「12月ヒットランキング」書籍のビジネス部門で「もしドラ」が1位に…。
~経営コンサルタント 安岡裕二の「名店の法則」~
毎月発表になるヒットランキング(日経MJ)の『書籍』「ノンフィクション部門」で「トイレの神様」(歌手の自伝)が2位に入った。そんな本がある事すら知らなかったが、紅白に出たり、中国の公演では中国人女性が泪したり………。
国境を越えて、老若男女のこころを掴んだフシがある。トイレの女神様というフレーズも効いているが、“おばあちゃん”という響きが「心のふるさと」「母のふところ」といった琴線のようなものに触れるのではないか…なんて思うのです。私も初めて聴いた時、目が潤むのを抑え切れませんでした…。
更に驚くのは、「コレからの『正義』の話しをしよう」(マイケル・サンデル)が3位に入った事。サンデル氏は、ハーバード大学の哲学の教授。NHKが東大での公開講座を放映した事から火がついたが、その対話スタイルが新鮮に映った。「東大の白熱教室」の本を少しかじり、ハーバードの授業風景も一部見たが、易しそうで中身はやはり難解。私のように話題に釣られて、かじった程度のビジネスマンも多いのではないか…などと“げすの勘ぐり”をしてみたりするが、それにしても売れたんですね。
さて、本題。同じ『書籍』のビジネス部門。案の定「もしドラ」が一位。この小説の中で、拠り所となったドラッカーの「マネジメント」が関連図書としてランキング2位に入った。これも易しい本ではないが、「もしドラ」関連の強さを見せつけた。
NHKで「もしドラ」をシリーズ化し、アニメで放映するとか聞いた。まだまだブームは続く気配。
なぜ、かくもドラッカーがもてはやされるのか!?
マネジメント=管理、マーケティング=4P理論…今までの本は、米国流近代合理主義の影響をうけた受け売りを経営理論として、信じさせられてきた。そのアンチテーゼの気分があるのではないか!?
下手な理屈よりも、ドラッカーの言う事に意外性と現実性…そんなものを感ずる。
例えば、『マーケティングとは顧客の「現実、欲求、価値」を知る事』。又、『マネージャーは、専門家のボスではない。道具、ガイド、マーケティング・エージェンシーである』…なんて“意表をつかれる”とんでもない事を言う。
これがしっくり来る説得力を持つんですね。
「ドラッカー実践行動学」という勉強グループなど、嵌りまくった人達があちこちにいる。私も実践に結びつけて、「もしドラ」のようなマネジメントを成功させてみたいものだと夢見る事にします。
(追記)4冊の本を紹介しました。共通するキーワードは何か!?考えていたら、“感動”が浮かびました。人の気持ちに訴える“感動”が、顧客と結ぶ一体感である事を肝に銘じたい。
~経営コンサルタント 安岡裕二の「名店の法則」~
毎月発表になるヒットランキング(日経MJ)の『書籍』「ノンフィクション部門」で「トイレの神様」(歌手の自伝)が2位に入った。そんな本がある事すら知らなかったが、紅白に出たり、中国の公演では中国人女性が泪したり………。
国境を越えて、老若男女のこころを掴んだフシがある。トイレの女神様というフレーズも効いているが、“おばあちゃん”という響きが「心のふるさと」「母のふところ」といった琴線のようなものに触れるのではないか…なんて思うのです。私も初めて聴いた時、目が潤むのを抑え切れませんでした…。
更に驚くのは、「コレからの『正義』の話しをしよう」(マイケル・サンデル)が3位に入った事。サンデル氏は、ハーバード大学の哲学の教授。NHKが東大での公開講座を放映した事から火がついたが、その対話スタイルが新鮮に映った。「東大の白熱教室」の本を少しかじり、ハーバードの授業風景も一部見たが、易しそうで中身はやはり難解。私のように話題に釣られて、かじった程度のビジネスマンも多いのではないか…などと“げすの勘ぐり”をしてみたりするが、それにしても売れたんですね。
さて、本題。同じ『書籍』のビジネス部門。案の定「もしドラ」が一位。この小説の中で、拠り所となったドラッカーの「マネジメント」が関連図書としてランキング2位に入った。これも易しい本ではないが、「もしドラ」関連の強さを見せつけた。
NHKで「もしドラ」をシリーズ化し、アニメで放映するとか聞いた。まだまだブームは続く気配。
なぜ、かくもドラッカーがもてはやされるのか!?
マネジメント=管理、マーケティング=4P理論…今までの本は、米国流近代合理主義の影響をうけた受け売りを経営理論として、信じさせられてきた。そのアンチテーゼの気分があるのではないか!?
下手な理屈よりも、ドラッカーの言う事に意外性と現実性…そんなものを感ずる。
例えば、『マーケティングとは顧客の「現実、欲求、価値」を知る事』。又、『マネージャーは、専門家のボスではない。道具、ガイド、マーケティング・エージェンシーである』…なんて“意表をつかれる”とんでもない事を言う。
これがしっくり来る説得力を持つんですね。
「ドラッカー実践行動学」という勉強グループなど、嵌りまくった人達があちこちにいる。私も実践に結びつけて、「もしドラ」のようなマネジメントを成功させてみたいものだと夢見る事にします。
(追記)4冊の本を紹介しました。共通するキーワードは何か!?考えていたら、“感動”が浮かびました。人の気持ちに訴える“感動”が、顧客と結ぶ一体感である事を肝に銘じたい。