震災時のタオル掛け 八幡町自主防災会西支部長
八幡町自主防災会西支部では、震災時、緊急に情報を集めるために、大きな地震が起きた時は、全世帯が、自宅は人的被害がありませんよ!という表示として、玄関先にタオルを掛けてもらい、防災組長は、タオルのある家庭をスルーし、タオルのない家庭の安否を確認し、なるベル早く一時ひなん地リーダーに報告することとなっており、毎年、防災訓練を行っています。
防災訓練参加者(過去の経過)
年度 |
全世帯数 |
タオル掛け世帯数 |
左の比率 |
全防災組長数 |
参加防災組長数 |
左の比率 |
2015 |
600 |
403 |
67% |
80 |
70 |
88% |
2016 |
640 |
425 |
66% |
82 |
80 |
98% |
2017 |
684 |
487 |
71% |
82 |
82 |
100% |
2018 |
690 |
545 |
79% |
82 |
79 |
96% |
2019 |
705 |
548 |
78% |
79 |
79 |
100% |
2020 |
中止 |
中止 |
事務局も驚くことに、近年では、8割近くの家庭が協力してくれています。
しかし、豊川市が想定した八南小学校区内の被害は、震度6弱が想定されており、被害状況は、建物全壊49棟(1.2%)、半壊290棟(7.0%)、死者2名(0.02%)、重傷者5名(0.05%)、軽症者53名(0.53%)となっています。
西支部では、人命救出を最大の目的として、迅速な情報を市役所に届けるべく、タオル掛け訓練を行っているのに、八南校区で死傷者7名。しかも西支部地域は、昭和57年の耐震基準見直し以降に建築された住宅がほとんどです。それ以前の住宅は、主に敷地が広く、延焼などの心配も少なく、被害も少ないものと思われます。
このような状況のもとに、全世帯を巻き込んだ大掛かりな「タオル掛け訓練」なるものが必要かどうか疑問がわいてきました。
実際、大きな地震が起こった時に、果たしてこの8割もの家庭が行動を起こしてくれるか? 何年先かわからない地震にいつまでもつきあってくれるか?
2021年度の防災訓練を企画するに当たって、自問自答しているところです。