エレキギター弾きの徒然日記

ウェスに、デュアン・オールマンに、スティーブ・レイ・ボーンに、ロベンフォードに、そしてGov't Muleしびれる日々

TOKAI LS-200改造いっちょうあがり・・改訂

2007年01月08日 11時29分10秒 | Weblog





突貫作業でひとまず出来上がり。
ジャックからのアースとミックスをとっちがえて音が出ない、
スイッチのブリッジ側結線が不良で音が出ない等があり、
組み上げてからの方がどったんばったんしてしまった。
また、クライオBポットが一個、音量がゼロにならない不良
品で、そのことを確認するまであれこれ手間取ってしまった。
その件を、購入元の花月ロックに電話すると、すぐに代わりを
送ってくれると言う迅速な対応。好感が持てる。

クライオ処理してあっても、元のパーツが良くなければ
話にならない。この辺は、CTSに較べ、国産パーツの
信頼性が低いと言われる所以。
ところが、CTSはインチなので、ボディに加工をしたくな
い場合困るのだ。
しかし、GRECO(グレコ)は、CTSと共同でポットを開発し
ており、こちらは、ミリ、インチ対応なので、非常に良心的
である。これでクライオ処理があれば良いのだが。
日本のメーカーも大量生産の安かろう悪かろう、音が出りゃ
いい・・ではなく、このようなマーケットのリサーチを行って
ユニークな商品を作るべきだ。意外なヒット商品が出るかも
しれないよ。

ところで音の方であるが、このギター本来の鳴りが出て
くるようになった。駒の交換、ネックの調整、ピッチ合わ
せを行い、ピックアップの位置を調整。ピックアップの性
格は思った通り、ニュートラルでアコースティカルな鳴り
で、GIBSONの'57によく似ている。低出力で、クリーン、
歪ませても心地よい。なにせ、前後のバランスがよい。
音がすかすかにならない程度にピックアップを下げて鳴ら
すと、バッキングでも使いやすいきれいな音。

ボディはかなりバランスが良く、鳴りもかなりアコースティ
カルである。'80年製や'82年製のトーカイと違うのは、
ネック・ボディ全体ががっしりしていて、均一に鳴っている。
質の良いアコギを弾いている感じである。ストローク良し、
ソロ良しと、とにかく一言で言えばグッドバランスなのだ。
古いトーカイはもっと繊細に鳴る感じで、'85年製とは異質
な感じである。古いトーカイは、良質でかなりとんがった
個性的な音がするのだ。
'80GTはロベンのベーカーみたいな音がする。良し悪しでは
ない、勿論。

トーンは、はっきりとBLACK BEAUTYの良さを感じる。
フル10では、ギラリとしたトレブリーな音で、目盛りを
一つ二つ落としていい感じ。クライオ処理ポットの効果で
あろうか、明瞭で太く、トレブリーなトーンとなっている。
また、トーンを下げて、目盛り5付近でブルージー、2付
近でFAZZがあれば、'60年代風の面白い音になりそう。
ソルダーとワイヤの当たりが出てきて、BLACK BEAUTYの
通電時間が長くなるともっと音が落ち着いてくるだろう。

ボディの音は、ハードメイプルトップの様なカリンカリン
の音ではなく、かなり今のGIBSONライクで、たぶん、ヒス
コレに近い音になっていると思う。大音量で試していなので、
何とも言えない部分もあるが、芯の部分の音の太さがどうか
である。もちろん、古いギターである。乾いて抜けの良い音に
なっているので、いまの、ずしんと重いGIBSONレスポールと
芯の音の出方に違いはあると思うが。

あと気になったのは、ペグである。たぶんクルーソンデラックス
なのだろうが、キシキシ言って合わせにくい。ナット溝を鉛筆で
こすってもだめで、たぶん寿命。GIBSONのStdに着いているオリジ
ナルクルーソンタイプのペグは非常に優れたペグで、これくらいの
精度のペグが欲しい。ヘッド角度の違いもあるが、トルク、スムー
ズさ、ラッシュバックなどよく考えられている。

ひとまず、作業が終わり、音はそこそこに満足のいく結果だが、
それにしても素人細工である。汚いハンダ付け、錯綜した
キャビティ内。ハンダ吸収網が無くなり、ハンダを吸い取れ
なかったのもあるが、人様のことを言えない内容。
作業環境、道具、手順などよく考え直さないといけん。

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