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オメガねこ

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「貧困」 と 「お金」

2025年03月20日 | 雑感
 ーー 今回は、数年前に書いて投稿を失念した記事を再編集したものなので、内容の時期が前後していますω.ω ーー

 行政の支援が行き届かない「生活弱者女性」に対して、日本の公務員も黙って見過ごす事は無いようです。

 出会い系バーで「貧困調査」をした文科省事務次官は活躍していましたし、病気の女性を仲間みんなで支える為にシングルマザーの家へ「自宅訪問」する内閣官房副長官もいました。これらはほんの一例だと思いますが、「トニカク御苦労様」と言いたいです。人間みな、裸の付き合いが一番だと思いますω.ω

 ところで、生活困窮者には定義が有り

・絶対的貧困;一日に2.15ドル(約300円)未満の生活を送る人。
・相対的貧困;世帯の所得がその国の等価可処分所得(手取り収入を世帯人数の平方根で割って調整した額)の中央値の半分に満たない人。

 「相対的貧困率」は、日本の場合は1985年(12.0%)から2000年(15.3%)まで上げ続け、小泉改革期待(2003年)で14.9%まで一時的に下がったのですが、それ以降、民主党政権時代の2012年には16.1%まで上昇しました。

 民主党政権1.3を引き継いだ安倍政権2.0時代には低下傾向にありましたが、2023年にはOECD23ヶ国で下から7番目の15.7%(G7で最下位)と、韓国よりも悪い状況が現在も続いています。但し、「相対的貧困率」は低収入層が多いと高くなることから、(私のように)資産を持っていて生活に困らない人が低所得の場合も含まれるので、注意が必要ですω.ω

 世の中には「経済の仕組み」を、

「実体経済の規模はGDPで、世の中にはGDPを遥かに超えたお金が存在する。つまり、世の中には需要量を遥かにを超えたお金が存在する。」

と、勘違いする人もいます。この「お金」を政府通貨に限定すると、

ベースマネー =紙幣発行高+貨幣流通高+日銀当座預金
マネーストック=信用乗数 X ベースマネー

で最近では、ベースマネーは650兆円ほどで、マネーストックは1250兆円ですが、GDP(国内総生産=国内総所得=国内総支出)が600兆円なので、「信用分」は需要ではなく蓄財に回っている(蓄財分が需要に回らない)と言え、ベースマネー額が年に1回転しているだけで「GDPとほぼ同額」と言えます。

 つまり、銀行による信用創造での発行可能額を「お金」に加えていると思われ、これは民間が発行する「お金」と言えます。民間は政府と違って、損してまで「お金」を使用しないので、不景気時には退蔵されて「不景気が持続」します。

 「相対的貧困率」が高いうえにモノを買うと罰金(消費税)を奪われるので、当然と言えば当然ですが、信用創造で無理して「お金」を需要の何倍にしようとも、不景気によってGDPは増えません。デフレ時には「お金」が増えた分だけ、貯蓄や保険・投資などで固定されるだけです。それは、デフレ時は「モノよりもお金に相対的な価値が有る(価値の保存)」からです。

 つまり、蓄財された資産を「お金」として有効活用するか、消費目的で借金をし実際に「お金」を支出して初めて経済成長があると云うことです。活用されない土地や貯蓄などは「お金」を固定する「資産」で、デフレ時には目減りします。

 ただ一つだけ期待できるのは、「貧困女性」に価値を見いだす公務員がいる事かもしれませんω.ω



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