~経営コンサルタント 安岡裕二の「名店の法則」~

安岡が主宰する「イムスクラブ」で、6月23日鎌倉ウォッチングを予定しています。
この時に昼食を予定している稲村ヶ崎の「つきやま」という和食のお店、「もてなし」を堂々と詠っている。
『おもてなし…“家庭で味わえない感動を!“をモットーにひと手間かけた料理の 奥深さ、彩りの美をつきやまの料理でお客様に…』とあります。
料理の奥深さ、彩りの美…このあたりチェックポイントですね。感動は、しつらえや器、接客の立ち居振る舞いなど、総合的な満足を充足する要素。どんな評価が出るか!? 楽しみな事です。
もう一点、人数が或る程度まとまっていると、予約すると料理の選択を求められた。融通が利かないなと不満に感じたが、ハレの会食ではコースが当たり前とされていること、数がまとまると小さい店なのでその日の仕入が足りなくなる心配があることの理由。
…良く言えば、1人1人の注文に応えて料理をあつらえる事、つまりは「もてなし」に通ずる。一方、店側には、ロスが出ない事、下拵えがゆとりを持って出来ることなどメリットも大きい。
予約というシステムは、事前に席を確保すると同時にお客様に事前の意志決定を迫る事にもつながること。つまり、潤沢なメニューと数量を用意する品揃えは、店にはロス→価格アップにつながり必ずしも顧客にプラスにならないと言える。ユニクロが拡げすぎたアイテムで業績を落とし、適正なアイテム絞り込み戦略に転じた事を思い浮かべました。
真の顧客中心主義とは、顧客のわがままに何でも応える事ではない。そんな事を教えてくれた事例である。
*画像は、店舗外観(和風建築の美しさがあると感じました)
経営コンサルタント安岡裕二 TEL090ー3233ー7847