衣装は、紫のロングスカート、キャミソールに、黄色の羽織。
 登場した時点で、今日のライブへの並々ならぬ意気込みを感じた。なにしろステージに持参した水のペットボトルが、いつもよりでかい。まあこれは、ツーマンなので普段より多く歌うからかもしれないけれども。しかし、そんなところにも注目してしまうほど、期待が高まる。

 「1.白い旗」→「2.泣き止め剤」。俺は「泣き止め剤」はライブでは初めて聴いたが、歌はもちろんイントロからのピアノもまたすごい。ヨエコさんの歌が生で聴けることを、本当にうれしく思う。

  最初のMCは、今回のライブイベントについての説明。タイトルに「ジャパネスク」とあるとおり、今回は和モノの雰囲気を前面に出している。下北沢の和モノ古着屋P.maxが特別に出店していたり、和装で来たお客さんにはステッカーを配布したりなどの企画があった。
 また、タテタカコさんとこれまで共演したライブの話など。ヨエコさんはタカコさんの歌を聴くと感動して泣いてしまうので、今日は最後にちょっとステージを見るだけで我慢したそうな。

 続いて「3.ラブレター」→「4.帰りたい家」。「ラブレター」の軽快でファンキーな感じのアレンジがよかった。
 次のMCでは、会場の青山 月見ル君想フについて。一周年ということで、「青山 月見ル君想フといえば」と言った後、ヨエコさんが急にうれしそうな表情に。
 そして次の言葉が「まかないが」。会場が笑いに包まれる。月見ル君想フでは出演者とスタッフにまかないごはんが出るそうで、それが非常においしかったという話。そして店で注文できる料理のおいしさも紹介。
 また、12月16日にニューアルバム『ただいま』が発売されることも発表される。ヨエコさん自身も「これ以上どうやっていいものをつくったらいいのか」と思うくらいの素晴らしいアルバムに仕上がっているとのこと。今から楽しみである。

 「5.線を書く」→「6.朝焼け」→「7.雨降り」。なんというか、歌もピアノも、レコーディングが終了した解放感というか達成感をひしひしと感じた。すごくのびのびと、活き活きと歌っているようで、見ている方も幸せになった。
 その次のMCでは、改めて特別出店のP.maxを紹介し、また物販も紹介。次回ライブ(2005年11月18日、渋谷O-west)の告知もされた。
 「8.ここにいる」は、「人間辞めても」や『モダンガール』の頃に言っていた「やさぐれ系」というジャンルを思い出させる歌だった。でも、あの頃より更に、内に秘めた強さやかっこよさが表われているんじゃなかろうか。
 そして「9.ロボット」→「10.夜な夜な夜な」→「11.東京」の連続三曲はすごかった。ピアノの音色と歌声に、ただただしびれる。このすごさがうまく表現できないのが歯がゆい。

 最後のMCで、再度次回ライブの告知。そして、11月30日にシングルが発売されることを発表。ラストの曲はそのシングルとなる新曲。
  「12.楯」。倉橋ヨエコさんに名曲は数あれど、何度聴いても泣きそうになるのは初めて。歌詞もメロディーも、魅力的な曲。この曲がシングルになるというのは、ヨエコさんが今より更に多くの人に知られるきっかけになるのではなかろうか。
  アンコールは、タテタカコさんとのライブではいつもこの曲が思い浮かぶと言う「13.放課後時代」を。学生時代の思い出を歌った曲でしっとりと終わる。

 以上13曲だが、あっという間だった。いつまでもいつまでも聴いていたい、そんな風に思わせてくれるライブだった。

  次回は2005年11月18日、渋谷O-west。ニューシングル・アルバム発売直前のライブになる。アルバムからの新曲も多数披露される可能性があり、今から楽しみです。チケットも、月見ル君想フで先行発売されたものを購入しました。

2005.11.08 木の葉燃朗


【 参考 】
[ 倉橋ヨエコ公式ページ http://www.kurahashiyoeko.com/
[ 倉橋ヨエコ CD ( リンク先はAmazon.co.jp ) ]

「礼」(2000年発表,ミニアルバム)


「思ふ壷」(2001年発表,ミニアルバム)


「婦人用」(2002年発表,アルバム)


「人間辞めても」(2002年発表,マキシシングル)


「モダンガール」(2003年発表,アルバム)


「東京ピアノ」(2004年発表,アルバム)
東京ピアノ


・ニューシングル「楯」(2005.11.30発売予定)
・ニューアルバム「ただいま」(2005.12.16発売予定)
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