オメガねこ

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「統計死亡率」 と 「コロナ致死率」

2022年10月21日 | 統計
 「国立感染症研究所(感染研)の調査」によると、「2022年1~8月の期間で20歳未満のコロナ感染後の死亡報告数は41人」だそうです。その内、調査できた32人で「コロナ感染が関係したと判断された29人の詳細は、

 年齢区間   : 人数(死亡割合) :1年齢当りの死亡数
 0歳     : 8人( 28%) : 8.00
 1~ 4歳  : 6人( 21%) : 1.50
 5~11歳  :12人( 41%) : 1.71
12~19歳  : 3人( 10%) : 0.38
   (合計  :29人(100%) : 1.45

男(0~19歳):16人( 55%) : 0.80
女(  〃  ):13人( 45%) : 0.65
     (合計:29人(100%)): 1.45

注)「1年齢当りの死亡数」は、記事での年齢区分では勘違いしそうなので、独自に「1年齢当り」で再計算しました。


で、約半分は「基礎疾患なし」だったそうです。これは、なかなか「厄介な感染症」のようです。また、0歳児の死亡数が圧倒的に多い事も分かります。

 ところで、「期間は違います」が
コロナ禍全期での20歳未満の感染者数と死亡数は、

      :感染者数 :死亡数: 致死率
10歳未満 :300万人:28人:0.00093%
10~19歳:300万人:15人:0.00050%
(合計   :600万人:43人:0.00072%

です。この「%表示の仕方」でイメージが変わります。

 それはさておき、「
簡易生命表(令和3年)」で、理由を問わず死亡する統計上の死亡人は、男女其々10万人(計20万人)が生まれたとして、

男女の年齢:統計生存数 :統計死亡数:期間死亡率:1年齢当りの死亡数
 1歳時点:199658:  342:0.17%: 342
10歳時点:199480:  520:0.26%:  52
20歳時点:199181:  819:0.41%:  41

です。ここから、0歳児の死亡数の多さが分かります。

 「1年齢当たりの死亡数」で、「20歳未満の死亡数」と「1歳未満の死亡数」を比較すると、統計死亡の値は、

342÷41≒8.34

で、コロナ感染死での値は、

8÷1.45≒5.52

となり、これを比べると、「コロナ感染した1歳未満の死亡割合の方が、統計上の死亡よりも33%ほど少なくなる」事が分ります。

 また、10万人あたりの20歳までの死亡理由を問わない死亡率は、

   :死亡数 : 死亡率  :(死亡率の比 )
男性 :455人:0.455%:( 55.6%)
女性 :364人:0.364%:( 44.4%)
(平均:410人:0.410%:(100%))

です。

 男女の死亡率の比は、「統計上の死亡率」と「コロナ感染後に確認された死亡率」が、ほゞ同じ値である事に興味が湧きます。他意は有りませんww

 また、文頭に書いた「20歳未満のコロナ感染後の死亡報告数」の意味が良くは分からないのですが、20未満の合計感染者数598万人も「死亡理由を問わない死亡数(感染しても交通事故で死ぬかもしれない等)」の母数に含まれている筈で、統計上の死亡率である約0.02%(20年間に推定で0.41%が死亡)に近似するかそれ以上の死亡率(致死率)になっても不思議ではありません。

 ところが、この年齢層の感染者は死亡率が(3年間の合計でも)二桁小さくなっています。つまり、「感染した方が死に難い」と言えます。

 これは「感染後の死亡例」であり、交通事故や他の病死なども含まれている筈です。感染研の調査では「感染後に感染とは違う理由で死亡した人は3人」となっていて、更に「感染者の理由を問わない死亡率」は小さくなります。

 結語。20歳未満がコロナに感染すると、交通事故でも死に難くなるww




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