インタグSOSキャンペーン(関西)

エクアドル・インタグでアンデスの自然と地域の共同体を破壊する鉱山開発に反対している住民を支援するキャンペーンの暫定ブログ

7.19「人権と開発問題を考えるシンポジウム」 同志社大学にて

2015-09-02 15:45:45 | 日記
「人権と開発問題を考えるシンポジウム」当日、会場同志社大学には約80名の参加者があり盛況の中、4名のパネリストの方々にお話いただきました。まず「春風珈琲」の日下部伸行さんから開発危機迫るエクアドル・インタグの歴史や取組みについてお話いただき、オルタナティブ産業であるインタグコーヒーについて試飲も行われ、この土地や人々の生き方という本来の豊かさが伝わってきました。同志社大学の小林致広先生には「メソアメリカ地域の鉱山開発反対運動」としてメキシコの事例・データをとりあげていただき、切なくもある開発被害者の映像が印象的でした。同じく同志社大学の和田喜彦先生には「鉱山開発による放射能汚染」としてアメリカ・ナバホ族のウラン鉱山他による先住民族の健康軽視、核燃料サイクル、プルトニウムの利用がいかに無理なものか、他汚染物質除去、精錬、日本のOGMECの問題点などから、改善策として開発企業と研究者側との意見情報交流の必要性、鉱物製品への認証制度、賢い消費者を増やしてゆくことなどのお話がありました。「資源・環境ジャーナリスト」であり以前ご自身が鉱山技術者だった京大の谷口正次先生からは、世界の様々な鉱山開発の事例から自国の法律の適用を受けない多国籍企業による強力な政治力・資金力による世界支配(強力なロビイスト)、それによる人権侵害・児童労働・腐敗・紛争・すさまじい環境破壊(現在赤道をはさむ豊かな生物多様性の地域に枯渇してゆく資源開発が集中し、深刻な事態、インタグ!!)ニューカレドニア、ニッケル鉱山では植物の固有種95%がなぎ倒され、金の値段の上昇による鉱山拡張で200の先住民族の村の焼き討ち、化学物質垂れ流し、ルーマニアのテーリング(かす)ダム決壊による魚の大量死(企業は破産宣告で逃げ、結局ルーマニア政府が140億円の損害賠償)こういった状況に対する反対運動の実例、努力としてノルウエーのEITA「資源採集産業イニティアティブ」、2007年「国連先住民権利宣言」採択などあり、しかし法的規制力なし。日本は輸入資源の48.6%を輸入資源に頼り、「国際貿易による絶滅種・生物多様性への影響」はアメリカに次ぎなんと世界第2位。持続可能性のグローバルな関係性に無知である私たちは過剰消費を反省し「生命を大事にする文明をつくる、世界との関係性の中で日本の美しさをつくるべき」私たちの遠隔地責任が求められているとのお話でした、その後4名で質疑応答。書ききれません、つながりの世界を認識した行動を!開催費用は現地支援へ。無償でご協力いただいたパネリストの方々、ご参加いただいた皆様本当にありがとうございました!!