引き取ってくれる？Sammy Davis jr./Mr. Bojangles

Sammy Davis jr.のMr. Bojangles を今聴きたい。
年老いて落ちぶれたダンサーの歌だ。ギターのカッティングの効いたバッキングが気に入ってよくギターで弾き語りをしたものだ。
いまの自分の自分の心境を代弁してくれているようで 心にしみる。私の栄華も今となっては昔のこと。年を経るにつれて風化し、だれにも忘れ去られてしまいそうだ。そして、年老いて「わしはな、昔はな…」と話し始める。スポットライトが当たりステージで誰よりも高くジャンプしたあの日のことを。でももう私のそばには同じく年老いた犬しかいない。誰もすっかり私のことを忘れてしまうのだろう。私があのミスター・ボージャングルスだよ。と叫ぶ声が砂ぼこり交じりの風とともに消えていくんだ。





一昨日前任校から連絡がああった。
私が子どもたちのために描いた絵を処分したいと。
私は「捨ててください。」
と言った。
残念な気持ちになったが、迷惑はかけられない。

良かれと思ってしてきたことが本当は相手の迷惑だったなんてことはよくあることだ。

悲しいので今度、職員玄関のようこそも昇降口の挨拶の自画像も掲示も、校長室の絵も全部撤去しに行きたい気持ちになった。私は、　私は、　わたしは、Mr.Bojangelesになってしまうのか。