「アベノミクス」 と 「アベノマスク」

　「＃アベノマスク」の、一世帯に2枚が批判されているのか、布製である事が批判されているのかは分かりませんが、野党が国会で「モリ・カケ・サクラ」に重点を置いているので補正予算が通りにくい現在では、政府が直ちに執行できる予算は「予備費として盛り込んだ5000億円」の一部で、首相の一存で決めれるのは数百億円が目いっぱいだと思います。民主主義では他の大臣の声も聞かなくてはなりません。

　知り合いの話によると、中央市場に業務として入域するにはマスク着用が義務付けられていて、困っているそうです。そう言う私もマスクを持っていなかったので、薬を貰いに病院に入る時に「マスク着用」指示されて困りましたが、顔なじみの看護婦さんからマスクを内緒で貰い、事なきを得ました。

ＷＨＯは「布製のマスクには如何なる場合も効果は無い」と言ったそうですが、アメリカのＣＤＣ（疾病管理予防センター）の内部資料によると「普通の布製のマスクでもウイルス感染のリスクを軽減するのに役立つ可能性がある」としています。

　世界中の「マスク不足」は、各国にいる中国人が中国共産党の指示で買い集め、政治利用していると云う話も聞きます。１～２ヶ月ほど前には、これに同調するかのように自治体が「備蓄マスク」を中国に送り始め、この時に多くの国民は「中国に送る余裕はない、国民に配れ！」と言っていました。安倍首相が「アベノマスク」を考えたのは1ヶ月ほど前だったそうです。それは、「国民の声を聞いたから」とも言えます。国民の何気ない一言が政治を動かします。ところが、国民は「自分の言った事は直ぐに忘れます。」

　大東亜戦争も然で、朝日・毎日に煽られた国民が「開戦容認・支持」に傾き、戦後はこれを忘れてしまいました。そして、「軍が悪い」、と・・・

　「アベノミクス」は確かに失敗しましたが、「アベノマスク」は配布枚数を１０枚くらいに増やせば、然ほど悪い施策だとは思いません。貰っても、使いたくない人は必要な人に譲れば済むことですし、何も非難の対象にするまでも無いと思います。マスクが無くて困っているのは「コロナ恐怖症」の人ばかりでなく、「花粉症」などの「アレルギー体質」の人も必要ですし、「アナフィラキーショック」を起こすことも稀に有るそうです。また、マスクをしないで花粉によるクシャミをして「武漢ウイルス」と勘違いされ、殴られるかもしれません。

　一部の人は「マスクを送るよりもカネを送れ」と言ってましたが、マスク2枚は郵送費を含めても500円くらいです。一世帯に500円のおカネと、入手が困難なマスクの何方が価値が有るかは、考えずとも判りそうなものです。

　それは兎も角、「アベノミクス」は就任して最初の一年しか実績を上げる事が出来ませんでした。その失敗は「消費税増税」が原因である事が明らかなのに、多くの自称「知識人」や自称「報道機関」は反対をしなかったばかりか、現在に至るまで反省もしていません。

・・・「供給能力」が余剰の時に「消費税増税」は禁忌である・・・

　ところが、俄かに「直ちに消費税減税」の話があちらこちらから聞こえて来ました。その上「緊急事態宣言」の早期発令も要求しているようです。「営業の自粛」と「消費の拡大」の同時要求は整合性が有りません。

・・・「供給制限」が有る時に「消費税減税」は禁忌である・・・

　あなたの何気ない一言が「政府を間違った方向に動かす」、これが民主主義の欠陥です。