「アナ雪」の日本語吹き替え版で
表現力と歌唱力が絶賛され一躍ブレイクした神田沙也加
実は俺、スタントマン時代に神田沙也加さんと一緒に仕事したことがあるのです!
今からもう12年前の2002年のことですが・・・
映画「ドラゴンヘッド」(2003年公開)の撮影で御一緒しました。
当時はSAYAKAの名前で活動されており、
この映画「ドラゴンヘッド」が本格的映画デビューだっと思います。
映画「ドラゴンヘッド」は当時製作費10億円ともいわれ、
ウズベキスタンでの長期ロケ、SAYAKAの本格的映画デビューなど
公開前はけっこう話題になったと思うのですが・・・
公開された映画の評価はあまり芳しくなくヒットもしませんでしたね・・・
俺はこの作品にスタントマン、アクションクルーとして参加しました。
アクション監督は吉田浩之さん(当時・U'DEN FLAME WORKS)
約2カ月もの間、ウズベキスタンでの撮影は“波乱万丈”ほんといろんなことがあって
思い出がいっぱいなのですがまたの機会に徐々にブログに書いていこうと思います。
今回はSAYAKAさんのことだけ書きます。
初めてSAYAKAさんを見た時、当時は16歳か17歳だったので
見た目もまだまだ子供で素人っぽい印象でした。
しかしあの松田聖子の娘ということでスタッフは興味津々で、
性格いいかな?悪いかな?
わがままやったらどうしよう・・・とか
接し方にもすごく気を使いました。
SAYAKAさんはとても礼儀正しくすごくいい娘でした。
でもねー、当時新人だったから仕方がないけど演技の方はちょっと・・・
はっきり言って“大根芝居”でした。
撮影中もNGを連発して監督によく怒られていました(飯田譲治監督)
最初は松田聖子の娘ということで
スタッフたちもSAYAKAさんのことを贔屓目に見ていたのですが
あまりにも演技がヘタだったので・・・
「ケッ、なにが松田聖子の娘だよ!」
「学芸会みたいな芝居やってんじゃねーよ!」
と陰口をたたくスタッフもいてSAYAKAさんの評価は日に日に下がっていきました・・・
そんな雰囲気を察知したのかSAYAKAさんは撮影現場で孤立したような感じになってしまいました。
いくら大物の2世とはいえ芸能界は厳しいのです!
しかしアクションシーンは凄くがんばっていました。
(メイキング本より、ワイヤーで吊られるSAYAKAさん)
ワイヤーで長時間吊られっぱなしでも弱音を吐くこともなくよくがんばりました!
(サポートしているのが吉田浩之アクション監督とスタントの花田奈美さん)
アクションクルーの俺たちとも仲良くなって
撮影の休憩時間にいろいろ話もしましたよ。
それによく松田聖子の歌を口ずさんでくれたのですが
その歌声が松田聖子の歌声ソックリで
さすが歌はうまいなーと感心しました。
撮影の後半ではSAYAKAさんの芝居も徐々によくなり
無事にクランクアップしました。
残念ながら映画「ドラゴンヘッド」はヒットせず
SAYAKAさんもそれ以降の芸能活動もパッとしませんでした。
しかし地道に舞台、ミュージカルで徐々に実力をつけ
「アナ雪」でついにブレイクしましたね!
今後の益々の活躍が楽しみです!
追記 2021年12月
神田沙也加さんのご冥福をお祈りいたします。