「外国籍」 と 「外国人」

　世界には「複数国籍」を認める国家も有ります。例えば「アメリカ人」と言っても「アメリカ国籍」＋「アメリカ以外の国籍」の「多重国籍者」もいます。日本でも、国籍選択年齢に達しない場合は多重国籍を認められています。

　2020年4月1日～4月17日に、日本に入国した「外国人」が3000人以上いて、当初の発表では「中国国籍としての入国者」は数十人とされていましたが、中国国籍の保有者とは言っていません。つまり、中国国籍の保有者でもあるアメリカ人がアメリカ国籍で入国した場合、アメリカ人に含まれます。また、「日本国籍」を保有している未成年の二重国籍者は「中国国籍を保有」していても日本人として「入国」する事も可能です。但し、中共は（表向きには）二重国籍を認めていないので、国家承認した「スパイ」か、ワイロで二重国籍を取得したかは判りません。

　勿論、「中国共産党員」は実質的には「中国公民」ではなく、中国とその周辺地域を支配する「支配者階級」なので、多くの場合「中国の法律」ではなく「中国共産党の綱領」に従います。

　4月1日～4月12日までの詳細な速報値では、「中国国籍の外国人295人」の入国が確認できますが、同様に「提示したパスポート」の国籍欄が「中国」になっているだけであり、多重国籍の場合や、国別のパスポートを複数所持している可能性も有ります。中国以外のパスポート所持者でも、中国国籍であるかも知れません。

　実際に、2018年にカナダで逮捕された華為技術（ファーウェイ）の副会長で創業者の娘である孟晩舟（モウバンシュウ）は、発行国は判りませんが7通のパスポートを所持していたとされています。多重国籍が許されている場合やスパイは、当然ながら複数の国籍のパスポートも所持が可能になります。日本の国会議員にもそのような人がいたような気がします。

　「武漢ウイルス」に感染して日本の病院に入院している人の３０％以上は外国人とされていますが、その国籍は今の所発表されていません。その中には「当初から日本人ではない人（通常の外国人）」「日本国に由来する多重国籍者」「日本国に由来しない多重国籍者」などがいて、この「外国人」は「特段の理由」で入国した人かもしれません。

　2020年1月から日本に入国した「中国人」が250万人いて、その内の何人が出国して何人が残留しているのかも判りませんし、日本国内での確認感染者数の国籍別のデータも判りません。「武漢肺炎」の科学的な検証の為には「人種」「国籍」や「既往歴」「生活習慣」等が必要で、これを「政治的配慮」で隠すと、感染症の拡大を防ぐことが困難になります。