実物と印刷

描き上げた水彩画をネットにアップしようと写真に撮りますが、いくらphotoshop で色味を調整しても、実物の色合いは出せません。ましてや絵の具やパステルの持つ質感というか空気感というか心に迫り来るものは写真では出せないのです。
どうして絵の具で描いた実物の絵はこんなにも美しいのでしょうか？
美術館へ足を運ぶと画集を買ってきますが、色味が全然違います。でも買ってくるのは、画集を見た時に脳裏に残っている感動が蘇ってくるからです。私は本当に良い絵に出会ったときは、下がって眺め寄って技法や筆遣いを探りまた下がって余韻に浸ります。実物を見ないで写真だけで絵を見たような気分になるのはナンセンスだと思います。私の絵をぜひ実物で見て欲しいなあなんて思い上がったハイテンションの夜でした。