トラネコジャーナル

毎日楽しく、前向きに。
ねこ兄弟とアートを中心に
日々の新しい発見をつづる
トラネコの日記

エドワード・スタイケン写真展@世田谷美術館

2013-03-03 | アート
世田谷美術館にエドワード・スタイケン写真展に行ってきました。
行った日はとても暖かい日。
歩いて1時間弱。途中で休憩しながらなら行けるなと思いつつも、
いざ数十メートル歩いてみると意外や寒い。
バスを利用することにあっさり変更。
とはいえ、車があったころよく利用していたので、
バス路線は全然わからないので、
うろ覚えだった千歳船橋駅まで行くことにした。

そしてスマホで確認、バスを待って乗り込んだはずが、
なぜか成城学園駅へ。
そしてまたバスに乗りやっとたどり着いた世田谷美術館。
時間的には歩いて行ったほうが早かったくらいになっちゃった(笑)

で、やっとエドワード・スタイケン鑑賞。



ヴォーグの主任?カメラマンとして長く活躍。
のちに、戦争のさなかはMOMAで国威高揚のための企画展を開くなど。
その後MOMAでいろいろな展示に携わった人だ。
MOMAの展示の中に「The Family of man」が大ヒット。
とても素敵な写真展だったらしい。
私は親から聞いてこの写真集を持っている。
人間の一生のうちに感じる、
いろいろな喜怒哀楽を伴う出来事を
さまざまなカメラマンの写真からピックアップしてできた写真展(写真集)だ。
大好きなこの写真集。
私の写真好きはこの写真集から始まっているし、
有名なカメラマンの図鑑でもあると思う。



世田谷美術館ではこのエドワード・スタイケンのヴォーグ時代の写真に焦点を当てている。
ランバン、シャネル、ディオール…当時の最先端のファッションをまとう女優、歌手、俳優たち。
その美しさは今のファストファッションと違ってそれは美しいけれど、
その質感、手触りを感じるほど、そしてモノクロなのにカラーを感じるほど美しい写真だった。

そしてそれだけでなく、その構図、モデルの表情とスタイリングが作り出す世界観、空気感が
すばらしい。絶対比率とでも言いたくなるような構図やバックの陰影で、その完璧さにため息が出る。

商業写真なので、そのモデルや服をプロモートするためにあるのだけれど、
きっとそれの奥にあるのはその世界観、空気感だ。
それも時代を切り取る空気だからこうやって永遠の命を持つのだ。
そんな風に感じた。

帰ったらねこ兄弟の注射の案内。
これをみて固まるレオ様でした。

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3 Comments

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そうなんだあ~ (ロンきゅ~ん)
2013-03-03 19:15:41
なるほど、トラネコさんの写真好きはここに発端があったのか。
ヴォーグの写真ね。
ファッションに興味のないロンきゅ~んでも知ってるぞ。
ふむふむ・・・。
ロンきゅ~んの興味は、主に風景とネコだったので、
こういう世界は知りませんでした。
さすが~トラネコさん。
返信する
芸術の域? (ココの母)
2013-03-04 14:11:06
この人のことは知りませんでしたが、
ヴォーグというファッション雑誌が有名なのは
何となく聞いたことあります(すみません)

商業的な写真であっても、その表現の仕方というか
レイアウトとか狙い方というか、
それが完璧!と言いたいくらい芸術的だなあ、と
感じるときが私にもありますが、
きっとトラネコさんもスタイケンさんの作品に
それに似た感想をお持ちになったのでは?と思いました。
写真を見た読者が、うわぁ、このお洋服ステキ!と思わせたら
それは大成功なんでしょうねえ。

レオくん、かたまっちゃった?
あきらめが肝心だよ。
返信する
X-dayが問題。 (トラネコ)
2013-03-06 23:40:55
ことしははじめての車のない年。
さて、注射にどうやっていこう。
ねこ兄弟そろってはきびしいなあ。
自転車は後ろの荷台がなくて、
前のかごだけだから
ひとりづつ2往復するかしら。
自転車で片道10分くらいだからね。

一人でお留守番できるのか、君たちは。


ところでスタイケン。
やはり昔のファッションの価値が違うから、
ものも素晴らしく丁寧だし、お金持ちのものだし、
それをよく理解して表現して撮影をしているし、
そんな人のための雑誌だし、ということで、
多分今の雑誌と違ってすごく時間をかけて
作っていると思うのですね。
そんな写真であるので、
芸術にもなりえたということではないかと思います。
ファッションはその時代の心をうつすものなので、
女性が強かったり、優しかったり、活動的だったり、
聖母のようであったり。
服のディテールを見せながら、この空気をうつしているんですね。
だから芸術にもなるのだと思います。
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