四季の大山を歩く

鳥取県の西部島根県よりの山、大山(だいせん)を四季折々に歩いた記録です。

真夏の暴風雨の大山を歩きましたが、高山植物が満開で 風雨に揺れていました 2017年8月25日 その1

2017-08-30 14:41:44 | 四季の大山を歩く
8月24日、25日は 島根鳥取両県とも雷注意報、強風注意報が出ていました。昨日も北陸、東北は
激しい雨で、大曲花火大会の河川敷が洪水で流されて大騒ぎになっていました。
朝起きると、松江市は曇り空、予報では曇りのち晴れになっていました。今日しか空いた時間が無いので
大山へ向いました。
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真夏の暴風雨の大山 その1
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予定のコースです。夏は弥山は人だらけなので歩きにくいので 三鈷峰ばかり歩いています。
今日は天気が良くないので 弥山も人が少ないだろうから 夏山登山道で弥山へ向います。
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南光河原駐車場は 予想通りガラガラです。道路は濡れていますが雨は止んでいます。
こんな悪天候の日には 宝珠尾根から三鈷峰は避けたほうが無難です。
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元谷は厚い雲が流れています。今にも雨がふりだしそうです。風はそんなにありません。
午前9時15分スタートです。
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駐車場奥の近道を行きます。
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この小屋は何の小屋なのか 地図にも載っていません。避難小屋にしては麓にあります。
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立派な石段の道です。積雪期しか歩いたことが無いのでびっくりです。
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夏山登山道に出ました。
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夏山登山道も石段です。
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立派な道です。ここも 積雪期しか歩かないので こんな立派な道に 驚きました。
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石段は 阿弥陀堂まで続いていました。
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それから上は普通の山道です。
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細かい雨が振り出しました。高度を上げて 雨雲の中へ入ったのでしょうか。
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厚い雲が流れて回りは見えません。
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上から2組が下りてきました。カップルと親子連れです。聞くと6合目避難小屋あたりは風が凄くて
怖いので下りてきたそうです。上は荒れているようです。
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5合目『山ノ神」到着です。
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山ノ神さんに 安全祈願していきます。
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元谷分岐です。
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帰りはこちらへ下りる予定です。
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このあたりまで来ると 冬の雪が凄いので 大木はもうありません。
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もう直ぐ避難小屋です。
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6合目避難小屋です。中へ入り ゴアテックスのジャケットをして出して着ました。
ここから上は風を遮る物が無くかなり体温を奪われそうです。
小屋の前でワイワイ騒いでいる大学生らしき3人は 半袖半ズボンでスニーカーという軽装です。
あれでは危ないなあ。まあ少し勉強すれば良いでしょう。
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元谷は分厚い雲の中で いつもはここから見える三鈷峰は全く見えません。
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次第にガレ場の急登になります。
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今年の3月の残雪期に猛吹雪でホワイトアウト状態の時に 足元が見えず 転落して阿波や滑落しそうになったのは
このあたりでしょうか。
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真夏の暴風雨の大山 その2へ続く
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真夏の暴風雨の大山を歩きましたが、高山植物が満開で 風雨に揺れていました 2017年8月25日 その2

2017-08-30 14:41:24 | 四季の大山を歩く

真夏の暴風雨の大山 その2
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8合目到着です。
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ここから木道が始まります。凄い風雨になりました。
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木道は続きますが土砂降りになりました。ゴアのジャケットを着てて正解です。
あの半袖半ズボンの若者たちはどうするのでしょうか。見てみたいものです。
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このあたりは「大山キャラ木」(イチイの木の変種で 大山固有種)の純林で国の天然記念物になっています。
それに木道からこの中へ落ちたら上がってこれません。厳冬期には8メートル以上の積雪で この原生林へ落ちたら
もう終わりです。過去何人も遭難されました。
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山頂避難小屋到着です。12時15分、ちょうど3時間かかり 標高差1000mほど登ってきました。
気温は18度です。駐車場は24度でした。朝高速道を走っていると30度を越えていたのに。
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避難小屋入口のコンクリートの階段の隙間になにやら見覚えのある花が咲いています。
大文字草です。凄い根性やなあ。
風雨が凄いのでとりあえず避難小屋へ避難します。
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避難小屋の中は 以外にも沢山の人が避難しています。15分ほど休憩してお昼ご飯を食べました。
私と入れ違いに 私と同年齢のジーちゃんバーちゃんグループが出て行きました。
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驚いた事に 避難小屋の中に 売店が出来ていました。恐るべし。材料はどうやって運ぶのでしょうか。
ヘリコプターで 一度にまとめて運ぶのでしょうか。昔はこんな売店はなかったけどなあ、
尤も私がこの小屋に来たのは 積雪期、残雪期に 屋根まである雪の上を歩いて2回の屋根の窓から
梯子で入ったことが何回かあるけど 雪の無い季節にここに来たのはずいぶん前だなあ。
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休憩後に 山頂へ。弥山から剣が峰へは 縦走禁止です。
行くなと書いてあるのに無理して行き ナイフリッジで前進も後退も出来ずに 助けを求めたり
滑落する人が後を絶ちません。支那語と朝鮮語で書いてありますが 遭難するのはみな日本人です。

シナ人は見たことありませんが、朝鮮語を話す人たちは マナーが非常に悪く困ったものです。
プサンからフェリーで境港に着き バスで登山口へ来て登山して ゴミや糞尿を撒き散らして帰ります。
朝鮮半島からは 来ないで欲しいけどなあ。心斎橋筋商店街で 大声でわめきながら 痰唾を吐き散らす
シナ人のように嫌われ者です。私が夏山の弥山に来ないのは 朝鮮半島の人間が多いからです。
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弥山到着です。12時45分、出発して3時間半です。雨は小降りになりましたが 風は相変わらず凄い。
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弥山の山頂標識です。いつもはこの先に剣が峰が見えますが今日は何も見えません。
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7合目付近で 大きな荷物を背負い、喘ぎながら登っている若者を抜かせてもらいました。
その二人連れが到着しました。喘いでいます。何を背負っているのか聞くと 20リットルの水の入ったポリタン
でした。山岳部のトレーニングだそうです。
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下山は 周回遊歩道で石室へ回ります。
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一面の風露(大山では四国風露と読んでいますが 白山風露ではないでしょうか)が風雨に揺れています。
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ビン洗いのブラシのような晒菜升麻の群生が 風雨に揺れて千切れそうです。
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大山伽羅木の原生林の中を歩きます。
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梵字池です。大山山開きの時にはここで 神事が行われます。
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石室です。屋根スラブはかなり崩落しています。
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石室内部です。大神山神社の奥宮なので 大国主と山の神を祀っているのでしょう。
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更に遊歩道を歩き続けると
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このあたりで登ってきたウッドデッキに 合流します。
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さあ下山します。風がきつくて どんどん体温を奪います。
あの半袖半ズボン、スニーカーの初心者は登ってこれたのでしょうか。
その辺で倒れていなければいいのですが。とにかく 風が強く寒い寒い。
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このポイントは 晴れていれば弥山から剣が峰への 鋭い稜線が眼前に迫り 素晴らしいビューポイントなのですが。
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南国九蓋草の実が ちぎれるように風に震えています。
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急降下を続けていると 次第に風が遮られるようになりました。
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真夏の暴風雨の大山 その3へ続く
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真夏の暴風雨の大山を歩きましたが、高山植物が満開で 風雨に揺れていました 2017年8月25日 その3

2017-08-30 14:41:05 | 四季の大山を歩く

真夏の暴風雨の大山 その3
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暴風雨の中を急降下して ようやく6合目避難小屋まで下りてきました。
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元谷分岐を右へ下ります。こんな天気の悪い日は 誰も歩いていないからどんどん下りれるでしょう。
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木道が濡れて滑りやすいので注意深く、慎重にかつ 飛ばして降ります。
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北西を向いた元谷は風の通り道なのか 下りるにつれて風雨が次第に強まります。
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木道が新しくなっています。木が新しく滑りにくいので 快調に下ります。
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雨の中、リュックがひとつ取り残されているので 遭難かと立ち止まりました。
するとジーちゃんがズボンを引き上げながら 藪から出てきたので 安心して下り続けます。
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やがて快調に飛ばしていると グループに追いつきました。私が山頂避難小屋に入るのと
入れ違いに 出て行った ジーちゃんバーちゃんのグループです。
幸い20人ほどのグループは気持ちよく道を譲っていただきました。
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それからはひたすら快調に飛ばして降ります。
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元谷に出ました。
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河原では風雨が強く かつ雲が流れて道が良く見えません。この方は進むべき方向が分からず
立ち止まっていました。私のGPSを見て進みます。
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カラーコーンがあるのでようやく道が分かりました。
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遠くの雲の中でなにやら 大勢の人の声がするので振り返ると
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望遠で覗くとやはり 追い越したグループです。無事に下りてきて良かったよかった。
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元谷では 災害復旧工事が行われていました。
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元谷を横切り、再び登山道を降ります。
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大きな水音が聞こえます。
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堰堤から轟音を揚げて水が落ちています。雨で増水したのでしょう。
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ユートピア小屋への宝珠尾根コース分岐を過ぎると
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大神山神社が見えてきました。
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境内を通ります。
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拝殿で無事下山のお礼をします。
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神門を潜り退出します。
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長い敷石の参道を下りていきます。この道は「日本一長い自然石を敷き詰めた道」と書いてあります。
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ここが参道入口です。
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入口の鳥居を潜ると 今度は大山寺山門への石段がありますが、そちらへは向わず旅館街の中を
下山します。
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このお店の前を通ると 駐車場に着きました。
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橋の上から山を見上げると 雲で何も見えません。このあたりは雨は小降りですが 雲はどんどん流れていきます。
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真夏の暴風雨の大山 その4(この日であった高山植物たち)へ続く
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真夏の暴風雨の大山を歩きましたが、高山植物が満開で 風雨に揺れていました 2017年8月25日 その4

2017-08-30 14:39:20 | 日記

真夏の暴風雨の大山 その4実施記録とこの日出会った高山植物たち
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実際に歩いた記録です。往路は夏山登山道を行き、復路は元谷から行者谷コースを下りました。
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標高差は1000m近くあるので やはり登りは3時間近くかかります。
積雪期はうまく行って5時間くらいかかりますが 吹雪くと五合目までがやっとで
6合目から上は 低木が雪に埋り氷の山になり 非常に危険です。
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岩沙参(いわしゃじん) 本州中部の高山の岩場に生息するそうです。
桔梗科釣鐘ニンジン属ということで 釣鐘ニンジンや蕎麦菜と花がとても似ています。
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白花岩沙参(しろばないわしゃじん)高山種の岩沙参の白花朱です。
強風に揺れていましたが とてもきれいでした。
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木道の際のあちこちで 風露が満開でした。
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暴風雨に揺れる風露。大山では 四国風露と説明していますが 白山風露かと思います。
いっそ大山風露と呼べばいいのに。大山固有種は 大山伽羅木や大山黄スミレなどがあります。
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これも木道の木輪に咲き乱れていた 巴塩竈(ともえしおがま)。
花の形が 巴の形をしているというが 巴の文字にはとても見えません。どんな目をした奴が
きめたのか、興味があります。塩竃とは浜で海水を煮詰めて塩を作る釜のことですが
「葉までよい」と「浜で良い」(塩竃がなぜ浜でよいのか 理解出来ませんが)とダジャレが
命名だとか。どうも意味不明、なんのこっちゃ。
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大文字草 この花が大の字の形をしているというのは 直ぐ分かりますね。
暴風雨の山頂で 揺れていました。
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大山伽羅木の実 イチイの木が変異して大山の固有種になったそうです。この伽羅木は雌雄別株で
赤くかわいい実はメスの木に成るそうです。
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草牡丹 葉が牡丹の葉に似ているというだけで 花は似ても似つかない姿です。
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草牡丹の花がミニ変わりつつある姿です。綿毛の仙人草の実に似ていますが それもそのはず
草ボタンは キンポウゲ科仙人草属です。
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深山小米草(みやまこごめくさ)白く小さな花びらが 米粒を連想させるから 命名されたそうです。
コゴメ草の仲間にはいろいろありますが これは高山種です。大山では弥山や三鈷峰の山頂付近に咲きます。
大峯奥駈道でも標高の高い場所で良く見かけます。
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深山アキノキリンソウ アキノキリンソウの高山種です。アキノキリンソウよりも背が低く花が大きいのが
特徴ですが、なぜキリンなのかは不明だそうです。
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七竈(ななかまど)の実 7合目ふきんでは 七竈に実が付いていました。
もう少し気温がさがると葉は赤く、実も赤くなります。
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これが何か始めはわかりませんでした。
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直ぐに分かりましたが この花の蕾でした。山路の杜鵑(やまじのほととぎす)です。
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山母子(やまははこ) 花が母子草ににていて、山に生えるから 山母子というのだそうです。
なんかもっとそれらしい名前はかんがえつかなかったのでしょうかねえ。安直やなあ。
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山蛍袋 (やまほたるぶくろ)八合目付近で今頃咲いていたので 珍しいと思い後で調べると
ホタルブクロの高山種で 山蛍袋というのだそうです。花は普通の蛍袋とほとんど同じですが
愕片が上に沿って少し開くそうですが、良く分かりません。標高1600m付近に9月に咲くのですから
高山種でしょうね。
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鎌酸実(がまずみ)の実と思い 写真を撮ったのですが 後で良く見たら 葉っぱの皺が
チリメン上に見えるので これはムシカリの実かと思います。鎌酸実とムシカリは赤い実が付くと
見分けが難しくなります。
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晒菜升麻(さらしなしょうま)この植物の若葉は食べられるそうで アク抜きの為に 茹でて
水に晒して食べることから 晒菜と名前がつけられたそうです。
それにしても 良くこんな葉っぱを食べるなんて 思いますねえ。
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下野草(しもつけそう) 下野の国(今の栃木県)に多く咲いていたそうです。しかし今の栃木県の県花
は この 下野草ではなくヤシオツツジだそうです。自分のすむ国の名前が付いた花を 粗末にするなんて
馬鹿ですよねえ。
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蟹蝙蝠(かにこうもり)未だ花は開いていません。開くと花弁は5枚に分かれて外側にクルクルと
カールします。
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蟹蝙蝠の葉 名前の由来は 葉が蟹の甲羅 または 蝙蝠が羽を広げて飛んでいる様子に見えるそうです。
私には蟹にも蝙蝠にも見えないけどなあ。
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九蓋草の花が終わり 実が成りつつある姿です。大山では九蓋草を「南国九蓋草」と呼んでいます。
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