オメガねこ

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「温暖化」 と 「一日の長さ」

2020年08月14日 | 科学
地球の一日:地球から見る太陽が一周して同じ方位に見えるまで(基本は24時間で、ズレを調整する)。

地球の一年:地球から見る太陽が何周かして、同じ方位での仰角ベクトルが同じ値になるまでの期間(基本は365日でズレを調整する:自転364回+公転1回)。「仰角ベクトル」とは、日々変化する仰角の変位量の増減方向(+、-)を加味した値。

 時間単位としての一日は正確に「1日=24時間=86,400秒」ですが、暦での一日は毎日、或いは年代によっても長さが変わります。

 現在の世界の標準カレンダーは太陽暦なので、太陽の見え方をを基準にして、1年を基本的に365日にして12か月に分けます。一日の場合は少し複雑で、一日は24時間なのですが、「1日」の定義を「南中から翌日の南中までを24時間とする」と、自転速度の変化が有るので「1日の時間は大体平均24時間」になります。実際に、自転速度が遅くなると地球の一日の経過時間は長くなるのですが、補正して24時間に合わせます。

 日食が起こると、地球の自転速度も少し変化するそうです。これは、一見すると「太陽」と「月」の引力の合成によって地球自体の自転速度が変化するようにも思えますが、実際は海の潮汐の影響による間接的な自転速度の変化の影響の方が遥かに大きいようです。若しも地球に海が無かったら、私には計算できませんが、地球の自転速度に対する「日食の影響」は僅かだと思います。

 つまり日食に限らず、太陽の「地球の時間」に対する影響は無視するとしても、地球の自転(1ヶ月平均30.3回)と、地球から見て月は1ヶ月平均27.3回廻っている影響で、海水が月に引っ張られて地球の自転速度よりも遅れる為に、大地が海水に押されて自転速度が遅くなるようです。地底の(液体)マグマの影響もあるので正確な事は言えませんが。

 
『ウィキペディア(Wikipedia)』では、「月は、約27.3日の周期で地球の周りを公転している(地球が太陽の周りを公転しているため、満ち欠けの周期は約29.5日となる)。」と説明されていますが、「公転」の定義は「ある物体が別の物体を中心にした円又は楕円の軌道に沿って回る運動の呼び名である。」とされているので、地球の自転による見かけ上の「回転」は公転とは呼べず、月の見かけ上の回転数から地球の自転数を差し引いた「-3回転」のスカラー量である「1ヶ月平均約3回転」を月の地球に対する公転、と呼ぶのが正しいと思います。

 それは兎も角、温暖化で海水の量が増えれば自転に対する減速の影響力が大きくなり、氷河期の氷期には地球は潮汐の影響が小さくなると云う事です。温暖期の潮汐の影響で減速した自転速度は熱エネルギーに変換され、氷期に成っても自転速度を取り戻す事は出来ません。但し、氷期には氷は極地域に多く集まり、地球の慣性力が小さくなる為に自転速度が速くなります。

 現在の所、過去から年を追うごとに「時間の補正量」が少なくなってきたようですが、最近では逆に補正量が増える傾向にあるみたいです。つまり、これまでの温暖化で海水量が増え「自転速度が遅く(一日が長く)」なったのですが、最近になり「自転速度が増し始めた(一日が短くなってきた)」のではないかと云う事です。

 これは、温暖化による
「縄文海進」の反対で、寒冷化の前兆なのかも知れません。



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