宮島厳島神社 管絃祭 130724
管絃祭は旧暦の6月17日大潮の日に、宮島厳島神社で御神体が海上渡御をされる神事で、今年は7月24日に行われました。初めて、管絃祭の平安朝絵巻を目のあたりにし、早朝から夕刻まで楽しみました。なお、管絃祭は大阪天満の天神祭、松江のホーランエンヤとともに、日本三大船神事のひとつです。
午前の満潮時(10:09)に、江波の漕伝馬船が木遣りを唄いながら、揃いの半纏、編み笠と言ういでたちでやってきます。江波の漕伝馬船が近づいてくると御座船は、阿賀町の漕船に曳かれ、大鳥居沖に向かいます。そして、江波の漕伝馬船は、入れ違いに回廊に囲まれた枡形に厳かに入っていき、船を左に三回、廻します。この時、漕伝馬船で唄う木遣り歌が声高らかに響きわたります。
17時、御座船まで御祭神を阿賀町漕船の人たちで運びます。
この頃には潮もすっかり引き、大鳥居沖に停泊している御座船まで、采振りと呼ばれる阿賀町の四人の子どもが水主(漕ぎ手)の肩に乗って先頭をつとめます。
御座船は祭典を執行し管絃を奏でた後、江波の漕伝馬船に曳かれ、大鳥居の前で三回、廻します。
阿賀町の漕船二艘が、江波の漕伝馬船の左右につき、いよいよ対岸の地御前神社に向け、御座船の曳航が始まります。
<これからは、来年以降の楽しみです>
十七夜の月が中天に昇る頃、海は満潮を迎えます。
御座船は江波漕伝馬船に曳かれて静かに大鳥居をくぐります。
江波漕伝馬船は御座船から離れ、回廊の枡形に向かいます。枡形では、多くの見物人がおり、一番の見せ場となります。息の合った櫂さばきで、狭い枡形を大櫂を巧みに操作し、三回廻します。
社殿に入った御座船は火焼前と客神社前で祭典と管絃樂を奏でます。御座船は、水棹を使って自力で回廊の枡形に向かいます。狭い枡形を、四隅に立つ船頭さんの絶妙の棹さばきで、社殿すれすれに御座船を左に三回廻します。
たくさんの拍手と、ねぎらいの言葉が飛び交い、祭りは最高調に達します。
御本殿還御(24:00)