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「中華人民共和国」と「中国共産党」 Ⅱ

2021年09月13日 | 国際情勢
 【ネタ切れに付き、過去記事の「編集・加筆」です。】 

 以前、中国共産党中央政法委員会の公式アカウントに「スーパーマリオブラザーズ」そっくりの動画が投稿されました。これは万国著作権条約やベルヌ条約に違反していると言われますが、条約は「国家」間の合意事項であり、「国家」の上部組織である「中国共産党」は対象外と言えます。

 「中国共産党」は「国家」では無く、「中華人民共和国(直前までは中華民国とされた地域)」「東トルキスタン(ウイグル自治区)」「チベット」「南モンゴル」「満州」を占領支配している「(軍閥)組織」です。謂わば、「コミンテルン」や「麻薬シンジケート」「国際(裏)金融資本(ディープステート)」の様なもので、国際条約の裏側で活動しています。

 解りやすく言うと、「中央アジア(ユネスコの定義)」に含まれる「南モンゴル」「東トルキスタン」「チベット」と、日米戦争以前に日本が平和維持軍(関東軍)を派遣し国際協力で維持していた「満州」は、中国の隣国になります。

 上記の、周辺地域を除く「中華人民共和国」は元々、蒋介石が支配していた「中華民国」を含む、他の軍閥が支配していた幾つかの地域の総称であり、ここは「中国」と云う名の「国家」とは言えなくもなく、現在は中国共産党が統治しています。

 「東トルキスタン」は、テュルク系民族が居住する中央アジアの地域で、「テュルクの土地の東部」を意味します。1949年に「中華人民共和国」に侵略され「新疆ウイグル自治区」と命名されました。「新疆」とは「新しい境(土地)」と云う意味ですが、決して新しくは有りません。テュルク系民族が居住した歴史も2000年くらいあります。

 欧州人が500年前にアメリカ大陸を見つけて「新大陸発見」と言ったのと同じで、アメリカ大陸には少なくとも1万年以上前から人類が住んでいたことから、人として「新大陸」を発見したのは2万年ほど前とされています。発見時に、その土地に名前を付けたかどうかは判りませんが、おそらく当時は「国家」の概念は無かったと思うので、あざとい事をする必要も無かったと思います。

 「チベット」は内戦や周辺諸国との戦争に明け暮れた結果、清朝の支配下に落ちて、清朝が滅亡した後は一時的に独立しましたが1951年に「中国共産党軍(人民解放軍)」によって完全制圧され、1966年に「チベット自治区」とされました。

 「南モンゴル」は、元朝が明朝に滅ぼされた後に分割され内乱状態になり、清朝や中華民国の時代に独立と被支配を繰り返し、「(外)モンゴル」はソ連に「内モンゴル(南モンゴル)」は「中国共産党軍」によって支配下に置かれ、1966年に「内モンゴル自治区」とされました。

 「満州」はその名も消え、中華人民共和国では「中国東北部」、ロシア連邦では「極東」と呼ばれる地域になりました。つまり、近代は「先住権」よりも、軍事力を背景にした「命名権」の方が優先され、名前を付け替えた人の所有物になる傾向があります。

 「中華人民共和国」は「中国共産党」が国家として命名しているだけなので、条約を順守する義務を負うのは「中華人民共和国」であり、「中国共産党」ではありません。その証拠に、南シナ海全域のの領有権は「中華人民共和国」には無いとの国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所の判決を「紙屑」と言って無視しても、誰も「中共」を非難しません。それは、世界が「中共は国家では無い」事を承知しているからです。

 当然、「中共」は国際条約の対象外と言えるので、国際法上どの国も「中共」の主張を無視して「南シナ海」を自由に航行できます。その証拠に、米国などが「航行の自由作戦」で南シナ海を「中共」に通告なしに航行しても国際法に違反するとは誰も言いません。

 つまり「中華人民共和国」とは、中国共産党によって占領支配されている地域である事を、「中共」自身を含む世界が認めていると言えます。




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