大和ヒトシの足踏み行進記~ママチャリ日本一周編~

大和の唄と三線・俵積田等による日々日記番外編

77日目

2005年06月18日 05時17分37秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
そろそろいい時間だな。
時計を見ると23時半過ぎ。
受付用紙に名前、電話番号等を書き入れ、乗船手続き。0時5分から乗船開始との事。
一服して0時を過ぎた頃、チャリに乗って乗船口へと向かう。
チャリは通常一番先にフェリーに乗せてもらえる。この日も例外なく一番乗りで乗船。
急いで客室へ上がり、コンセント近くの寝床を確保。
そして…入浴であります♪
この日を、この瞬間をどれほど待ったでしょうか。タダで入れる風呂を見逃せるワケありません☆
さてと洗面道具を持ってと…あ、あれ!?!?
ない!洗面道具がない!!!
バッグをひっくり返してみるも影も形もありません!
思い出してみます。最後に使ったのは…3日前の鵡川の道の駅の温泉だ!忘れてきちまったらしいファックオレ!!
一人ガン切れ(-_-+
ちょこちょこ買い揃えたのに。。
そしてそのまま荷物も完全に散らかし放題でフテ寝(笑)。ま、こんなデカイ船に10人くらいしか乗ってないし大丈夫っしょ。そして爆睡…zzz
「お疲れさまでした。この船はまもなく青森港に入港いたします。お車の方は…」
アナウンスで起きる。時計を見ると4時を過ぎていた。
ん?もうそんな時間か。
散らかしまくった荷物を整理してチャリのところへ向かう。
ガタンガタン。ウィーン。
扉が開き、そのまま青森への架け橋となり、その上を渡る。そして…
本州再々上陸!!!
いよいよここからゴール東京まで陸続き!アガルアガル!!!…かなと思ってたけど、睡眠時間4時間の為に結構ダルダル~(笑)。
とりあえず最初のコンビニで朝飯。ルートを確認してスタート!
しかしクソ向かい風!&途中から雨マヂ悲惨(T_T)
こっちも雨かよ…もうしばらくカッパ着なかった日がありません。
何度も何度も休憩しながら、青森と岩手の県境の町の道の駅まで頑張って本日終了。
またトイレの建物内にいい感じにデカイベンチがあってそこでスヤスヤ夢の中を満喫しましたとさ♪
あ、ようやく( )の中に北海道じゃない県を書くことが出来ます☆イイ加減うんざりしてたし(笑)。

今日の移動:函館市(北海道)→階上町(青森県)
走行時間:10時間
走行距離:130.6Km
積算距離:7715.0Km

76日目

2005年06月16日 19時52分58秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
今朝は元気よく起床!…とはいかなかったが眠い目をこすって気合いで起きる。とは言っても普段通りの4時半起き。
コンビニでメシ食って、本日の作戦を立てて6時出発。
今日はいきなり山越え二連発。それを越えると今度は海沿いの強烈な浜風をくらい続けながら進む。
ヒタ走っていると、ついに青看板に「函館」の文字が入る。なんとも言えない感動が胸を刺す。
もう今日で北海道も終わる。北海道はセイコーマートのおかげでだいぶ費用を抑える事が出来たので、今日くらい北海道の美味しいもんでも食おうか、と。
と思った頃に森町へ到着。コンビニで立ち読んだツーリングマップルで見たんだけど、森駅の駅弁「いかめし」はすごい有名らしい。早速行ってみて、オレも買って食してみた。
ん~、まぎれもなくイカとメシだ。そのまんまだ(笑)。まぁそのままの味だったが美味かったは美味かった。なんせイカはオレ大好き☆
そしていよいよ函館市を目前にして、たまたま発見した「ハセガワストア」。ここは焼鳥屋みたいなコンビニ。いやコンビニみたいな焼鳥屋?そんな変な店(笑)。とは言ったもののここの「やきとり弁当」もかなり有名らしく、どの雑誌にも載ってたので、オレも立ち寄り食してみた。
ううう美味い!!!
これは完全に美味いです。安いし。てか、ヤキトリなのに実は豚らしい(笑)
そんなこんなで、ついに函館市内へIN。
あ、この道通った!土砂降りの中を走ったなぁ。こんな何も無いひたすら真っ直ぐな道で、ヤベーオレ北海道来ちゃったー!なんて感動したっけ。この扉付きのバス停小屋にも感動したっけ。。
色んな感情が込み上げる。
最初はそのあまりの広さと過酷さに愕然とした。途方にも暮れた。熊にも遭った(笑)。なんせ一刻も早くここを脱出したかった。
しかしアレだな、やっぱ苦労した分だけ思い入れって強くなるね。出来が悪い子ほどかわいい、そんな感じかな。いや違うかな(笑)。
そうこうしてるうちにフェリーターミナルに着。そして…、北海道一周達成!!!
なんか達成感とか充実感とか、色々入り交じってむしろしばし放心する(笑)。
とりあえず一人で祝杯のビール。購入したのはもちろんサッポロ(笑)。まぁアサヒでも良かったけど。
ヒザが笑ってる。
オレも笑ってる(笑)。
たいぶ気分も落ち着いてきた頃に、船の時間を確認。ふむふむ、0時半函館発に乗れば青森に4時半に着くのか。これだな。
時間があるので日記を書く。
最後にお世話になりすぎたセイコーマートにどうしても行きたくなり、食料を少し買った。なぜかセイコーマートクラブにも入会した。もう来ないのに(笑)。
ターミナルに戻ると、待合室のテレビが仙台で梅雨入りした事を告げていた。マヂかよ…もうそんなとこまで上がってたんだ。。オレドンピシャ直撃じゃん…。
北海道は梅雨が無いくせに最後の最後まで雨だったなぁ。
てか今度また来る時は車かバイクで来たいな。
もう二度と自転車で北海道なんか来るか!(笑)
そんな事を考えながら船をじっと待ち続ける。

写真は、北海道でのオレ飯の定番「やきそば弁当」と「ソフトカツゲン(写真は新発売の青リンゴ味)」。

今日の移動:豊浦町(北海道)→函館市(北海道)
走行時間:10時間
走行距離:151.3Km
積算距離:7584.4Km

75日目

2005年06月15日 19時53分13秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
昨夜は、一応道の駅ながらもホテルだった為、ロビーのイスに座ってるだけなら大丈夫らしいんだけど、ちょっとでも体を傾けて寝ようもんならホテルマンがツカツカ歩いてきて「お客様寝ないで下さい」ときたもんで、あまりちゃんと寝れなかった。いいじゃん誰も来ねーじゃん。そんな感じで姿勢を正したまま学生時代のようにバレないように寝てた為あまり疲れとれず、3時くらいには寝るのを諦めてボーっとたたずむ。
昨夜風呂の後に近くのスーパーで買っといた半額弁当などを食し、6時出発。
本日は苫小牧、室蘭と二つの大きな街を通過。ぱっとした印象ですが、苫小牧は港町、室蘭は工業都市。一度室蘭で、走ってた道で高台に登らされた時があったんだけど、そこから見た街並みが、あの煙突の具合といい、いくつものバカでかいタンク具合といい、まじファイナルファンタジーみたいだったなぁ。
あ、話が前後するけど、苫小牧のセイコーマートでメシ食ってたらオジサンに話し掛けられた。
「こんな時期に観光ね?」
「いや挑戦です」
よくやるね~と言ってオジサンは立ち去った。いや、オレももっと暖かい時期に来たかったです…。
そんな感じで本日は豊浦町まで来ました。道の駅もあったんだけど、寝れそうな箇所が微妙で、近くを探索すると広くてキレイなバス停小屋発見、そこで22時頃就寝。
今夜は地図を見るのが楽しい。今まで進むたびに新しいページになってたのが今日、以前も見たページに戻ってきた。
ここを後にする時間がついに読めてきた。
明日、ついに北海道編ファイナルいっちゃいます!

写真は、昨夜ホテルロビーで寝る為に呑んだ、自販に売ってた北海道限定ビール「冷醸」。ジャケの☆がイケてる。と、若干写ってるのがオレの百戦錬磨だけどキタネー足(笑)

今日の移動:鵡川町(北海道)→豊浦町(北海道)
走行時間:10時間
走行距離:146.8Km
積算距離:7433.1Km

74日目

2005年06月14日 19時15分48秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
休憩室がマヂ素敵すぎて途中夜中に暑すぎて起きる。なんか野宿に慣れすぎて部屋の中で寝る時の温度調節がうまくいかない。あ、という事は慣れてないという事か(笑)。
冷水機があり、飲みまくって再度就寝。
4時起床、目の前のコンビニでメシ食って5時出発。
本日も雨なり。マヂうんざり。心はげんなり。
さて、今日のルートは2パターンのチョイス。海沿いのえりも岬を通るか、山を突っ切る天馬街道を通るか。さんざん迷って天馬街道を通る事に。理由は簡単。そっちの方がきつそうだったから。
意を決して山へ突入。標高500メートルオーバーまで登らされた。そして、道内最長のトンネル、野塚トンネル突入。全長4232メートル。この長さはオレのこの旅の中でもおそらく最長になるのでは。
そんなこんなで再び海沿いに出る。
なんか一気に町が増えだした。よさげなバス停もちらほらある。マヂどこでも寝れそうだ。
途中、新冠町という所の道の駅に立ち寄った。
ここは「レ・コード館」という建物が併設されてあって、全国から集められた昔懐かしのレコードやお宝レコードを、なんと実際に蓄音機で試聴出来るどころか、ホールで最新の設備を使って聴く事も可能なんだそうだ。
オレも一応ミュージシャンというモノを職業にしてる身分、是非共その最高峰の設備でのレコードの音を体感してみたい。
しかし、今日目標としてる町はまだ40~50キロ先。時間もギリギリで急がねばならない。
しかししかし、この道の駅、駅内で寝る事は出来なさそうだが目の前にバッチリなバス停がある。しかも、コンビニもあるしAコープまである。ここ今晩の宿にパーフェクト。
うむ~。
さんざん悩んで、今日はここに泊まって行くことに。何より、やはりその最高峰の音をどうしてもゆっくり聴いてみたかった。
はりきってレコード館へ。…が!
「本日休館日」
マーヂーデー…!?
残念、ガックリ。。
しかしここは、機会があれば是非また来てみたいランキングに見事エントリーされました!
そんなこんなで当初予定してた町まで進ことにした。
その町に着いた頃にはもう辺りはだいぶ暗くなり始めていた。道の駅によってみると温泉ホテルが併設。久しぶりに入浴。気持ち良すぎ♪
その後、イイ感じのバス停が周辺に無く、仕方なく駅内のロビー横のイスに座りながら朝までウトウト。。

今日の移動:大樹町(北海道)→鵡川町(北海道)
走行時間:11時間
走行距離:185.7Km
積算距離:7286.3Km

ちょいと一休み

2005年06月14日 19時13分48秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
札幌駅ビルにある、札幌らーめん共和国。
オレは帯広ラーメンを食べました。

ちょいと一休み

2005年06月14日 19時10分50秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
札幌の時計台。
日本三大ガッカリ名所の一つだそうです。
オレはベタに「テレビと一緒だー!」とプチ感動しました(笑)。

ちょいと一休み

2005年06月14日 19時06分53秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
北海道、札幌駅。

ちょいと一休み

2005年06月14日 19時00分25秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
いつだよ(笑)。

73日目

2005年06月13日 23時22分11秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
ビールの酔いでグイッと1時くらいまでは寝れたけど、その後は人の出入りであまり眠れず、3時半には諦めて起きる。が、なんだこりゃ、ヒザが動かねぇ…。痛いを通り越してもはやカチンコチンになってビクともしません。おーい起きろよー。
しばらくマッサージしてたら除々に回復してきました。どうやらまだ寝てたみたい。という事にしておく…。
寝袋をたたむ。しかしながら睡眠が足りてないのでボーっとその場にたたずむ。
30分ほどしてから外に出てみる。雨土砂降り。テンション激下がり。ケータイで天気予報を見てみる。バッチリ雨マーク。今日進みそうな所もチェックしてみる。これまたバッチリ雨マーク。
ここは居心地もそこそこ良いし、ヒザの状態も良く無いし、今日は休んで歌詞でも書こうかな?
しかしながら、友人知人と会ってる時は別として、進まないで同じ所にとどまる事はすごく勇気がいります。時間が物凄くもったいなく感じてしまう。それだけ帰りが遅くなる。家にいるならまだしも、今オレには家は無い。ここにとどまればそれだけ帰りも遅くなる。
む~。
まぁでもオレは何の為にこの旅を始めた?オレの本当のすべき事は何か?ただ自転車を漕ぐだけか?早い期間で日本を一周する事か?
自分に問う。
そうだ今しか今にしか書けない歌詞があるハズ。
決めた。今日はここにとどまり、歌詞を書く事にした。
しかしなぜだか同時にホッとした。今日は自転車を漕がなくてイイ。こんなに嬉しい事は無かった。
あれ?オレっていつからこんなに弱くなったんだろう。情けない…。
ふと、もう一度外の様子を伺いに出た。
雨はまだ降り続いてはいたものの、だいぶ弱まっていた。
行こう。やっぱ行こう。
一気に支度をし、一気に飛び出した。
途中、雨は本降りになる。
田舎道が続く。コンビニなんてない。てか人がいない。同じような景色が続く。自分は果たして前に進んでるのかどうかもわからない。途中でカッパが破けた。服はびしょびしょ。気温が何度なのかわからないけどとりあえず寒い。やばい。ちょっとこれやばいかも。
予定してたルートを大きく変更し、ここから一番近い30キロほど内陸に行ったところにある道の駅に行く事にした。どんな駅かもわからないけど、ワラにもスガル思いで。
昼過ぎに着いた。畳がある休憩室があった。どうやら24Hオープンらしい。助かった。
テレビがあったのでボーっと見てるとちょうど映画が始まった。そういや映画、てかテレビ見るの自体久々だなぁ。「THE FAN」という、とある熱狂的野球ファンの行く末を描いた映画だった。ほのぼの青春映画かと思ったらすごい怖い映画だった。しかし結局この映画は何を言わんとしていたのかは解らなかった。オレの理解力が乏しいのかな。
途中、駅のオバチャンが話し掛けてきた。
どこから来たの?
いつものように答え、いつものように会話は進んだ。
北海道は何が一番おいしかった?
ん~、しいて言えばいくら丼っすかねぇ。(てかいくら丼しか食べて無い。笑)
へぇ、アタシらなんかいつも食べてるから美味いと思わんけどねぇ。これ食べてごらん。
そういうとお菓子をくれた。ここの特産品らしい。なんか変な味だ。
変な味でしょ?
!…ビビッタ。心を見透かされたかと思った。
今日は休憩室でゆっくり休んで行きな~。
ありがとうございますと礼を言い、その晩はぐっすり寝た。
起きたらまた明日がやってくる。
いつまでオレは明日に立ち向かうのか。
いつになればいつになれば。

本日は写真未撮影の為、とある日の長すぎる一本道にて。

今日の移動:白糠町(北海道)→大樹町(北海道)
走行時間:7時間
走行距離:122.1Km
積算距離:7100.6Km

72日目

2005年06月12日 19時22分03秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
広くて綺麗なバス停小屋で安眠、4時起床4時半出発。
スタートしてから特に何か変わった事も無く、えっちらえっちら進む。しいて言うならば天気がぐずつかない事ぐらいか。雨はホント勘弁です。カッパを着たり脱いだり。走ってる時ならまだしも、それだけで寝床が限定されてしまうので参ります。
昼過ぎくらいに釧路を通りました。久々にあんな人がいるのを見たなぁ。
しかしこの太平洋側にきてからバス停がガクンと減ってしまった。おそらく電車が通ってるからだと思われ。おそらく駅で寝ようと思えば寝れるんでしょうが、意外とバス停に味をしめてた為、先行き少し不安。。
今日はたまたま釧路空港近くの道の駅の、トイレの建物のホール部分がイイ感じに長いベンチになってたのでそこで寝る事にします。コンセントもあるし。しかもこの道の駅、コンビニも併設で24時間やってます。もうこういう道の駅は言う事無いです。助かります。
しかしいずれにせよトイレの建物で寝る事には変わり無いので人通りが気になり、缶ビールを一本、手短に飲み干して22時頃就寝。

今日の移動:標津町(北海道)→白糠町(北海道)
走行時間:11時間
走行距離:174.5Km
積算距離:6978.5Km

71日目

2005年06月11日 20時53分42秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
本日気合いを入れて4時起床。てか目の前も後も牧場で臭すぎ&このオンボロ小屋、ちょっと移動するだけで小屋ごとミシミシ傾いてマヂこのままひっくり返って、やぁ牛さんこんにちわ♪ってなりそうでマヂ怖かった!マヂ悲惨!!(T_T)
そそくさとその小屋を後にして近くのコンビニでメシ。で5時出発。
今日は、本当は迂回しようと思ってた北海道きっての難所、マンモス級の山々が連なる知床峠を攻めるであります!!!
マヂ気合い十分でまずは斜里からウトロへ…向かってる途中のことでした。。

熊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ででで出ました!!!野性の熊出没!!
今までそういう話を聞くたび、看板を見るたびに、まぁそりゃ出るだろうけどそんなやたらめったら出るもんじゃないだろうし、自分は大丈夫。そう思ってました。が、
オレ遭遇しちゃいました!!!!!
ただ、この辺はそういう事態に予め配慮してか、道の両サイドをたまたま金網が仕切ってた為、熊は道に出てくる事なくその場を後にして行きました。けどいくら金網があるっつったってオレのすぐ目の前に野性の熊ですよ!?マヂビビッタっつーの!!!
テレビで野球観てるとよくわかると思いますが、ファールチップで打球が真後(バックネットの方)に飛ぶと、ネット裏の人達ってネットある事わかってるけど思わず体をクイッて避けるでしょ?あんな感じ!!…いや、ちょっと違うかな(笑)。
てか、たまたま金網がある所だったから助かったものの、もし無かったらどうなっちゃってたのYO!!!
マヂ恐すぎて全くそれどころじゃなかったけど、もし次また会ったら決死の覚悟で写真撮るぞっ!てか、もう会わねーだろうけど(笑)。
そんなこんなでウトロへ。
セイコーマートで腹ごしらえして、飲み物を補充して、いざ知床峠越えスタート!…が、その峠道の知床横断道路が封鎖されてて通行止め!何やら看板によると、11月~4月くらいまでは完全封鎖、今の時期でも9時~16時半までしか通行出来ないとの事。時計を見ると8時半。ちょうど近くに知床自然センターなるものがあったので、そこで時間を潰す事に。
ここではその名の通り、知床の自然が学べるような展示がなされてあって、そこでわかったんですが、さっきオレが遭遇した熊は、ヒグマという熊だったらしいです。あ~今思い出しても鳥肌立つ~。。てな感じでそろそろ行ってみるか、と。
先程の封鎖されてた地点へ行くと、お!車が数台並んでいて開門を今か今かと待ち構えています。
そして9時、係のオジサンが来て、いざ開門!!
車が全て流れた後に次いでオレも突入!!
うおぉ、こういう山登りってなんか久々だなぁ~とか思いながら漕いでました。
そんな、スタート直後の15分とたってない時でした。
まだ直後で歩道があった為、その歩道でえっちらえっちら登ってると、突然横の林の中から黒くてデカイのがドスン!と目の前に現れました。

くくく熊です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

こんな事ってあるワケ!?またもや野性の熊に遭遇です!!!!!完全にヒグマであります!!しかもオレとの距離は15メートルも無い!!!しかもしかもこの道、さっきまであった金網まったく無し!!おまけにガードレールも無し!!なもんでその熊は容易に道に出てこれたワケです!しかもしかもあろうことか、
熊とバッチリ目が合っちゃってます!!!!!!!!!!!!!!!(笑えない)
とりあえずオレは舞い上がりまくっちゃってる心をなるべく平静に保ち、ついさっき自然センターで学んだ事を思い出します。
まずビックリして騒がない。そしてゆっくり後づさり、熊から距離をとっていきます。
お、なんかイイ感じ。
しかしながら彼はオレから目線を外してくれません!!(泣)
じわりじわり、なるべく音をたてないようにしてオレは後づさりを続けます。
ようやく10メートルくらい下がった頃かな?ようやく彼は目線を外し、そのまま道を横断して出てきた方とは逆の林の中に消えて行きました。
いやぁ~~~マヂ恐かったオレ生きてて良かった!!!!!!!!!!!!!!!
この旅で初めてリアルに死を意識しました。
あ…写真?
いやいやいやあんな状況でムリムリムリムリぜーったい無理ですから!!(笑)
てか知床峠マヂ悲惨すぎる!!こんな危ないトコ解放すんなよっ!!
道路脇の「熊出没危険」の看板にはこんな事も書いてありました。
「車から絶対降りない」
オレ自転車マヂ悲惨(T_T)
それからは聞き耳をたてながら、あっちでガサガサこっちでガサガサする度にキョロキョロしながらも、その後はもう遭遇する事無く無事に標高738メートルの知床峠登頂。
そこからはおもいっきり下りまくり。たとえまた熊が出てこようと余裕だぜ!とか思いながら下ってると、突然横に顔が出てきてビックリ!マヂひっ転びそうになる。振り返って見てみると、今度はなんと野性の鹿だった!!
「お前ビックリしたじゃねーかよー!」
下りながら叫んでやりました。まるで負け犬の遠吠えのように。鹿はガン無視でした(笑)。
さてそんなこんなで危険すぎた知床峠を下ると、羅臼市街へ!
ここは「北の国から2002遺言」のロケ地となった場所らしく、羅臼の道の駅には「北の国からマップ」なるものを無料配布したりして盛り上げてました。
富良野にも本当は行きたかったのですが、北海道のど真ん中に位置する為に行けずじまい、しかし海沿いに位置する羅臼はマヂ外せませんポイント!!
オレもマップを貰い、いざ街を探索開始!
ほうほう、このコンビニが結ちゃん(内田有紀)がバイトしてた所ですか。すると、この橋で純は結がバイトの終わるのを待ってたワケですね!んで、あっちが…こっちが…やべー超盛り上がり過ぎる!!(笑)
そんな感じで羅臼をたっぷり2時間程満喫♪
その後、次の街の標津という所まで移動して、21時頃就寝。
とても綺麗な広いバス停で安眠でしたとさzzz
オレの無事をブラウン官からではなく、いつものようにこの日記でお知らせ出来た事を幸せに感じます。
生きてて本当に良かった☆(^^)

今日の移動:斜里町(北海道)→標津町(北海道)
走行時間:9時間
走行距離:134.9Km
積算距離:6804.0Km

70日目

2005年06月10日 18時36分29秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
そうか、そういえばそうだったのか。
書き込みを見て昨日は6月9日、ロックの日だったんだと気付く。きっと音楽業界では日本各地でロックの日にちなんだイベントが盛んに行なわれた事でしょう。オレもそんなロックの日にママチャリで日本最北端到達してやったぜ!たまたまだったけど(笑)。
さて、今朝は寝床が快適だったので久々に5時まで寝てしまった。えっちらえっちら準備を整えていると、まだ寝てた二人もようやく起床。別れと、そしてお互い良い旅になる事を祈念して挨拶を交わし、その場を後に。
いつものようにガンガン走りまくり。
チャリを走らせる事に関して、何が必要か?体力か?うん、まぁ必要だろうね、2%くらい。んじゃ、残り98%は何か?
それは己に負けない精神力。「もうだめだ」と諦めない気持ち。すなわち気合いです。
アニマル浜口の「気合いだ~!」ってアレ、あながち間違ってないです。
オレは学校のマラソン大会ではデブの人の次に速いくらい体力は全く無い。3ヵ月にも渡ってるこの旅で、はっきり言ってオレのヒザはもう限界越えてボロボロだ。漕ぐ度に激痛が走る。でも、そんなの知らない。無視。完全知らんぷりで走り続ける。ブッ壊れてもいいと思っている。オレはこの旅に人生を賭けてる。命かけてやってる。この先どうなるのかは全くわからない。ただ、わかった事もある。どうなるのかはわからないけど、どうなろうがどうにでもなるしどうにでも出来るという事。
まだ旅は続く。
ぶっちゃけ、もう飛行機なり電車なりで帰ろうかな?とも思う。
ただ、とある人に言われた言葉が深くそれを制止する。
「ゴールというのはゴール出来た者だけの特権であって、ゴールした気持ちはゴール出来た者だけにしかわからない」
やってやろうじゃねぇか!
明日は、北海道随一の難所を攻めます。
本当は回避していこうと思ってたけど、気が変わった。
道を決めるのも、それをどう進むのかも、全て自分次第だ。

とか考えながら確か20時くらいにはもう寝たな~(笑)
吹けば吹っ飛ぶようなオンボロでホコリとクモの巣まみれのバス停小屋でマヂ悲惨だったな~(T_T)
あ、あと網走を通りました。刑務所前を通ったけど、やっぱ異様な空気だったなぁ。。
んな感じの、今日の写真は網走駅です。

今日の移動:興部町(北海道)→斜里町(北海道)
走行時間:10時間
走行距離:188.1Km
積算距離:6669.0Km

69日目

2005年06月09日 19時34分00秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
今朝は暑くて、いやむしろ汗だくで目が覚める。おかしいな。ここは最北の極寒の地、稚内。どうやら今日はいつにもなく暖かいらしい。警戒して着込んでた上に、ココのバス停のベンチにはご丁寧に布団が敷いてあったので、それも断熱&保温効果で幸をそうしたのでしょう。
さて、メシ食って5時に稚内市内を出発。
ハリキっていよいよ、いよいよアノ地へと向かうであります!
漕いで漕いで小出監督であります!!(笑)
そして、6時。ついにオレはその地に立った。
日本最北端の地、宗谷岬。
なんだか物凄く感慨深い。
東京をスタートして沖縄まで渡り、そこから北上してついに頂までこの足で来る事が出来た、今オレは。
ここが日本の最北という事は…北上は全制覇!!もうここからは南下しかしません!!
今までは、ゴールの東京に向かってるハズなのに、なぜかむしろ東京から遠ざかってたし、これからは、一漕ぎ一漕ぎが確実に東京との距離を近付けるワケです!この道の、この山の向こうには東京があるわけです!!
うぉ~~っ!何だかアチーーっ!!!
とりあえず最北端の碑で記念撮影。宗谷岬は人だらけだと聞いてたので、誰かにシャッター押してもらって、たまには自分とチャリンコで一緒に撮ろう、そう思ってたんですが、…人っこ一人来やしねー!(笑)
さすがに誰もこんな朝っぱらからこんなとこに来ねーのか。しょうがないので、地面にケータイを置いて一人で撮りました☆
さて、一人撮影会を終え、周辺を探索。
さすがにこの辺は何でもかんでも「最北」を名前に入れて売りにしています。
最北のレストラン、最北の宿、最北のガソリンスタンド、はたまた最北の交番…。
その最北の売店の一つに、最北端到達記念証なるものを発行してるお店がありました。店の入り口にデカデカとその旨と見本が展示されています。
うぉ!せっかくだし欲しいじゃん!!
店に入ろうとします。扉が開きません(笑)。まだ店が開いてない様子。
開けとけよ!こんな時間でも来る奴はいるんだぞ!
扉に顔を寄せ、手をかざして中の様子を伺います。もちろん誰もいません。何時に開くかもどこにも書いてません。
えぇぃ~いらぬ!いらぬはそんな物!こんなトコまたいつでも来てやるわ!!
待ってる時間がもったいないので先へ進む事にしました。
鬼漕ぎ!横風の向かい風がマヂ悲惨だったけど鬼漕ぎ!
途中、休憩で寄ったセイコーマートで立ち読みしたツーリングマップルで、思いもよらぬお得情報発見!
「興部町道の駅、無料宿泊施設あり」
マヂで~!!!
興部っつったらダイブ距離あるけど、そんな素敵な所、行くっきゃないナイト!猛烈に鬼漕ぎ!!
そして18時、ついにようやく到着。
距離計を見ると、本日なんと198キロ。あと一歩で一つの壁である200キロを突破出来る。その辺をグルグル回れば楽に達成出来たが、そんな事しても自分が自分でムナシクなるだけだと思い、ヤメル。
さて、そこはなんか廃車になった列車を利用して、イスは撤去され、寝れるように畳が敷き詰められて簡易的な宿泊施設になってました。目の前には銭湯もあるし最高。実に、北海道入りする時に乗ったフェリー以来の入浴でサッパリでした(笑)。
そして宿泊所の中には既に先客が二人。
一人はもう60才も越えてるであろうオジイサン。もういつからかずーっと北海道を歩き渡っているんだそうです。この宿泊所は居心地が良くて、もう3日くらい住んでるんだそうです。てか、住むなよ!(笑)
そしてもう一人は、大阪から来たリョーヘイくんという25才の青年。なんとママチャリだそうです!北海道はチャリダー含め旅人がわんさかいると聞いてたのですが、ところがすっとこどっこい、全くチャリンコの旅人なんて見かけなかったのですが、ここで初めて会ったのが彼!オジイサンの話によると、まだ寒いからね~との事でしたが、なんせようやくこの日本一周中にリアルタイムでママチャリで自分と同じ事をしてる人に出会ったので、色々話してみる事に。
しかしこのリョーヘイくんはなんと、オレは絶対買わぬと決めた、ツーリングマップルを持ってました!
「へぇ~ツーリングマップル持ってるんだ」
「もうコレないと生きていけませんね!」
「あぁ~道の状況も分かるしコンビニも載ってるしすごい便利だよね」
「ヒトシさんも使ってますか!?」
「いや、オレの持ってる地図はデカイ道しか載ってないマヂ悲惨な薄い地図だよ」
「えぇ~そんなので大丈夫なんすかぁ!?」
「もうそろそろ日本一周しちゃいそうだよ。てかさ、走ってる時にバイクの人見ると、うわぁ卑怯!って思わない?」
「思います!思います!」
「あのね、オレからするとツーリングマップルを持ってる君はそんな感じだよ」
「えぇ~っ!!」
「あのね、そんなモノ持ちながら走ったって予定調和な旅にしかならないよ。それにね…云々」
なんかその後もズラズラ年寄りのように説教じみたように話してしまって、なんか押し付けがましく言うのもあれだと思い、途中でやめた。言われた所で変わるもんでもないし、そのうち自分で何かしら感じるだろう。第一オレの考えが万人に対しての正論であるハズもない。
とりあえず、オレなりのこの旅で思った事を話した。彼の旅はまだまだ始まったばかりだ。頑張れよリョーヘイ!
そんなこんなで日記も書けず22時就寝。

今日の移動:稚内市(北海道)→興部町(北海道)
走行時間:12時間
走行距離:198.5Km
積算距離:6480.9Km

ちょいと一休み

2005年06月08日 22時00分00秒 | 萩市(山口県)⇒厚沢部町(北海道)
10秒あれば楽勝で登頂可能(笑)

ちょいと一休み

2005年06月08日 21時58分10秒 | 萩市(山口県)⇒厚沢部町(北海道)
日本一低い山、大潟富士。
(大潟村)