想い出のエピソード

自らの体験や人から聞いた、過去の失敗談や面白い出来事を思いつくままに紹介

定年

2019年06月21日 10時45分43秒 | 日記
私の家は、生駒駅からけいはんな線に乗り換えてつぎの駅である。

夕方、生駒駅からけいはんな線に乗り換え、車両の入口近くで立っていると
同じ町の保護司の大山さんが座席に座っていた。

私が軽く会釈をすると、大山さんは、にこやかに会釈を返してきた。

よく見ると、大山さんのとなりの席が空いていたので、私は、即座にその席に座った。

そして、隣の大山さんに
「実は、私は来月、自治会長の任期を終えるんですよ。」と話しかけた。

その時、私は、保護司は、75歳くらいまでしなければならないことを思い出した。
大山さんは、63歳なので、あと12年もある。申し訳ない発言をしたと後悔した。

そこで、私は、大山さんに「定年は75歳ですね?たいへんですね」と話しかけると

大山さんは「いえ、定年は60歳です!」と答えた。

大山さんは、63歳なので、おかしいな?と思い、大山さんをよく見ると、どうも
50歳代の感じで、よく似ているが、別人だと気付いた。

わたしは、その人に「大山さんですか?」と尋ねると、先方は、「違います」と答えた。

私は、「失礼しました。人間違いでした」と謝罪した。

しかし、場所を移動するわけにはいかないのでそのまま横に座り続けた。

つぎの駅まで4分しか乗らないが、とても時間が長く感じた。