地球人が宇宙人と取引しない限り、地球全体の「収入と支出の総和」は必ず「0」になります。人間が二人住んでいる「小国」が有って、Aはリンゴを所有していて、Bは貝を所有しています。所有しているだけならば取引そのものが無いので「収支」すら発生しませんが、リンゴ1ヶと貝1ヶを物々交換した場合は、Aはリンゴを1ヶ失いBは貝を1ヶ失います。それでも「小国」全体では所有者が移っただけなので「リンゴ収支+貝収支=0+0=0」です。
ここで、「小国」は他国である「中国」との取引で、マスク1ヶを貰いリンゴ1ヶを渡すと、
リンゴ収支+貝収支+マスク収支=(-1)+0+(+1)=0
になります。但しここでは、リンゴと貝とマスクが等価なので「取引が成立」していると考えています。
「小国」は、リンゴの最初の所有者を「民間(部門)」、貝の最初の所有者は「政府(部門)」、マスクは「(小国の)海外(部門)」と、それぞれ名付け、部門別収支として式に組み込みます。
民間部門のリンゴを海外部門に預け「預かり証(通貨の本質)」を受け取り、政府部門はプライマリーバランス(PB)の均衡(税収と政策経費が同額)を達成し、そして、海外部門では民間から預かった輸出リンゴと輸入マスクを交換します。
民間収支+政府収支+海外収支
=(1-1)+(1-1)+(1-1)
=1-1+1-1+1-1
=0
になります。この「民間収支+政府収支+海外収支=0」はGDPの「三面等価の原則」から導き出される恒等式です。
この式では、( )を外しても結果は同じで、一国の収支では必ず「誰かの収入は、他の誰かの支出」である事を式に表しただけです。また、民間がリンゴを増産しても他の部門との交換がなければ「自家償却」するしか無く、単に「家庭菜園」で採れたリンゴを自分で食べるだけなので「経済」としては計数されません。
リンゴは腐りやすいので、腐りにくい等価の設備や通貨に替え、貝も等価の通貨にし、マスクも不良品をイチイチ選別するのも面倒くさいので一纏めにして等価の通貨に換算します。
民間(国内)収支=収入額-支出額
政府(国内)収支=税収額-政策的経費額
海外(経常)収支=貿易収支(輸入額-輸出額)+貿易外収支
とします。ここで、「政府収支」は「財政収支(歳入-歳出=0)」では無く、国債の借り換え等を除いた「基礎的財政収支(PB)」を言います。
民間の支出額は、「消費額」や「納税額(政府の税収額)」ですが、実は「消費額(行政サービスを除く)」の殆どは民間企業が製造して家計で消費するので「民間部門内で相殺」されます。また、民間企業が資金を投資に使っても別の企業が受け取る事になり「民間部門で相殺」されます。つまり、「海外収支」が均衡しているとすると「民間の支出額」は「政府の税収額」となり、国内部門だけを見ると、
民間収支+政府収支
=収入額+(-支出額+税収額)-政策的経費額
=収入額-政策的経費額
=0
から、
収入額(民間の国内収入額)=政策的経費額(政府の国内支出額)
になります。つまり、政府が民間に10万円を支出すれば、民間は10万円の収入を得る事になります。但し、これを民間が消費すると消費税を差し引いた9万円が民間で相殺され、これを5回転させると4万円が政府に抜き取られます。また、民間家計の給与などの「収入額」は民間企業の「支出額」なので「民間部門内で相殺」されますが、政府にその一部を抜き取られます。
民間部門が資産を増やすには政府の支出以外に「海外から奪ってくる」方法もありますが、宇宙人が確認されていない以上、「小国」が儲ければ「中国」が貧乏になります。貿易拡大で外国人が貧乏にならない為には、何処かの誰かが「お金を発行」する必要があります。お金とは「預かり証(反対側から見れば借用証)」のことで「発行体の負債」になり、通常は政府が借金を増やす事になります。但し、「貨幣(政府発行通貨)」は「小国の貝」と同じで誰の借金でもありません。
お金が「預かり証」である証拠は、お金の持ち主は「将来欲しくなる不特定の商品を販売店に預けている」と言え、その「預かり証」と交換に「特定された商品」を持ち帰る権利が保障されているからです。販売店から見ると、その「借用証」は政府が保障しているので「特定された商品」を引き渡す義務を生じます。「質草」とは方向は反対になりますが、引き渡した商品(売った商品)が戻ってこない限り「借用証」は自由に処分でき「預かり証」に替える事が出来ます。もっと身近な例では「預金通帳」で、「預かり証」同士を交換します。これは、「お金」も「預金通帳」も通貨である証拠になります。
現在の地球上でのシステムでは、中央銀行が通貨(発行体の借金)を発行し、民間が借金をしなくても済むようにしています。これが「貿易を拡大しても、民間人が貧乏にならないで済む仕組み」です。但し、日銀が通貨を発行(実際には当座預金に印字するだけ)をしても民間銀行以外は手にすることは出来ないので、民間銀行が民間に貸し出さなければ、政府部門の「貝」の自家消費に過ぎず経済には計数されません。よく言われる「ブタ積み」がこれに当たり、ベースマネーの過剰部分です。
ベースマネーに似た言葉に「マネーストック」がありますが、これは「ヘリコプターマネー」も含み実際に市中に流れている「お金」なので、効果の有無は兎も角、過剰に発行しても「ブタ積み」にはなりません。
政府部門が借金をしないように「PB」を重視すると、何処かの民間人の誰かが「借金で首を吊る」事になります。公務員は「消費をする時は民間人」になりますが、「給料を貰う時は公務員」のままなので、ロープを準備する必要はありません。
なんだかんだ言っても、誰かが「借金」をしなければ「経済成長」はしないと言云う事です。その借金を「首吊りの心配のない人」がするのか、「首をくくる覚悟」で民間人がするのか、この何方を選択するかの問題なので結論は明らかです。
ここで、「小国」は他国である「中国」との取引で、マスク1ヶを貰いリンゴ1ヶを渡すと、
リンゴ収支+貝収支+マスク収支=(-1)+0+(+1)=0
になります。但しここでは、リンゴと貝とマスクが等価なので「取引が成立」していると考えています。
「小国」は、リンゴの最初の所有者を「民間(部門)」、貝の最初の所有者は「政府(部門)」、マスクは「(小国の)海外(部門)」と、それぞれ名付け、部門別収支として式に組み込みます。
民間部門のリンゴを海外部門に預け「預かり証(通貨の本質)」を受け取り、政府部門はプライマリーバランス(PB)の均衡(税収と政策経費が同額)を達成し、そして、海外部門では民間から預かった輸出リンゴと輸入マスクを交換します。
民間収支+政府収支+海外収支
=(1-1)+(1-1)+(1-1)
=1-1+1-1+1-1
=0
になります。この「民間収支+政府収支+海外収支=0」はGDPの「三面等価の原則」から導き出される恒等式です。
この式では、( )を外しても結果は同じで、一国の収支では必ず「誰かの収入は、他の誰かの支出」である事を式に表しただけです。また、民間がリンゴを増産しても他の部門との交換がなければ「自家償却」するしか無く、単に「家庭菜園」で採れたリンゴを自分で食べるだけなので「経済」としては計数されません。
リンゴは腐りやすいので、腐りにくい等価の設備や通貨に替え、貝も等価の通貨にし、マスクも不良品をイチイチ選別するのも面倒くさいので一纏めにして等価の通貨に換算します。
民間(国内)収支=収入額-支出額
政府(国内)収支=税収額-政策的経費額
海外(経常)収支=貿易収支(輸入額-輸出額)+貿易外収支
とします。ここで、「政府収支」は「財政収支(歳入-歳出=0)」では無く、国債の借り換え等を除いた「基礎的財政収支(PB)」を言います。
民間の支出額は、「消費額」や「納税額(政府の税収額)」ですが、実は「消費額(行政サービスを除く)」の殆どは民間企業が製造して家計で消費するので「民間部門内で相殺」されます。また、民間企業が資金を投資に使っても別の企業が受け取る事になり「民間部門で相殺」されます。つまり、「海外収支」が均衡しているとすると「民間の支出額」は「政府の税収額」となり、国内部門だけを見ると、
民間収支+政府収支
=収入額+(-支出額+税収額)-政策的経費額
=収入額-政策的経費額
=0
から、
収入額(民間の国内収入額)=政策的経費額(政府の国内支出額)
になります。つまり、政府が民間に10万円を支出すれば、民間は10万円の収入を得る事になります。但し、これを民間が消費すると消費税を差し引いた9万円が民間で相殺され、これを5回転させると4万円が政府に抜き取られます。また、民間家計の給与などの「収入額」は民間企業の「支出額」なので「民間部門内で相殺」されますが、政府にその一部を抜き取られます。
民間部門が資産を増やすには政府の支出以外に「海外から奪ってくる」方法もありますが、宇宙人が確認されていない以上、「小国」が儲ければ「中国」が貧乏になります。貿易拡大で外国人が貧乏にならない為には、何処かの誰かが「お金を発行」する必要があります。お金とは「預かり証(反対側から見れば借用証)」のことで「発行体の負債」になり、通常は政府が借金を増やす事になります。但し、「貨幣(政府発行通貨)」は「小国の貝」と同じで誰の借金でもありません。
お金が「預かり証」である証拠は、お金の持ち主は「将来欲しくなる不特定の商品を販売店に預けている」と言え、その「預かり証」と交換に「特定された商品」を持ち帰る権利が保障されているからです。販売店から見ると、その「借用証」は政府が保障しているので「特定された商品」を引き渡す義務を生じます。「質草」とは方向は反対になりますが、引き渡した商品(売った商品)が戻ってこない限り「借用証」は自由に処分でき「預かり証」に替える事が出来ます。もっと身近な例では「預金通帳」で、「預かり証」同士を交換します。これは、「お金」も「預金通帳」も通貨である証拠になります。
現在の地球上でのシステムでは、中央銀行が通貨(発行体の借金)を発行し、民間が借金をしなくても済むようにしています。これが「貿易を拡大しても、民間人が貧乏にならないで済む仕組み」です。但し、日銀が通貨を発行(実際には当座預金に印字するだけ)をしても民間銀行以外は手にすることは出来ないので、民間銀行が民間に貸し出さなければ、政府部門の「貝」の自家消費に過ぎず経済には計数されません。よく言われる「ブタ積み」がこれに当たり、ベースマネーの過剰部分です。
ベースマネーに似た言葉に「マネーストック」がありますが、これは「ヘリコプターマネー」も含み実際に市中に流れている「お金」なので、効果の有無は兎も角、過剰に発行しても「ブタ積み」にはなりません。
政府部門が借金をしないように「PB」を重視すると、何処かの民間人の誰かが「借金で首を吊る」事になります。公務員は「消費をする時は民間人」になりますが、「給料を貰う時は公務員」のままなので、ロープを準備する必要はありません。
なんだかんだ言っても、誰かが「借金」をしなければ「経済成長」はしないと言云う事です。その借金を「首吊りの心配のない人」がするのか、「首をくくる覚悟」で民間人がするのか、この何方を選択するかの問題なので結論は明らかです。
「人間なので」か「人間なんで」ですよね
ちなみにあるブログには、❝生まれ持った性格❞と言って親に責任を擦り付けるなと書いてありました。