インタグSOSキャンペーン(関西)

エクアドル・インタグでアンデスの自然と地域の共同体を破壊する鉱山開発に反対している住民を支援するキャンペーンの暫定ブログ

アムネスティー・インターナショナルがハビエルさんの釈放を呼びかけ

2015-01-23 19:36:38 | 日記
2015年1月20日

緊急の行動を
エクアドル:環境活動家に反乱罪容疑
UA: 8/15 Index: AMR 28/001/2015 Ecuador

http://www.amnesty.org/en/library/info/AMR28/001/2015/en

環境活動家で地域共同体のリーダーであるビクトル・ウーゴとダーウィン・ハビエル・ラミレス・ピエドラの兄弟は、証拠がないにもかかわらず、反乱容疑で起訴された。ダーウィン・ハビエルは2014年4月以来、予防拘禁されており、ヴィクトル・ウーゴは拘束されていない。彼らに対する刑事訴訟は、鉱山開発が地域共同体の水への権利に及ぼす影響に反対する運動を沈黙させるための試みであると考えられる。

インタグ北部、フニン村の村長であるダーウィン・ハビエル・ラミレス・ピエドラは、2014年4月10日に逮捕された。彼は、2014年4月6日に国営鉱山会社ENAMIの代表団に対して行われたとされる攻撃に関連して、最初は証人として出頭を命じられ、その後起訴された。ENAMIの代表団によると、彼らはLurimagua鉱山プロジェクトを推進するためにインタグを訪れていた時に、7人が車を阻止し、運転手を殴り、フロント・ガラスに石をぶつけた。

ダーウィン・ハビエル・ラミレス・ピエドラは、彼の関与の証拠が存在せず、医師を含む数人の証言によって、襲撃があったとされる時間には、膝の怪我からの回復中で、自宅にいたことが明らかであるにもかかわらず拘留された。アムネスティ・インターナショナルは最近、ダーウィン・ハビエルとヴィクトル・ウーゴ・ラミレス・ピエドラが反乱罪の容疑をかけられていることを知った。これは最高懲役3年の罪である。2014年9月15日に、裁判官はダーウィン・ハビエル・ラミレス・ピエドラをこのような容疑で裁判にかけるために十分な証拠があったという判断を下した。ヴィクトル・ウーゴ・ラミレス・ピエドラは拘束されていない。

ダーウィン・ハビエルとヴィクトル・ウーゴ・ラミレス・ピエドラは、よく知られている傑出した地域共同体リーダーであり、また環境活動家である。彼らは長年にわたって鉱山開発がインタグ地方の環境や農民地域共同体の水への権利に及ぼす影響に反対する運動を続けてきた。彼らに対する根拠のない訴追は、彼らを沈黙させ、彼らの地域共同体の長年にわたる鉱山開発への反対を終らせようとする試みであると考えられる。

スペイン語または自分の言語ですぐに以下の内容の手紙を書いてください。

ダーウィン・ハビエルとヴィクトル・ウーゴ・ラミレス・ピエドラ兄弟に対する刑事訴訟は、鉱山開発がインタグ地方の環境や農民地域共同体の水への権利に及ぼす影響に反対する運動を沈黙させるための試みであることへの憂慮を表明し、

当局が彼らに対する反乱罪の容疑を立証する明確な証拠を示すか、容疑を取り消し、直ちに無条件でダーウィン・ハビエル・ラミレス・ピエドラを釈放するよう促す。

2015年3月3日までに、要請文を下記へ送ってください。

エクアドル司法省
Minister of Justice, Human Rights and Workship
Dra. Ledy Zúñiga Rocha Ministerio de Justicia, Derechos Humanos y Cultos
Av. Colón entre Diego de Almagro y Reina Victoria
Quito, Ecuador
Email: comunicacion@minjusticia.gob.ec
Salutation: Dear Minister/Sra. Ministra

エクアドル検察長官
Attorney General
Dr. Galo Alfredo Chiriboga Zambrano Fiscalía General del Estado
Av, Patria y 12 de Octubre Quito, Ecuador
Fax: +593 2 398 5800 ext. 163 030
Email: serranoam@fiscalia.gob.ec Salutation: Dear Public Prosecutor / Señor Procurador General


コピーを下記へ送ってください:
エクアドルの人権NGO
Comisión Ecuménica de Derechos Humanos (CEDHU)
Carlos Ibarra 176 y 10 de Agosto Edificio Yurac Pirca Piso 9 Quito, Ecuador
Email: cedhu@cedhu.org

また、コピーをあなたの国のエクアドル大使に送ってください。

■追加情報

インタグは北部エクアドルの、亜熱帯の森林と生物多様性に富んだ地域である。1990年代初頭に、最初の採掘プロジェクトが進行中であった時、インタグの地域共同体はこの地域における採掘活動に反対する運動を組織した。この人々は国営鉱山会社ENAMIが率いるLurimagua鉱山プロジェクトはこの地域の水資源をはじめとする環境を害すると考えている。

この数年間、アムネスティ・インターナショナルは、インタグ地域で採掘プロジェクトに反対している人々が脅迫や嫌がらせ、攻撃を受けているという証言や報告を受けてきた。これにはエクアドルのラファエル・コレア大統領が毎週の国民に向けたテレビ演説の中でこれらの活動家の活動を攻撃する公的な発言をしていることも含まれる。詳細についてはUA334/13 http://www.amnesty.org/en/library/info/AMR28/004/2013/enを参照されたい。

フニンの地域共同体はまた、2014年5月に、試験的な採掘活動を行っていたとされるENAMIを支援するために大量の警察官が常駐していることを非難した。地域共同体の人々は、この大規模な警察の存在が日常生活を破壊し、移動の自由の権利を制限していると訴えた。人権オブザーバーの委員会がこの地域の現場調査を実施し、このような警察官の存在は移動の自由や表現・結社の自由などの権利を制限しており、事実上の非常事態であると判断した。

Lurimagua鉱山プロジェクトの影響を受ける地域共同体が表明している懸念の1つは、話し合いがないということである。エクアドル政府は繰り返し、採掘産業の拡大が国家の発展のために必要であるだけでなく、有益であると主張し、決定過程への参加の拡大を求める地域共同体の主張を抑圧してきた。多くの人々は、特定のプロジェクトや法律が地域社会にとって有益である可能性もあるが、自分たちの人権に影響を及ぼすすべての決定は国際人権基準に適合する方法で行われることが不可欠であると主張している。そのためには人々が決定に参加し、情報にアクセスし、協議する権利が尊重される必要がある。

アムネスティ・インターナショナルは、近年、先住民族や農民のリーダーたちに対して根拠のない刑事訴追が行われていることを懸念している。これは彼ら・彼女らの表現、集会、結社の自由の権利を抑制する意図的な試みと考えられる。われわれは法律や政策 - 特に自然資源をめぐる – に対する抗議運動の中でリーダーがテロ、破壊行為、非合法団体、誘拐、殺人、傷害、強盗、建造物侵入、公道の封鎖などの刑事事件で起訴された多くのケースを記録している。

Name: Darwin Javier Ramírez Piedra and Víctor Hugo Ramírez Piedra Gender m/f: m

UA: 8/15 Index: AMR 28/001/2015 Issue Date: 20 January 2015

エクアドルの先住民リーダーの殺害に関する調査の透明性を求める

2015-01-15 16:59:55 | 日記
インタグではありませんが、別の開発プロジェクトをめぐる動きです。昨年末に日本でも小さく報道されましたが、中国系の鉱山会社による開発計画をめぐって、先住民活動家が殺害されるという事件があり、国際的な人権・環境NGOが公正な調査を要求しています。
関連情報も参考にしてください。
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エクアドルの先住民リーダーの殺害に関する調査の透明性を求める
国際NGOからエクアドル政府への要請文
2015年1月12日

International NGOs Call for Transparency in Murder Investigation of Ecuadorian
Indigenous Leader

http://amazonwatch.org/news/2015/0112-a-dozen-international-ngos-call-for-transparency-in-murder-investigation

今朝、アマゾンウォッチと他の13の環境・人権団体がエクアドル政府に対して、先住民のリーダーで鉱山開発反対の活動家であるホセ・テンデツァ(Tendetza)の殺害に関する公正かつ透明で、迅速な調査を促した。われわれはまたSWAT(特殊警察)のチームによるホセ・テンデツァの自宅への強制捜査を非難し、調査にあたって威圧的なやり方を控えるよう要請する。

テンデツァは[昨年12月に]ペルー・リマで開催された国連気候変動会合(COP20)において、彼の居住地における中国の鉱山会社エクアコリエンテ(Ecuacorriente)の活動を非難することを計画していたが、出発予定日の4日前に殺害された。この鉱山開発計画が完成した場合、地元の先住民や農民の共同体が立ち退きを強制され、45万ヘクタールの雲霧林が破壊される。

+++
Galo Arnulfo Rodriguez地方検察官(Yantzaza)
José Serrano Salgado内務大臣

われわれ、下記に署名する諸団体は、先住民族シュアル(Shuar)のリーダーで、土地を守る運動の活動家であるホセ・テンデツァ(Tendetza)の殺害という悲劇的な事件の公正かつ透明で、迅速な調査と、それに基づくこの犯罪の実行犯と立案者の両方の訴追を要請する。われわれはまた、警察によるホセ・テンデツァの自宅への強制捜査を非難し、調査にあたって威圧的なやり方を控えるよう要請する。

12月2日に鉱山労働者たちが、エクアドル南東部のサモラ川に浮かんでいるシュアル先住民族のリーダーのホセ・テンデツァの遺体を発見した。遺体は青いロープで縛られていた。彼は中国の鉱山会社エクアコリエンテによる鉱山開発プロジェクトに反対していたことで知られている。エクアコリエンテは中国のCRCC Tongguan子会社である。彼はリマで開催される国連COP20において、同社が彼のヤヌアキム(Yanua Kim)共同体で計画しているミラドール(Mirador)鉱山プロジェクトの問題を訴えるために、この日にリマに到着する予定だった。

テンデツァは2006年までエクアコリエンテで働いていた。この年に彼は、同社がある家族を攻撃し、家を燃やすのを目撃した。それ以降彼は同社の露天掘り銅山および金山の開発に反対する運動を続けてきた。同社の開発計画が完成した場合には、45万ヘクタールの雲霧林が破壊され、地元の共同体が住めなくなる。これはエクアドル憲法に違反し、中国の法律や国際法にも違反する。この活動のためテンデツァはターゲットとされるようになった。2012年には彼の住居と作物が焼かれたと報じられている。また、殺害の前に、彼は殺人の脅迫を受けていたと言われている。アムネスティー・インターナショナルによると、ホセへの襲撃が地元警察には報告されていたが、これまでに誰も訴追されていない。ミラドール鉱山はこの地域における暴力事件の増加をもたらし、テンデツァは2009年以降に鉱山開発反対運動に関わって殺害された3人目のシュアルとなった。

テンデツァが行方不明になったのは11月28日のことで、彼はこの日、他のシュアルのリーダーたちと共に、この地域における鉱山の危険についての会合に出席する予定だった。彼はこの会合に姿を見せなかった。遺体発見後、彼は家族に通知もなしに、墓標のない墓に埋められた。彼の家族やシュアルの人たちの抗議の結果、遺体が掘り出された。拷問の後があったにもかかわらず、ホセ・セラノ内務相はテンデツァは絞殺されたと発表した。現在、セラノ内務相によって指名された委員会が彼の死に関する調査を実施している。

われわれはサモラ・シュアル連合が調査に加わっているという知らせを歓迎するが、われわれは同時に、警察とロドリゲス地方検察官による威嚇的なやり方を非難する。12月10日に自動銃を携行した警察官たちがヘリコプターでやってきて、テンデツァの自宅を強制捜索した。ロドリゲス地方検察官は強制捜索の目的が、ホセの死を説明できる証拠と銃を見つけるためだったと説明している。今ではホセが属していたヤヌアキム共同体の人たちは身の安全が脅かされている。われわれはこの露骨な力の誇示を非難し、調査官がコミュニティーの人々を威嚇しないようにすることを促す。われわれは調査官が、ホセ・テンデツァに対する公正な扱いと、彼の家族や彼の共同体の安全を保証するような、公正かつ透明なやり方で調査を実施することを要請する。われわれはまた、委員会がこの地域における暴力を助長している鉱山開発の役割についても取り上げることを要請する。

アマゾン・ウオッチ
フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス
グローバル・ウィットネス
パチャママ・アライアンス
マイニング・ウォッチ・カナダ
自然の権利のためのグローバル・アライアンス
自然の権利のためのグローバル・アライアンス・エクアドル
ヘルス・オブ・マザー・アース財団
地球の友・米国
カナダ人評議会
プロテクト・エクアドル
「石油は地中に、石炭は穴に埋めたままにしよう」キャンペーン
aela
女性の地球・気候アクション・ネットワーク

■関連情報■
ミラドール鉱山開発について
http://mric.jogmec.go.jp/public/report/2010-04/ecuador_10.pdf

2009年9月に「水法案」をめぐって、シュアル民族の人たちがコレア政権に抗議の行動
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2009/10/post-dad3.html

その後の経過
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10796104011.html

<エクアドルの最新情報>
コレア大統領と先住民の全国組織の対立がエスカレート
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-11968626969.html
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-11975398531.html