インタグSOSキャンペーン(関西)

エクアドル・インタグでアンデスの自然と地域の共同体を破壊する鉱山開発に反対している住民を支援するキャンペーンの暫定ブログ

9・18(木)講演・討論会「世界で繰り返される資源開発と地域住民の抵抗 - 豊かさの意味を問う」

2014-08-27 13:39:06 | 日記
インタグSOSキャンペーン
(エクアドル・インタグの鉱山開発に反対する住民たちに支援を)

9・18(木)講演・討論会

世界で繰り返される資源開発と地域住民の抵抗 - 豊かさの意味を問う

9月18日(木)午後7-9時
キャンパスプラザ京都(JR京都駅下車、徒歩5分)第4講義室
http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
資料代1000円

私たちは南米エクアドルのインタグ地域の鉱山(銅、モリブデン)の開発とそれに伴う人権侵害に抗議する地元住民の訴えに関心を寄せ、集会・学習会、署名呼びかけ等を通じて、アンデスの自然と共に暮らす現地の人たちへの連帯を表明してきました。

同様の開発とそれに対する抵抗が、世界各地で繰り返されています。歴史的にも、開発によって環境が汚染され、地域の人々の生活や共同体が破壊された経験は、日本における経験を含めて、無数にあります。そのような犠牲の上に築かれた私たちの消費文明を顧みて、アンデスの自然と共に生きてきたインタグの人々の生き方に学ぶことが、今回の講演・討論会のテーマです。ぜひご参加ください。

講演:コマーシャリズムが煽る消費拡大文明の中「資源の呪い」は続く
谷口正次さん
資源・環境ジャーナリスト。サステナビリティ日本フォーラム理事、NPO法人モノづくり生命文明機構理事等、京都大学大学院経済学研究科特任教授(資源・環境論)。インドネシア・オーストラリア・ニューカレドニアなど大規模鉱山開発の現場で年数回取材を行ってきた。著書に『メタル・ウォーズ』(東洋経済新報社)、『資源採掘から環境問題を考える』(海象社)他。

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エクアドル政府への要請文に賛同してください。

1)不当逮捕されたハビエル・ラミレス氏の釈放を

2)警察官の常駐と住民の表現・移動の自由の制限をやめ、話し合いによる解決を

詳しくは「鉱山開発にNO! いのちにYES! インタグSOSキャンペーン(関西)」のブログhttp://blog.goo.ne.jp/ykitahata
をご覧ください。

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「インタグの鉱山開発を考える」実行委員会
環境・文化NGOナマケモノ倶楽部★京都AALA(京都府アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)★RECOM(日本ラテンアメリカ協力ネットワーク)★メキシコ先住民運動連帯関西グループ★ブログ「ラテンアメリカの政治経済」★ATTAC関西・京都★ODA改革ネットワーク・関西

問い合わせ先:06-6474-1167 喜多幡(ATTAC関西グループ)

エクアドル環境省、石油開発に関連する河川の汚染についての調査を約束

2014-08-21 08:50:10 | 日記
資源開発に邁進するエクアドルでペトロアマゾネスによる石油採掘でAguarico川とParahuaico川の水や、Cuyabeno保護区の環境が汚染されるという問題が明らかになり、現地の住民の抗議と全世界からの1万人余の署名の効果もあって、ロレナ・タピア環境省は調査を約束。

7月2日にペトロアマゾネスの採掘現場から15700バレルの原油が流出。これはテキサコ(シェブロン)による汚染以来最大規模。同社は全量を回収したと発表する一方で、住民に対しては今後半年から2年間はこれらの川の水を利用するのを避けるように注意を促している。

ペトロアマゾネスはヤスニ地区の石油採掘の準備のために秘密裏に森を破壊して道路を建設していたことでも批判を受けている。住民たちは、調査だけではなく、ペトロアマゾネスの石油開発にかかわる一切の業務を禁止することを要求。


インタグ最新情報(フェイスブックの「ナマケモノたちの愛するエクアドル」より転載させていただきました)

2014-08-17 08:09:53 | 日記
Shinsuke Uno

August 9 at 2:05pm · Edited
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延長されたハビエルさんの拘留期間が終了します。エクアドルでハビエルさんの釈放を求める署名が提出されました。LaHora紙が記者会見の様子を報じています。(以下、和訳版)

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「ラミレス氏の無罪を支持する署名が提出される」
(ウェブ版LaHora紙 8月8日(金)掲載)


コタカチ郡とフニン村のリーダー達が、四ヶ月に渡り拘留されているインタグ地域のリーダー、ハビエル・ラミレス氏の釈放を求める署名を集めた。ラレミレス氏が問われている反逆罪について、彼は全く無関係でることは周知の事実だと裁判所に示すためである。署名つきの書状は検察に提出された。

11時頃イバラ市で記者会見が行われ、コタカチ郡議会議長ウーゴ・ロバリーノ、フニン村副村長ラウロ・ルセロ、フニン水理事会理事長イスラエル・ペレス、拘留されているラミレス氏の妻レアナ・トーレスから、本件の詳細が報告された。

国営鉱山会社(ENAMI)の運転手に暴行を加えたとして逮捕されたフニン村の村長を支持する署名380筆を添えた書状が提示された。

<記者会見での発言>

ルセロ氏は、5月8日に警官隊がフニン村に進入したことを思い起こすことから発言をはじめ、その後ラミレス氏の逮捕・拘留に言及した。「私たちの仲間が逮捕され拘留されています。ですから、我らが村長を支持する署名を集めてきました。彼が無実であることは誰もが知っていますから。」

ここで、約380人分の署名を添えた書状が公開された。ルセロ氏等によると、署名者にはENAMIの職員も含まれているとのことだ。ラミレス氏は、現場にいたENAMIの運転手の一人に暴行を働いた事になっており、そのために拘留されている。

また、4ヶ月を獄中で過ごしたラミレス氏が釈放されるか否かは、昨日の昼頃の段階では、未だに公表されていないことが報告された。裁判前の調査のため、まず3ヶ月の拘留命令が下され、それが失効すると延長が決定され、さらに1ヶ月拘留が続いている。

延長された拘留期間は土曜日で終了する。

一方ペレス氏は、ラミレス氏が逮捕されるきっかけとなった事件当日、膝の手術をしたばかりだった彼は現場にいなかったことを証明するあらゆる証拠が提出され、その正当性が確認されたにもかかわらず釈放にいたっていないことに言及した。ペレス氏によると、これまでに得られた司法サイドからの返答は、ENAMIの運転手に暴行を働いた犯人が見つかるまで釈放はない、というものだ。

「私たちにとって、川や森が生まれるインタグのような美しい地域を一鉱山会社が破壊しようとしていることは憂慮すべきことです。それは、地域のコミュニティやコタカチの人々にとって容認できないことです。」とペレス氏は語った。

<家族の状況>

ラミレス氏の妻リアナ・トーレスさんは、家族は難しい状況にあり、司法制度が公正な判断をすることを待ち望んでいる、と話した。また、フニン村で脅されたことについても言及した。「私たちの村で何が起きているのか見てもらいたいです。フニン村には警官隊が駐留しています。夫が拘留されている他にもこんなことがありました。先週の木曜のことですが、警官が飲酒している写真を撮ろうとした時、彼らに協力的な人のひとりが追いかけてきてカメラを取り上げられました。カメラを渡し、写真をネット上で公開するような不正を働くなと脅されました。」

一方ロバリーノ氏は、署名を募ったのは、不正な拘留が政治的、個人的見解を超えた問題だからだ、と語った。「拘留されている彼が鉱山開発に賛成していたとしても、同じように署名を集めたでしょう。なぜなら、不正とは、個々の価値観を問わず、抵抗すべきものだと信じているからです。この意味において、我々議会は、いのちと母なる大地を守ろうとする村長とその家族を何らかの形で支持したいと思います。司法制度も、このように曇りなきものであることを求めます。」

ロバリーノ氏は、拘留中のラミレス氏について、弁護士と共に保釈を求めたが却下されたことを付け加え、「とにかく、彼の釈放に向けて仕事を続け、彼の家族を支え続けることです」と話した。

<事実>
ハビエル・レミレスは反逆罪に問われている。当初は、テロリズムと破壊活動の罪状も加えられていた。

<現状>
ラミレス村長は四ヶ月に渡って拘留されている。

<メモ>
ラミレス氏の現状を周知するため、キトの大統領官邸前でデモ行進や座り込みがあるかもしれないことが記者会見で告知された。

<この人の一言>

「ラミレス氏は、周囲の人たちを脅すためだけに逮捕されたように思われ、これは懸念すべき出来事です。」 
   フニン水理事会理事長イスラエル・ペレス

「もう家に帰りたいとあの人は言いました。私たちもそれを望んでいます。」
   ラミレス氏の妻レアナ・トーレス

http://www.lahora.com.ec/index.php/noticias/show/1101711176/-1/Firman_a_favor_de_la_inocencia_de_Ram%C3%ADrez.html#.U-V3CVZQ0zO

"Water in the Cloudforest"(雲霧林で生まれる水)

2014-08-17 07:45:09 | 日記
"Water in the Cloudforest"(雲霧林で生まれる水)、スペイン語、英語字幕入り、約10分

エクアドル、インタグの豊かな生態系、その中できれいな水が生まれ、みんながその恩恵を受けている。鉱山開発や農薬で水を汚染させてはならない。鉱物資源がなければ石器時代に戻るという人たちに、「このきれいな水があるなら、石器時代に戻ってもいい」、鉱山(銅)開発に反対している現地の住民の声。・・・

スミソニアン動画コンテストの「自然世界」部門賞を受賞したビデオ。米国ニューヨーク州のイサカ大学のPark Productionsの学生がインタグの人たちと協力して制作した作品、2014年6月に公開)

エクアドル政府に提出する要請文(多くの団体の署名を募っています)

2014-08-17 06:55:57 | 日記
エクアドル政府に対する下記の内容の要請文が、ナマケモノ倶楽部の呼びかけで、26団体の賛同で、5月16日に提出されています。

私たちはこのキャンペーンを継続し、さらに多くの団体の賛同を集めて、この問題への関心を広げていきたいと考えています。

ぜひご協力ください。ご質問等は、ATTAC関西グループ(info@attac-kansai.com)宛にお願いします。

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エクアドル・インタグ地方・フニン村の鉱山開発に関連して起きている二つの事柄について、即時解決を求めます。

ラファエル・コレア エクアドル共和国大統領閣下
レオナルド・カリオン・エギグレン閣下, 在日エクアドル大使館


今現在、エクアドルインタグ地方・フニン村の鉱山開発に絡み起きている二つの事柄について、即時解決を求めます。

1.2014年4月10日にフニン村村長ハビエル・ラミレス氏が不当逮捕され、現在もが続いていること

2.2014年5月8日に鉱山開発公社ENAMI-CODELCO及び警官隊が強行進入し、住民の表現の自由や日常生活が脅かされていること

フニン村を中心とするインタグ地方の人々の、地下資源による経済発展に頼らず自然と共生する選択は、尊敬に値する生き方です。

世界に先駆けて「自然の権利」を約束する平和的で素晴らしい憲法を採択したエクアドル政府の「命を尊重するあり方」に敬意を表していますが、今起きている不当逮捕、強行進入は、穏やかに暮らしたいと願う住民の人権を著しく侵害し、理不尽な恐怖を与えるものです。

また、鉱山開発そのものが自然を破壊する行為であり、森に暮らす生物のみならず住民の命をも脅かすものに他なりません。

世界の市民がエクアドル大統領の「自然の権利」に沿ったリーダーシップに期待します。


『インタグの鉱山開発を考える実行委員会』

環境・文化NGOナマケモノ倶楽部、京都AALA(京都府アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)、RECOM(日本ラテンアメリカ協力ネットワーク)、メキシコ先住民運動連帯関西グループ、ブログ「ラテンアメリカの政治経済」、ATTAC関西・京都、ODA改革ネットワーク・関西ほか