用と美のブログ

デザインと使い勝手について書いていきます。

手書きスケッチの件-1

2019-06-01 21:28:29 | 日記

プロダクトデザインの基礎体力のうち、最も重要なものの一つがスケッチ力だと思っています。
テーマに沿ってコンセプトを考えるのと並行してその造形がどうあるべきかを把握するためです。
そしてそのスケッチには2種類あって、ひとつは形をつかむためのもの、もう一つがイメージを定着させるためのものです。
プロダクトデザインは極端に言うとデザインが何もしなくても形はできてしまう性質のものです。
ですから、まず作り手のメッセージを定着させるとともに、迷わず適切な3Dデータ化できる造形ストーリーを作らないと、なんだかわけのわからない形になってしまいます。
上の図は左が形を把握するためのもので、真ん中がキースケッチで、右が3Dレンダリングです。
スケッチをしながら造形のテーマを構築していくと、ディテイルも同じ造形ストーリーで作成できるので効率化にもなります。
そのためには、上手でなくてもいいですが、どんな造形テーマで形を構成するのかがわかる立体把握力と、自分でかっこいいなと自覚できるキースケッチを描く最低のスキルが必要になってくるわけです。

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