筋ジス注意報

筋ジス患者「やっちん」によるブログ。障害者が直面している問題を主に取り上げていく。障害者よがりの記述の恐れ有り。

支援費との関わり

2005-04-10 18:48:15 | 障害者自立支援法
 突然ですが、支援費制度って何?

 支援費制度って、私の記憶が確かなら平成15年から始まったはず。この制度は、措置でのうのうと暮らしていた私には関わりのないものだったので、詳しい内容が分からない。ただ、障害者自立支援法と深い関わりがあるので少し調べてみました。

 支援費は元々が障害者の生活支援を目的とした制度です。ホームヘルプ(在宅介護)、デイサービス(日中面倒を見てくれる保育園みたいなもの)、ショートステイ(短期的な施設入所)などが挙げられます。それらの制度を利用して、例えば寝たきりの老人の介護の手助けをしてもらったりします。支援費制度で障害者の一人暮らしが可能になりました。ここまではよく聞く話だと思います。

 支援費には自己負担があり、応能負担と言います。世帯の収入により負担金は変わりますが、20才以上の障害基礎年金のみを収入としている人は自己負担がありません。そして、障害の程度で、21万、10万、8万と支給額に差があります。21万は全身性障害者(寝たきり?)で、後の二つはある程度動ける人に適用されているようです。
 例えば全身性障害者がホームヘルプを利用とした場合、時間で言うと一月125時間分。一日約4時間。一人暮らしでは大変のように感じます。実際に利用している人は苦労も耐えないでしょう。

 支援費制度の利用者は国の予想を上回り、財政を圧迫しました。厚生労働省は「これ以上の予算は出せない」と財務省に言われたとか。そこで考えられたのが障害者自立支援法です。支払い能力に応じてではなく、利用した分だけ払う(応益負担)制度に作り替えようと考えました。1割負担で上限は40200円。利用できる量は増える可能性はありますが、今まで一銭も払っていなかったのに、突然「40200円払え」と言われて、実際払えるのでしょうか。という疑問は残りますが、1割負担は覆りません。あきらめましょう。

 私は結局支援費を利用する機会はありませんでした。障害者自立支援法に変わることで生じるメリット、デメリットがよく理解できていません。措置入所者は世間を知らなさすぎるのかもしれませんね。

1 コメント

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支援費について (いろゆき)
2005-04-10 19:21:09
ども!やっちん。なれなれしいですが、はじめてブログを見ました。僕は知的障害者の入所施設で地域移行の責任者をしている28歳のおっさんです。確かに支援費って誰のためにやってんの?と思いますね。「利用者の意志を尊重…」って大義名分はあるのでしょうが、結局、財政縮小の目的がはっきり見え隠れしてますよね。障害者施設の虐待事件やなんかも、内部からリークさせて、支援費を正当化させた、なんてことも研修で言っていました。グランドデザインもどうなるんでしょう?また、拝見させてもらいます。