気ままな糖質OFF生活

八ヶ岳南麓と東京の二地域居住しているオヤジのつぶやきです。長年、糖質OFF生活を過ごし、楽しく生活しているおやじです。

八ヶ岳は縄文時代中期の日本の中心地だった。【信州の縄文時代が 実はすごかったという本】

2018年09月22日 | 旅行
八ヶ岳に来ると、縄文時代の遺構が数多く見かけられる。
それは、信州や山梨が縄文時代中期の中心であったことを示している様だ。
今年は東京国立博物館で「縄文 一万年の美の鼓動」という展示が行われ、縄文時代への関心が高まったともいえる。
特に八ヶ岳西側に広がる縄文時代中期の信州が誇る「井戸尻文化」の繁栄はすごかった様だ。

私が子供の頃、教科書では縄文時代というと、その後の農耕が行われる弥生時代とくらべ、生きていくのも大変な時代を想像させる解説が多かった様に思える。
当時、多摩ニュータウンの開発地を歩くと、ちょっと厚手の縄文土器のかけらや黒曜石のかけらが見つかった。
縄文時代は、すぐそばにあったのだ。
しかし、今の解説は約一万年続いた縄文時代については、昔のものと違ったものの様に思える。
実際には定住が進み、狩猟・採取時代だが、単に採取していただけでなく森・木の実などを管理していたなど。
そして活動的で生命力にあふれる土偶・火焔土器、その土器がもつ謎。
当時最先端の材料である黒曜石の果たした役割と交流。

ところで素朴に、縄文時代の人々はどのような、生活・食生活をしていたのだろう。
卑近だが糖質OFF生活などを考えなくても、農耕以前のまさに動物としての人間の本来の食生活だったのに違いない。

そんな時、「信州の縄文時代が 実はすごかったという本 (藤森英二著 信濃毎日新聞社発行)」を購入した。
イラストや図表を多用され、わかりやすい縄文本。
この手の本は、専門書として難しくなりがちだが、初心者にもわかりやすく、見やすく編集されている。
食生活や黒曜石の役割、縄文土器、縄文のビーナス土偶など縄文時代の全体像もわかりやすい。

以下本書の構成。
()は私のコメント。
序章:信州の山河と縄文時代への旅
(5000年前の八ヶ岳への誘い。縄文時代の解説。縄文時代のQ&Aなどわかりやすい)
第一章:繁栄の秘密
(八ヶ岳の懐「井戸尻文化」について、ムラの成立、その食生活、黒曜石の役割色々な角度から考察)
第二章:縄文世界の中心
(縄文土器を写真でわかりやすく解説。現在5点の土偶の内2点が茅野出土である縄文のビーナスの紹介)
第三章:去り行く縄文人
(下がっていく気温の中で、生きる縄文人、石棒などの新たな遺構)
終章:縄文の旅のすすめ
(研究者の紹介と八ヶ岳にある施設紹介。こんなにあるのと実感。)

ありがとう。
著者、藤森英二さん。


信州の縄文時代が実はすごかったという本
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信濃毎日新聞社




参照 井戸尻遺跡





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