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世界と日本のアルバイトってどう違うの?

2015-07-08 14:49:09 | アルバイト

日本の学生の定番アルバイトといえば....

日本の学生アルバイトといえば居酒屋やカフェの店員がすぐに頭に浮かぶのではないかと思います。大手アルバイト情報サイトによると1位は「飲食・フード」、2位は「オフィスワーク・事務」、3位は「接客・サービス」となってます。
(参照: 人気バイト職種ランキング(関東編)|アルバイトなら【フロムエー】

世界の大学生はどんなアルバイトをしているの?

・アメリカでは、「12歳以下の子どもだけで留守番させることが法的に禁じられている(※州によって詳細は異なる)ため、ベビーシッターを短時間雇うことが一般的」であり、学生アルバイトとしてベビーシッターが人気だそうです。
・ベトナムでは旅行の観光ガイドのアルバイトを学生に人気があるそうです。
・韓国では賃金が安いことや両親が子供にアルバイトをさせることを好まないこと、大学の卒業条件が厳しいことなどから大学生は日々図書館で勉強し、アルバイトをする人はかなり少ないそうです。
・イタリアでもアルバイトをする大学生は少ないそうですが、イタリアの労働契約では週40時間までの「full-time」と週24時間までの「part-time」の2種類があり、この短時間の「part-time」が、日本の「アルバイト」に感覚的に近いかもしれません。
 (参照: 世界各国のご当地バイト事情を調査 | web R25韓国の学生アルバイトFeel Abroad-海外情報-

アメリカの大学生は約4割、ヨーロッパの大学生は約3割がアルバイトを経験しているのに対し、日本の大学生は約7割がアルバイトを経験している。
(参照: 平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査報告書

日本と世界のアルバイトの給料の違いは?

 
 (出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構  、厚生労働省日本の時給、安すぎ・・・。世界の主要国に見る日本の最低時給額の低さ - NAVER まとめ)※グラフはデータを基に執筆者が作成(2014年10月現在)
日本の最低賃金は世界の先進国の中で低い水準にあります。しかし、最低賃金が安いことには以下のような理由があるのです。

「日本の最低賃金が企業の賃金支払い能力を考慮して決定されているが、欧州など他の先進国では、企業の賃金支払い能力に関係なく、労働者が最低限の生活を送れるかどうかだけを考慮して最低賃金を決めているので、企業の支払い能力にも配慮した日本の最低賃金との間に大きな開きが出てしまうのです。」 (参照:日本の最低賃金はなぜ低いのか? | web R25

最低賃金引き上げは、人件費増加による企業の負担増を招き、業績が悪化する企業や人件費カットのために解雇される人々も出てくると予想されるため、慎重に対応し国際水準に近づけていくことが望ましいでしょう。

大学生がアルバイトをして得られる経験とは?

日本の大学生がアルバイトに対して「お金を稼ぐ」だけではなく「社会と触れ合う経験」や「企業が新人に求める能力を育成する場」としての要素を求めており、その要素は現在の日本の学校教育システムでは得難い経験であることからアルバイトをする学生が多いのでしょう。

(参照:若年層白書2013)※グラフはデータを基に執筆者が作成

日本の大学生の印象は?

「自分の小遣いまたは旅行とほしいものの購入の資金のためや社会勉強のため、あるいは学校の枠外の友達作り、将来に備える知見・経験のためなどのようなしっかりした考えがあり、日本の大学生は親に依存する傾向がなく、自分がほしいものやしたいことのような自分自身の目的のために働いてお金を稼いでいる」
(引用:双日国際交流財団 ”大学生ならアルバイトをする”ことから私が理解できた日本の発展

世界の大学生からは、多くがアルバイトを経験する日本の大学生は「自立した学生」として認識されているのかもしれません。

「海外の大学生は、優秀だ」――ここで言う「優秀」とは、海外の大学生が、
・すでにある知識を組み合わせて新しいことを生み出す力
・問題を分解・分析して解決策を導く力
・さまざまな新しい情報を既知の知識と組み合わせて状況判断する力
に秀でていることです。これは、激変する昨今のビジネス環境の中で仕事をするうえで、最も必要な力です。この点で、海外の大学生は日本の大学生よりも優れているのです。
(引用: 小学生より勉強しない日本の大学生 | なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?| 東洋経済オンライン | ) 

「自立した学生」という評価を受ける一方で、世界の大学生と比べて、アルバイトの時間が多く学習時間が少ない傾向にある日本の大学生に対して上記のような指摘があることも忘れてはならないでしょう。

まとめ

日本の大学生のアルバイトは、大学入学まで「学校」や「塾」といった同世代の学生たちの世界だけを経験してきた学生たちにとって、年齢も来歴も様々な人々が集まる「社会」への架け橋としての重要な役割を担っているのではないでしょうか。世界の状況と比べることで明らかになった「日本の学生のアルバイトの実態」、みなさんは与えられた4年間の大学生活約35,000時間をどう使っていますか?

 


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