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野鳥にもやさしい風力発電であってほしい・・・

私たちが使っている電気、野鳥たちが犠牲になっている!たかが鳥なのか・・・。

宮城気仙沼風力発電計画にも白紙撤回を求める!

2025-04-30 19:43:10 | 日記

「気仙沼の森と海を守る会」を応援!

 国内の陸上風力発電で前例のない規模の単機6100KW、最大高さ約180m、回転する羽根の直径158mの巨大な風車8基が、気仙沼市民が慣れ親しんできた市民の森の稜線部、遊歩道を侵す計画は、山歩きや散策はどころではなくなります。

 「気仙沼の森と海を守る会」のみなさんは、この計画に反対し、計画撤回に向けて、1万近い署名を集め、度重なる要望書の提出、地元新聞社への投稿、学習会の開催など、精力的な活動を行っています。北九州の私たちができなかった活動ぶりに感嘆します。

 北九州からは遠く離れた宮城県気仙沼市でも、自然環境と住民の意思をないがしろにして、ひたすら利権を求めていく風力発電事業者はどこも同じです。反対活動が活発と見るや、事業者は地元への還元(お金)などをチラつかせるのもよく聞く話です。「気仙沼の森と海を守る会」の活動にエールを送り、事業者に“喝”(誤った考えを叱る)を送ります。後押しする市長?にも。

宮城気仙沼風力発電事業の白紙撤回を求める意見書

「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」

1.バードストライクについて
 北海道や東北地方において、生態系上位に位置する猛禽類が、風車の羽根にはじき飛ばされ、叩き落される被害が頻発している。本事業計画でも実効性ある防止策を実施する姿勢が見えないため、バードストライク調査をするよりも、予防原則の上からアセス評価書前に計画の白紙撤回をすること。また机上の計算である予測衝突数は鳥類の複雑な飛翔実態を把握した上での計算ではないため、その計算値を利用して過小評価をしてはならない。

2.風車の羽根の色について
 景観への影響に配慮して、羽根の色をグレーにすることは、反面、鳥類には回転する羽根が認識しづらくなる恐れがあり、バードストライクのリスクが高まることになる。景観への配慮とバードストライク防止が両立しない場所での風車の設置計画は白紙撤回すること。

3.騒音と低周波音被害について
 現在、国内では風車から発生する低周波音による健康被害者が実在するにもかかわらず、環境省が認めていないこと(環境省の指針が正しいとは限らない)を言い訳にして、事業者が被害者の声を聴こうとせず、その実態把握に背を向けていることが問題である。低周波音予防として、夜間の運転停止さえも具体的対策として示していないことは、人の健康をないがしろにしていると言えるため、計画を白紙撤回すること。予防原則をないがしろにして、重大な健康被害に至った事例がこれまで起こった公害問題であることを忘れてはならない。

4.風力発電を環境教育の場として活用することについて
 事業計画を進めるために、風力発電を環境教育の場と提案すること自体が地元住民への懐柔策であり、不純な活用と言える。森林を伐採し、鳥類に影響を及ぼし、人への健康被害がある風力発電を美化するような教育であってはならない。自然環境や野生生物、人にやさしい場所での風力発電であってこそ「環境にやさしい風力発電」のはずである。利権を求めるために犠牲が起きる宮城気仙沼風力発電事業計画は白紙撤回すること。

We want wind power to be wild birds friendly

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事業協力する北九州市の市長に助言を求めよう!

2025-04-18 15:35:32 | 日記

環境未来都市がなぜ問題の風力発電計画に事業協力?

 現在、北九州市若松沖で建設中の25基洋上風力発電は北九州市が誘致しましたが、「環境未来都市」らしく、響灘海域の野鳥たちに悪影響が及ばないように、事業者と協議し、洋上風力発電との共存を図るのかと思いきや、そんな素振りもなく、着々と建設工事が進んでいるようです。北九州市が掲げている「環境未来都市」は、CO2削減に寄与することを大義名分に洋上風力発電を誘致し、地元に経済効果をもたらすためだけ?の「環境未来都市」であったことが、今さらながら実感しているところです。“環境”という文字が入ると、あたかも自然環境も大切にしている北九州市なのかと思いがちですが、そうではないようです。経済効果は大いにけっこうですが、そのために響灘海域の野鳥たちに影響が及ぶことには無頓着なのでしょうか。

 そこにまたもや、一度計画中止した洋上風力発電計画が、今再び北九州市若松沖の白島(しらしま)近傍に巨大な浮体式洋上風力発電として計画され、現在環境アセス手続き中です。3月15日付のこのブログで紹介しましたが、今回の計画に対しては最初から白紙撤回を求めることにしました。そして、風力発電の意義も少しは考慮し、実効性ある対策を採用実施することも付け加えました。この事業の協力者となっている北九州市は、「環境未来都市」として自然環境のシンボルである野鳥への影響を少しは気にしているのであれば、北九州市の生物多様性を重要とする環境施策において、北九州市の稀な島嶼地域の自然を象徴するオオミズナギドリの集団繁殖地やミサゴの営巣に悪影響を及ぼす計画に対して、“白紙撤回もしくは実効性ある対策の採用実施” を事業者であるグローカル社に求めるべきです。

 現在、北九州市の「市民のこえ」制度を利用して、北九州市の市長宛にメールと手紙作戦を実行中です。このブログをご覧の皆様の中で、まだ北九州市長に意見を送られていない方は、ぜひ一言送ってください。北九州市民でなくとも北九州市政に対して意見を送ることができます。市長からの回答もぜひ求めてください。北九州市民だけではなく、国内の人々が心配していることを北九州市長にわかってもらわなければなりません。

下記URLをクリックしてください。

市民のこえ(ご提案・ご相談) - 北九州市

<北九州市長 武内和久様>

「北九州市内でも稀な島嶼(とうしょ)環境の響灘(ひびきなだ)
グローカル社の「白島沖浮体式洋上風力発電事業計画」は白島周辺の鳥類に悪影響が及ぶため、事業協力者である北九州市は、環境施策において白紙撤回をするよう助言してください!

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絶滅危惧の野鳥の被害が止まらない!

2025-04-02 22:11:58 | 日記

オジロワシのバードストライク、3月だけでも5件!

There were five white-tailed sea eagle bird collision during the month of March this year !

 報道によれば、北海道北部の幌延町の風力発電施設(4300kw×14基)で、国の天然記念物のオジロワシ、オオワシのバードストライクが多発しています。野鳥への対策に消極的な事業者も異常事態と思ったのか、日中の運転を停止しました。

Operators shut down all wind turbines during the day

【被害記録】2023年5月:オジロワシ1羽 2023年6月:オオワシ1羽 2024年3月:オジロワシ1羽 2024年5月:オジロワシ1羽 2024年12月:オジロワシ1羽 2025年1月:オジロワシ1羽 2025年3月:5羽 計11羽

 2023年5月運転開始直後にバードストライク(B.S)が発生。対策として、風車のタワー側面とナセル上部に「目玉模様◉」のペイントを2023年9月に施したが、その後もB.Sが発生したため、2024年12月から鳥類が嫌がる音をスピーカーで発生させる装置()を全14基に設置した。しかしその効果なく、今年3月に入ってからB.Sのペースが急増した。

Illustrations and sounds have no effect on the eagles to keep them away

※風車タワー10mの高さに360°カメラとスピーカーを設置。風車に接近する鳥類をカメラで検知し、半径300m内に近づいたらスピーカーで忌避音を発生させ、鳥類の進路変更を促す。

 事業者のユーラスエナジー社はこの異常事態に、3月25日から海ワシ類が活動しやすい日の出1時間前から日没まで、全14基の運転を停止した。

 B.Sが多発している原因については、▽周辺が秋・春に行き来する渡り鳥の通り道になっている。▽周辺には営巣地があり、生息の可能性が高い。と、環境省は指摘する。また、事業者の環境アセスでは、海ワシ類の飛翔状況も調査されているが、現状と差違があるので検証が必要という。※環境影響評価(アセスメント)手続きの「準備書」段階の住民説明会で、運営会社側は「20年間に数羽しかバードストライクが起きる可能性がないことから、ほぼ問題ない」との回答だったという。

【ブログ作成者から】何度も言うように、事業者が実施する環境アセスは、事業計画を進めるための単なる手続きと化しています。計画に支障がある都合の悪いデータが出ないために、精度の高い調査はしない、できれば既存のデータを活用する、希少鳥類のデータは隠蔽する、報告しない、という姿勢であると言っても過言ではないでしょう。現に、東北地方や北海道で疑惑の事例がありました。「環境にやさしい風力発電」も利権目的になると、今回のようなことになるのでしょう。これが絶滅危惧種の野鳥なので問題になっているとすれば、いわゆる普通種と呼ばれる野鳥たちの被害は見過ごされ、関心も持たれていないということになります。北九州市の沖合でオオミズナギドリの集団繁殖地近くで浮体式洋上風力発電の計画がありますが、野鳥への影響軽減に事業者の積極さが見られないのは、オオミズナギドリが絶滅危惧種ではないからでしょうか。絶滅危惧種だけが注目されることのないように、私たち保護団体も留意していかなければなりません。

Once again, we learned that environmental assessments are unreliable.

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白紙撤回を求める!

2025-03-15 09:59:24 | 日記

北九州市若松沖の白島に近い浮体式洋上風力発電計画

響灘海域に生息する野鳥たちに配慮のない

分別の無い計画は白紙撤回をすること!

計画段階環境配慮書に対して意見書を提出しました。

 日本野鳥の会北九州支部はグローカル社が計画する響灘の白島近くの洋上風力発電計画の環境配慮書に対して、下記のような意見書を「(公財)日本野鳥の会」連名で3月8日に提出しました。当会もその意見書に賛同すべく、意見書を提出しました。以下に要約版を紹介します。

 本事業計画において設置予定の浮体式風車は、最大高さ・回転直径共に約300mと、以前に貴社が計画した着床式風車にも増して、鳥類がブレードに接触するリスクが高く、鳥類への配慮に欠いた分別のない計画と言わざるを得ない。

 よって、グローカル社は計画を白紙撤回すべきである。もしくは下記1,および2にあるような実効性ある環境保全措置を講じること。

保全措置1.鳥類が風車に近づいたら自動的にシャットダウンするシステムを導入する。(レーダーとローター自動緊急システムが組み合わされたシステムが必要)

保全措置2.白島(鳥獣保護区・特別保護地区)で集団繁殖するオオミズナギドリの離島時(探餌に出発)と帰島時(探餌からの帰島)の時間帯に風車の運転を停止する。

 2019年に計画された着床式洋上風力発電計画2基に対しては、日本野鳥の会北九州支部と環境審査会の委員から厳しい意見が出されたにもかかわらず、方法書段階まで鳥類への配慮の姿勢は無いに等しく、今回のさらなる大規模な計画も、鳥類への配慮は不十分であり、北九州市の生物多様性を軽視した計画と言わざるを得ない。オオミズナギドリやミサゴが風車の羽根に弾き飛ばされ、叩き落とされ、帰らぬ親鳥を待つひな鳥の悲惨な状況を想像してみてください。
希少種・普通種を問わず、鳥類への影響を未然に防ぐ最も有効なのは、影響を与える場所には風車を建設しない事である。(※詳細な意見書内容については、日本野鳥の会北九州支部報とホームページに掲載しました。)

【ブログ作成者から】

 「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」からも、日本野鳥の会北九州支部からの意見書を真摯に受け止め、白紙撤回もしくは実効性ある保全措置を講じることを求めた意見書を提出しました。

 今回の計画は、2019年計画内容への反省はもちろん、保護団体や環境審査会委員からの意見は全く生かされていないどころか、意に介していないように見受けられます。3月28日には環境影響評価配慮書の環境審査会(オンライン形式)が開催されます。私もオンライン傍聴をする予定です。環境審査会委員からはどのような意見が出されるでしょうか。以前にも増して厳しい意見が出ることを期待したいですが........さて? さらに審査会での意見を参考に北九州市長意見が出されますが、事業協力者としての北九州市が、「計画を見直すこと」などは言わないでしょうか。たとえ北九州市の環境施策に反していてもです。配慮書への意見が軽視されるのであれば、次の一手を考えなければなりません。このブログをご覧のみなさまから応援メッセージを頂ければ心強いです。

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なぜ白島の近くにわざわざ計画するのか!

2025-02-20 11:11:22 | 日記

またもや、同じところに超巨大な浮体式洋上風力発電計画!

Why plan it near Shirashima Island !

Once again, a super huge floating offshore wind farm is planned in the same location.

 2019年に計画された北九州市若松沖の白島(しらしま)近くの洋上風力発電2基は、白島で集団繁殖するオオミズナギドリなどへの影響が懸念されたため、計画の見直しを求めていましたが(2022年3月のブログで紹介)コロナ禍の後、環境アセス中に計画が中止され、新たに計画されたのは........

北九州市若松沖の白島(しらしま)の男島

バージ型3枚羽根浮体式洋上風力発電(出典:イデオル社(フランス))

Barge-type 3-blade floating offshore wind turbine

【事業者】(株)グローカル(広島県呉市)

【出力規模】3万kw(1万~1万8千kw 2基~3基)

 今年の1月31日、事業者から説明を受けました。2月14日から環境アセス手続きが始まり、今配慮書に対する意見書を作成中です。前回計画の環境審査会で委員から「なぜ白島のすぐ近くにわざわざ計画するのか!」「漁業関係者が同意すればいいという問題ではない!」との発言があったことを思い出します。「計画を中止しなさい」と言うことができない自然保護派の審査会委員さんは、内心怒っていたのでしょう。

 さて、この計画を白紙撤回に追い込むのは容易ではないでしょうが、しかも北九州市が事業協力という形で後押ししているのでなおさらです。事業者は儲け話に乗り遅れるなとばかりに、北九州市の協力を得られるような場所に計画したのでしょうが、生物多様性の重要性を掲げている北九州市はどんな助言をするというのでしょうか。白島のオオミズナギドリやミサゴの衝突防止策を協議するなんて期待するだけ無駄かもしれません。だからこそ、最初から計画の白紙撤回、もしくは、野鳥が近づいたら自動停止、そして、オオミズナギドリが白島を出入りする時間帯は運転停止を求めていくしかありません。現在建設工事中の25基の洋上風車で頭いっぱいの上に、さらに今回の計画です。頭がパニクってしまいそうですが、さあ今から戦術を練らなければ!・・・です。

We call for either a scrapping of the plan or the implementation of effective bird collision prevention .

このブログをご覧のみなさま、応援のコメントをよろしくお願いします。ミサゴもオオミズナギドリもカモメたちも応援してくれるでしょう。

海上を飛び回るオオミズナギドリの群れ((公財)日本野鳥の会提供)

白島で繁殖するミサゴ

Please comment in support.

The wild birds of Shirashima Island will also be supportive.

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