四季の大山を歩く

鳥取県の西部島根県よりの山、大山(だいせん)を四季折々に歩いた記録です。

真冬の大山を歩く その1 とりあえず6合目避難小屋へ 2015年1月20日

2015-02-27 21:13:52 | 四季の大山を歩く
1月2月の大山は 雪が多くて6合目の避難小屋へ行くのも大変で、天気と運に恵まれれば、先行者のラッセル跡を利用して
なんとか6ごうめの 避難小屋まではいけるが 山頂まではとても無理だ。

今回もとりあえず 6合目の避難小屋を目指して登ることにした。
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駐車場に到着、ほぼ満車なので管理人に聞くと半分くらいはスキー場やホテルの従業員のクルマだとか。
気温は0度。この時期としてはあたたかいほうか。
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駐車場奥の看板も例年は埋もれていることが多いのに今年は露出している。
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「夏山登山道」へ向う。道路は除雪しているが歩道はしていないので 凄い段差が出来ている。
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登山口だ。さあ登りはじめだ。
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登り始めは緩やかな道だ。たくさん歩いたと見えて道の雪は固まっていて歩きやすい。
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分岐を過ぎる。まだ歩きやすい。
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阿弥陀堂を過ぎる。帰りにお参りしよう。
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石灯籠が雪に埋まっているようだ。
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しばらくは 緩やかな道が続く。
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しきりに粉雪が降るようになった。
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大山1合目を通過。粉雪は降り続いている。
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左手の「元谷」は吹雪いているようだ。
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大山2合目通過。
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このあたりから急坂になる。
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3合目通過。誰かが標識を掘り起こしている。
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ガスも出てきた。
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左側の元谷は完全に隠れた。
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4合目通過。
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急斜面をあえぎながら登る。
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ガスと吹雪で回りはあまりよく見えない。
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きれいな樹氷が現れだした。
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雪庇や雪穴が現れだした。雪穴は深いので落ちたら大変だ。先行者の踏み跡を注意深く辿る。
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上へ上がるにつれて、風と吹雪が強くなる。
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標高1200メートルを通過する。この標識もほとんど埋もれていたのを誰かが掘り起こしたようだ。
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その2へ続く
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真冬の大山を歩く その2 山頂へ  2015年1月20日

2015-02-27 21:13:23 | 四季の大山を歩く
その2 弥山山頂へ
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あちこちで雪穴が口をあけている。しかし見えない雪穴が怖い。
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誰かが落ち込んだ雪穴だ。かなり深い。あまり近くに寄らないようにしよう。
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やがて先行者の一人に追いついた。道を譲っていただいた。
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5合目に到着した。やれやれだ。
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山ノ神さんを誰かが途中まで掘り起こした跡があるが、神さんは埋もれたままだ。
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ここでしばらく休憩する。
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風と雪が凄い。
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ちょうど降りてこられた地元の方に、上の様子を聞く。
風は8合目くらいまでで、山頂付近は風も弱く山頂まで行ってこられたそうだ。
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このあたりから樹林帯を抜けた。
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ガスと吹雪が強いが なんとか踏み跡は見える。
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何とか6合目の避難小屋まで登ってこれた。
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振り向くと 途中で追い越した人も上ってこられた。
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ガスと吹雪が強いので、のんびり休憩している場合ではない。そのまま登り続けることにした。
この青いポールが ルートの目印で 非常に助かる。
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なんか書いてあるが読めない。
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ひたすら ポールを探して登り続ける。
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見覚えのあるポールだ。これは8合目から上のウッドデッキの転落防止用の手すりのロープを取り付けるポールだ。
今はロープは撤去されているが、このポールの右側は大山キャラ木の深い原生林で落ちたら大変危険だ。
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なんか凄い標識が現れた。「海老の尻尾」状態だ。
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足跡とポールだけが頼りだがあまりよく見えない。
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鱗のような氷だが、キャラ木の葉っぱの氷なのか。
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なんの標識なのかぜんぜん読めない。
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もうほとんど見通しが利かないが、なんか人の声がかすかに聞こえてきたのでそのまま進む。
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なにかぼんやりと見える。避難小屋だ。
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小屋の付近で何人かが動いているのが見えた。
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その3へ続く
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真冬の大山を歩く その3 そして下山 2015年1月20日

2015-02-27 21:12:49 | 四季の大山を歩く
その3 そして下山 
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入口付近で 何人かが何かしている。入口の除雪をして 避難小屋へ入る道を付けているのかもしれない。
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ガスと吹雪はますます強くなるので先を急ぐ。
小屋を上から見るとほとんど雪に埋まっているが普段の年は小屋全体が雪にすっぽりと埋まっている。
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まず弥山山頂に到着。誰かが掘り起こした標識に「大山山頂」と書いてあるが「大山」と言う名前の山は無い。
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続いて「剣が峰」へ向う。雪の無い季節は 尾根道があまりにもナイフエッジで
危険な為立ち入り禁止だが、雪の季節は 尾根が広がり比較的安全に歩ける。
しかし標高1700mの尾根道はさえぎる物が何も無く、ほとんどホワイトアウト状態だ。

慎重に方向を間違えないように引き返す。
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しばらく引き返すと 山頂避難小屋が微かに見えてきた。やれやれだ。
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小屋の入口付近の景色も凄いことになっていた。小屋の中でのんびりお昼ごはんを食べている状態ではなくなってきた。

ちょうど登ってこられた地元の常連さんの女性に 相談すると
「このまま吹雪が強まると足跡が消えてしまうかもしれないのですぐに降りましょう」
と 私と同じことを考えておられたので、直ちに下山することにした。

小屋の中では 何人かがカップラーメンをすすりながら談笑していたが、たぶん大山の怖さを知らない人たちで、
駐車場に沢山止めてあった多府県のナンバーの車の人たちだろう。
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その女性とルートを確かめ合いながら 慎重に下山する。ポールが微かに確認できる。
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8合目と6合目の間の急斜面は 凍り付いて非常に危険なので、その女性も私もストックをたたんでピッケルを取り出して
斜面にホールドしながら ゆっくりと降りる。
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なんとか6合目避難小屋まで無事に降りてこれた。一安心だ。
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避難小屋の中に入ってその女性とお昼ご飯を食べた。
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私はチーズカレーおにぎりを食べようとしたが、どうも凍っているようだ。

出発時点でちょうど0度だったので今はマイナス10度を下回っているのかもしれない。

口の中に入れて噛むとシャリシャリ音がする。何の味も無いがしばらく噛んでいると味がしてくる。
結局ポットの暖かいスポーツ飲料で おにぎり2個を流し込んだ。

下山した後、大山寺と大神山神社の写真を撮りに行きたかったので、その女性と小屋で別れてお先に下山する。
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歩き出してしばらくすると、樹氷が現れだした。
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5合目付近では吹雪は止んでいた。
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樹林帯に戻ってきた。
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この頃になるとガスも少しずつ晴れてきた。
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先に下りていた二人連れに追いついた。
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元谷もガスや吹雪が止んで 宝珠山が谷向こうに見えてきた。
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かなり下山して森に戻ってきた。
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阿弥陀堂まで降りてきた。もう一息だ。
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のぼりとは別ルートで 直接南光河原に降りてきた。
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この後訪ねた「大山寺」、「大神山神社」の写真は
別ブログ「雪景色ー雪の大山寺、大神山に参拝」に載せています。
http://blog.goo.ne.jp/yochan1947-yukigeshiki

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南光河原は雪は止んでいるが、見上げると弥山方面は まだ吹雪いているようだ。
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実際に歩いた記録。
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歩いた距離と高度の記録。標高差は1000m弱だった。
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猛烈な地吹雪に六合目で敗退 2014年3月6日

2015-02-27 21:12:16 | 四季の大山を歩く

例年三月になると、大山の残雪は表面が固く引き締まり、歩きやすくなるので

比較的容易に山頂へ行ける。

ところがこの日は全国的に大荒れの天気で、東京でも雪がちらついたとか。

鳥取県西部には風雪注意報が出ていた。

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026 

松江を出発して「山陰道」を米子へ向かう。松江と安来の間は吹雪だ。

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128 

大山南光河原駐車場は新雪が20センチくらい積もっている。

気温マイナス2度。9時15分出発。

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2930

夏山登山道入口には数人の足跡がある。

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32 

なんか看板が雪に埋まっている。そこの雪は硬く締まっている。凍っているようだ。

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4 

左分岐して山頂方面へ。

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57 

屋根からの落雪で山小屋も埋まりそうだ。

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69 

何の標識だか読めない。たぶん分岐表示のはずだ。

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741 

樹林帯の森の中は風もほとんどなく、歩きやすい。

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87 

凍った雪の上に積もった新雪は20センチから30センチ程度で歩きやすい。

手前の丸いポールは確か「1合目」と書いてあるはずだ。

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950 

標高1000m地点を越えた。この標識も雪に埋まりそうだ。

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102 

所々に深い穴が口をあける。手にしたトレッキングポールがすっぽりと入ってしまう程だ。足を突っ込んだら大怪我をしそうだ。注意深く歩く。

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114 

標高が上がり樹木が細くなり、まばらになったあたりから、急に風が強くなり吹雪いてきた。

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1256 

道が分かりづらい。吹雪きと地吹雪であっという間に先行者の足跡は消されてしまった。

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1357 

ようやく5合目の「山の神さん」に到着。樹木は更にまばらになり、風と吹雪は増すばかりだ。

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1460 

吹雪はますます激しくなり、道はほとんど分からない。

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156 

行く手に突然 クレバスが大きく口を開ける。このクレバスも深そうだ。踏み込まないように慎重に通る。

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168 

クレバスの周りにはこんな旗が立っている。これが無ければ、落ち込む危険が大きい。ありがたい標識だ。

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171 

樹林帯を抜けると風がまともだ。息が出来ないほどの風が時々吹き付ける。

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1976 

とにかく尾根道を進んだ方がよさそうだ。

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2081 

急斜面にアイゼンを蹴りこみながら上っていると、吹雪の中から突然現れた避難小屋。もう6合目まで来ていたのだ。雪が多く、回りの雰囲気と道の様子が普段と違うので、分からなかった。

もう少しで、そのままやり過ごして上り続けるところだった。

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2179 

小屋の中まで雪と氷だ。立ったままで小休止する。熱いコーヒーに生き返る。

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22187

休憩後再び上り続けるが、風はますますひどく、回りはほとんど見えない。

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222997

凄い地吹雪で顔も痛くて、息も出来ないほどだ。またしてもゴーグルを持ってくるのを忘れた。

もうこれ以上進むと危険だと判断して 直ちに引き返すことにした。

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2390 

避難小屋を素通りして下山を急ぐ。

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2510 

下り道も怖い。私自身のふみ跡は全く消えている。

GPSの軌跡を見ながら慎重に降りる。しかし時々道を外れているのが分かりたびたび引き返す。

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2711 

尾根筋のなんとか歩けそうなところを慎重に降りる。

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2813 

突然二人組みが吹雪の中から現れた。お話していると「鳥取県勤労者山岳連盟」の方たちだとか。去年猛烈な吹雪の中で遭難された地元の女性も同じ仲間だとか。

「とりあえず6合目まで行って様子を見る」とおっしゃって登って行かれた。

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2916 

更に降りていると、五合目付近で 別の3人グループが登ってきた。この人たちも6合目の避難小屋まで行き、様子を見るそうだ。

5人も一緒に登れば何とかなるのではないかと思い、しばらく考えて、私も引き換えして再び上りだす。

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3220 

今日二度目の6合目避難小屋だ。中では5人が休憩中。

どうするのか聞くと「この吹雪ではとても無理だ。これから上はますます風と雪が強くなる。食事をして下山します。」と言うことなので私も再度下山する。

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3325 

強風で巻き上げられる粉雪でほとんど何も見えなくなった。少しずつ、慎重に降りる。

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3438 

とにかく尾根道の真ん中を降りよう。時々GPSで確認する。

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35 

目を凝らすと、所々に雪面に微かに凹凸が見える。足跡だろう。サングラスが無ければ 真っ白で何も見えないところだ。

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36029 

突然吹雪の中から一人現れた。やれやれ道を間違えていなかった。これで安心して下山できる。

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3733 

 この方は5五合目の山ノ神さんまで、とりあえず行くつもりだと言っていた。さあこの人の足跡が消えないうちに早く降りよう。

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41 

ところがまたしてもあっという間に足跡が消えてしまった。再び手探りで慎重に降りる。

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43 

前方になんか標識のようなものが埋まっているのが見える。

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449 

道は大筋で間違っていなかったようだ。このまままっすぐに降りよう。

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4550 

ラッキーだ。再び登山者現る。このあたりは樹林帯に入っているので吹雪はそんなに強くないが雪は相変わらず降り続けている。

この方は「とりあえず行けるところまで行く」とおっしゃった。5合目までいけないかもしれないとおっしゃっていた。

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4653 

今度は足跡がはっきり付いている。もう安心だ。やれやれやっと安心して下山できる。

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476 

阿弥陀堂に無事下山のお礼を言う。

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4958 

もうここまで降りてきたら勝手知った道だ。南光河原へ直接下る。

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503 

やれやれ駐車場へ降りてきた。

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5166 

雪に埋まった元谷。山の上はまだ吹雪いているようだ。

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5368 

私の車の隣にバギー車が留まっていた。宅急便集配のクルマだ。雪の中のお仕事は大変だなあ。相変わらず雪が降り続いているので、さあ早く降りて、麓の駐車場で着替えよう。

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201436 

実際に歩いた記録

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201436_2 

高度と距離の記録 五合目から六合目までを二回登っている。

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猛烈な地吹雪の大山 2013年12月11日

2015-02-27 21:11:33 | 四季の大山を歩く

久しぶりに大山を歩いた。

ちょうど日本列島を発達しながら前線が通過しているときだったが、無理して

出かけたのだが、山頂付近は 気温マイナス12度。

台風並みの猛烈な風で凄い地吹雪だったが 凍りついた樹氷や海老の尻尾

などのすばらしい景色を見ることが出来た。

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Photo

南光河原に着いたのは御前10時、気温マイナス3度。

風はほとんどなく、支度をして御前10時半にスタートした。

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Photo_2

ゆっくりと夏山登山道を歩き始める。雪は20cmくらいだ。

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Photo_3

すぐに上から人が降りてきた。聞くと「風と吹雪が凄いので

途中から引き返してきた。」ということだ。その後二組も降りてきた。

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Photo_4

まだこのあたりは、樹林帯なので風もほとんどない。穏やかだ。

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Photo_5

まわりの樹氷がとてもきれいだ。

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Photo_6

依然として静かな森を歩いていく。

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Photo_7

雪は少し増えてきた。道を外れると膝までめり込む。

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Photo_8

樹氷の間から、ようやく三鈷峰が見えてきた。

※三鈷峰は大山山塊の北のはずれの山で標高1550m。

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Photo_9

ようやく五合目に到着。

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Photo_10

「山ノ神」さんを拝んでから 登り続ける。

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Photo_11

周りの木々の背が少し低くなったあたりで、真っ黒な雪雲が

押し寄せてきた。

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Photo_12

行者別れに着いた。

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Photo_13

元谷を覗き込むと、吹雪で何も見えない。

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Photo_14

登りながら左の元谷を見ると 依然として吹雪いている。

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Photo_15

後方の雲が 一瞬途切れて下界が覗く。

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Photo_16

樹氷のトンネルに入った。

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Photo_17

六合目避難小屋到着。

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出発して2時間弱、ここで少し休憩する。

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Photo_18

三鈷峰とその横の「ユートピア小屋」が見える。

しかしそれより上のほうは 雪雲に覆われている。

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Photo_19

次々に押し寄せる黒い雪雲。

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Photo_20

時々日本海が見えるが、大きな白波が立っているのが見える。

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Photo_21

北壁は依然として雲に覆われたままだ。

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Photo_22

またも吹雪になった。今度は遮る物がないのでまともに雪が

叩きつけてくる。

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Photo_23

標識が雪に埋もれている。道を外れると腰のあたりまで雪に埋まる。

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Photo_25

周りの樹木の背がダイブ低くなってきた。

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Photo_26

元谷はまだ吹雪いている。

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Photo_27

標高1500mで左向こうに見えている「三鈷峰」とほぼ同じ

高さになってきた。標識はほとんど雪で埋まっている。

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Photo_28

突然雲が切れて日が差してきた。

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Photo_29

日が当たるとなかなかいい眺めだ。

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Photo_30

西のほう、かなり遠くまで見えるようになってきた。

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Photo_31

まわりの低木には「海老の尻尾」と呼ばれる氷が張り付いている。

風が強く非常に寒い。氷点下10度以下に感じる。

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Photo_32

標識や看板も凍り付いて、氷のオブジェのようだ。

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Photo_33

ところどころに青空が見えてきた。

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Photo_34

八合目を過ぎて尾根道に出ると、風が物凄い。

しっかりと踏ん張りながらゆっくり歩かないと、風で倒されそうだ。

巻き上げられた雪の地吹雪も凄い。

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Photo_35

「大山キャラボク」の原生林だ。

ホワイトアウトに巻き込まれてこの中に転落し、命を落とされた

ベテランの方もいらっしゃる。

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Photo_36

ようやく山頂が見えてきた。

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37

山頂避難小屋に入り、休憩と食事だ。

時刻は午後1時30分。スタートしてちょうど3時間だ。

小屋の温度計はマイナス12度だ。

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食事休憩後弥山山頂へ行き、そして下山。

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8

弥山山頂、頭のすぐ上に雲が勢いよく流れる。風も凄い。

ストックなしではまっすぐに立っていられない。

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9

すぐ下の避難小屋は氷の塊に見える。

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40

剣が峰が少し見えるようになってきたけど、このナイフリッジの氷の尾根を

強風に負けないで歩くことは非常に難しい。

もともと弥山から先へは 立ち入り禁止なので ここで引き返し

直ちに下山することにした。それにあまりにも寒く、汗ばんだ手袋の

中の手がキリキリと痛む。

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Photo_37

下山開始。地吹雪で足跡が消されているが、ところどころのポールが

道案内してくれて、非常に助かる。

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Photo_38

歩いていると、突然黒い雪雲がやってきて雪を激しく撒き散らす。

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Photo_46

危険ポイントだ。元谷への急斜面で春スキーのシーズンには

沢山の山スキーヤーがここから元谷へ飛び降りている。

慎重に一歩ずつ降りる。

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Photo_39

吹雪になると道が見えない。木道の上の雪はカチカチに凍っている。

非常に危険だ。アイゼンを装着する。

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Photo_41

弥山、剣が峰は再び吹雪いているようだ。全く見えない。

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Photo_42

突然雲が取れて、下界が遠くまで見えた。

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Photo_43

新雪の上を滑りながらどんどん降りる。早い早い。

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Photo_44

あっという間に、三鈷峰の高さを下回った。

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Photo_47

この急斜面も転ばぬように慎重に降りる。

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Photo_48

樹氷のトンネルを滑りながら降りる。

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Photo_49

時々立ち止まり、周りの景色を楽しむ余裕も出来た。

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Photo_50

あっという間に三合目まで降りた。

周りはいつしか大きな樹林帯だ。

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Photo_51

駐車場に帰着したら宅配便の車が止まっていた。

二台ともゴム製のキャタピラを履いている。

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コースタイムは 登り3時間、休憩30分。下りは1時間15分。

駐車場は12月24日から有料で千円取られる。

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