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用と美のブログ

デザインと使い勝手について書いていきます。

図記号について(2)

2019-05-17 08:47:08 | 日記

図記号についてのコメント二つ目です。
電気製品には時計機能が付いたものがあり、時刻表示のために多くの商品で表示しています。
左のアイコンがISO国際標準・JIS日本工業規格で定められた正式なものですが、あれれ?
真ん中や右のアイコン?も電気製品だけでなくアプリなどで見かけますね。
これは図記号の中でも時計の形に意味を持つピクトグラムに分類される部類のものです。
ピクトグラムは言葉の制約を超えて直感的にわかりやすくする機能を持っているものなので、伝われば良いともいえます。
でも、図記号として標準化したアイコンは、様々な形ではなく多くの製品に共通の形として統一して使っていく文字の役割を持っています。
その事を認識していれば、商品に創作したピクトを図記号かの如く表示するのはいかがなものかと感じてしまいます。
今はネットで楽に調べることが出来ます。
デザイナーは自分の発信する造形にはユーザーの立場と社会性を意識して表現していきたいと思います。

図記号について(1)

2019-05-16 12:20:40 | 日記

皆さんは、こんなマークをよく見たことがあると思います。
左が電源スタンバイマーク、次が電源切、最後が電源入マークです。
えっ?左は見たことあるけどスタンバイって何?っていうのが私の周りの認識です。
最近はデザイン家電という分野の表示で「文字表示はダサい」という流行にのっとり、このような図記号=ピクトが増えています。
こういうジャンルももちろんアリなのですが、ピクトの使い方を間違えているのが多いので気になります。
もともと〇は回路が開いていることを、Iは閉じていることを意味した国際標準の記号です。
スタンバイとは、回路は動いているけど見た目は動いてないよという意味でつかわれるものです。
例えばテレビのリモコンの電源はこのマークが使われます。 すなわちテレビの画面を見るための信号を受信するには、リモコン受信回路は常にオンでなければならず、完全な電源切とは違いますから、これが使われます。
でも、皆さんミキサーとかトースターとかの電源マークにも使われているのです。
本来〇Iで示すところをポンコツデザイナーが良く調べもせず使っちゃったんでしょうね。
このあたりで、そのブランドが3流かどうかが見極められるのではないでしょうか。