なれ合い、妥協無しの本音ブログ

右、左、自称保守のどの立場にも属さないで自由に書く。時事、歴史をイデオロギー発想ではなく発信、コメント不要

あまりにひどい国の税制と防衛 なぜこうなった

2020-01-18 15:05:58 | 考え方
日本企業は過去30年で、世界時価総額ランキングから壊滅的に姿を消しています。残っているのはトヨタのみ。そのトヨタも今後は消えていく可能性が高くなってきました。

平成元年の世界 時価総額ランキングで50位以内に何社の企業がいるのか。
日本32社、アメリカ15社、イギリス3社

平成30年の世界 時価総額ランキング50位以内に何社の企業がいるのか。
アメリカ31社、中国7社、イギリス2社、スイス2社、フランス2社、日本1社、韓国1社、香港1社、台湾1社、ベルギー1社

こんな状態にも関わらず、大企業の預貯金、内部留保はバブル時代を超えたとという報道もありました。

【資本金10億円以上の大企業(金融・保険業を除く)が保有する現金・預金が2018年度に66・6兆円となり、バブル期を超えて統計を比較できる1960年度以降で最高となりました。財務省の法人企業統計で分かりました。大企業の現金・預金はバブル絶頂期の1989年度に65兆円でした。しんぶん赤旗】

これは何を意味しているのでしょうか。国際競争力が無いのに大企業はお金を持っている。ビジネススケールは小さくなっているのに、金がある。どれだけ内向きになったのかであり、同時に格差が広がっているか、という事実を示していることになるのです。景気が良い、給料が上がっている実感など無いのが多くの日本人のはずです。一部の特権階級はその感覚、痛みはありません。政治家だけではなく上級国民もマヒしているのですから。

そしてひどいことに大企業ほど法人税の優遇処置があり、低く抑えられている。しかし、消費税はあがり、一般庶民は賃金が低くても強制的に収めねばならない。物を買わなければいいではないかと言われますが、衣食住で誰しもが生きていくために必要なものがあります。つまり所得が低いほど、税率が響いていくるのです。それなにの増税をするバカな政府と官僚たち。つまり既得権益側のためだけというのが消費税増税なのです。

事例:ソフトバンクグループ株式会社(SG)の場合、子会社1302社、関連会社423社などの大グループ企業だが、税金は持ち株会社1社SGの単独納税としている。税引前利益約1600億円以上を計上しながら納税額は500万円。実効税負担率は0・003%(表)。
出典:週刊MDS
www.mdsweb.jp/doc/1598/1598_02a.html

事例:日本では消費税が導入された当時から法人税減税が急速に行われていて、法人税の基本税率は1984~86年度の43.3%から2018年度の23.2%に引き下げられ、国税と地方税を合わせた法人実効税率も、1984~86年度の52.92%から2018年度の29.74%まで引き下げられている。
出典:消費税増税に反対するブログ
http://anti-tax-increase.hatenablog.com/entry/2019/09/28/170846


なお、中田敦彦氏の動画はかなりポイントをついています。知っておくべきことですので、ぜひ動画をご覧下さい。最近、中田氏の動画を批判する人が出てきましたが、何が大事かを外している頓珍漢か、金で雇われた下らぬ連中ということでしょう。
https://youtu.be/BHt32bB1Dqw
【政治】なぜ増え続ける?「消費税増税」〜裏に隠された歴史編〜①

左翼勢力は実際問題、色々と調べています。自称保守などはお手盛りだけであり、その辺りが政治の中枢だからダメなのです。メディアも睨まれないように状態なので、いつまでも実態が分からないのが世の中でしょう。

世界に勝てなくなっているのに、いつまでも世界に金をばらまく人が日本のトップです。こんなことを繰り返していて日本の景気は良い、株価がと言っている政治は話にならないのです。

政治が決めていることだから、「しょうがないよね」、「しかたないよね」、ということだらけの日本人だから、国は良くならないのです。変だと思っても発言はしない。仲間外れにされたくない、批判すれば仕事がなくなる、真面目な話は嫌がられる、避けられる、そんなことばかり。変だと思うならまだしも、知ること、考えることさえ放棄しているのです。あるいは諦めているのです。

寄らば大樹の陰で、大企業だ、官僚だ、公務員だという発想ばかりだから、どんどんと人のスケールが小さくなっていくのです。体制側に行き、安全、安心を求めるだけだから、国は悪化していくのです。

この国は、割腹自殺を遂げた三島由紀夫の失望がそのまま現実になっています。立ち上がらず、目先のことだけ、問題を直視しない、真面目に物事を考えない、体制にコントロールされた情報を鵜呑みにし、どんどんと知的レベルを含め悪化しているだけ。

国の中で大事な考えの中には国防もあります。ところが国防意識が壊滅しているのが日本。自衛隊は災害救助隊だと思っている連中だらけ。

敗戦により日本をGHQがコントロールしましたが、結果としていまだに米国の属国、いや植民地となり下がり、状況は悪化の一途です。

【1978年(昭和53年)6月、時の防衛庁長官・金丸信が、在日米軍基地で働く日本人従業員の給与の一部(62億円)を日本側が負担すると決めたことから始まる。日米地位協定の枠を超える負担に対して、円高や多額の対米貿易黒字などによって日本が急激に経済成長する一方で、財政的な困難に直面し、日本が経済規模に対して軍事面の負担をしないことに不満を持ったアメリカ合衆国の負担への特別措置を要請された金丸が、「思いやりの立場で対処すべき」などと導入したことから、日本共産党が思いやり予算と呼び、一般にも伝播するようになった。ウィキペディア】

金額の上下ではなく、そもそもこれは何なのか、そういう発想が無ければ話になりません。自国の防衛を自国主導でやっているからこそ独立国なのです。軍事協定はあっていいが、そもそも自衛隊は軍隊でもない。中途半端はやめて日本軍とし、アメリカから自主独立のために動かねば嘘なのです。

歪んだ税制を是正し、無駄な議員を大幅カットし、国として自主独立方向の意思を示す人たちが出てこなければ世の中は変わりません。黙っていれば一般庶民は上級国民、特権階級に支配され続け、しかし情けないのは日本人から搾取を続ける日本人の特権階級という連中を含めて、日本人全体が植民地状態のまま取られ続けることとなるのです。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょう。

世の中を変えたいと少しでも思うなら、意思表示が必要です。隠れていては情けない。実際に世の中を変えるのは政治です。だから本気の人を、こちらも本気で探さねばならないのです。しかし真面目な話が出来ない人だらけになってきています。政治にも無関心。

誰に投票しても同じという人は、まったくの不勉強で自分はバカだと宣言しているのと同じなのです。異様なこの国を支えているのは、無関心の国民です。収入のこと、上級国民という差別、税制のこと、醜い連中が多い政治のこと、防衛力でさえ操作された情報がはびこり、陰謀だらけの流れを変えるためには、まずは無関心を止めることからとなるのです。

誰しも完璧な人などいない。政治を選ぶのにベストも存在しない。ベストだという考えなら自分が出馬するしかない。しかし政治家になるということは誰もが出来ることでないので、ベストではなくベターの人を探すしかないのです。

テレビ、新聞が言っているからという最悪の状態を抜け出すこと。情報は本、ネットで取ってくるしかありませんが、そこにもフェイクが山ほどあります。大事なことは関心を持ち続けて、調べ続けることです。そこからだんだんと何が大事なのかが見えている、ということではないのでしょうか。

自分の足で立つ、そういう日本人が増えなければ、この国はまさに今の流れである没落途上国として、やがてはそんな国もあったな程度になっていくでしょう。

大東亜戦争について、右から自称保守がどのような脚色をしたとしても、日本は負けたのです。それを正面から認めたくないから、いつまでも軍神だ英雄だと言うのです。実は死因の一位は餓死と言われおり、なぜそうなったのかは作戦と行動が間違っていたからではないですか。見事な指導者がたくさんいたら食料の現地調達を繰り返し、しかし餓死だらけだったということの説明がつきません。

また、中国韓国に対し過去の話をいつまでもグズグズと言い続けるな、終わったことであり条約を結び、保証もしたではないかという考えがあります。その通りです。旭日旗に文句を言う連中は一喝し、国交断絶も含める強さが必要なのです。一喝しない、背筋がビシッと伸びてない話を繰り返しているから舐められるのです。失敗したことを正面から見つめず、起きることにも正面から向き合わない。この国は敗戦を経験したにも関わらず、今も昔も変わっていないのです。

政治とは税金を投げ捨ていているくせに歪な状態を是正せず、ヘラヘラしていてはダメなのです。日本人は敗戦国日本そのものが、今では利権だらけの連中に牛耳られ、ところが何かあってもまとみに意見は出来ず、遺憾を繰り返すだけの小ささで、しかも世界のカモになっていることが認めることも必要です。

そして世界とは絞りつくせないとなったら、捨てるのです。これが世界の現実です。殺人はどこの国でも刑法罰ですが、戦争では殺せば殺すほど英雄となります。人の命さえ、価値観などいくらでも都合により変わるのです。日本素晴らしいというチッポケな自己満足は止めて、残虐な世界と対峙しなければいけないのです。同じ犯罪であっても裁かれる人と裁かれない人が現実にあり、誤魔化せるのです。

知ることが変えることの一歩です。日常生活に埋没している、忙しいだなんだと知らない振り、臭いものには蓋をする癖は直さねばなりません。知ろうとしない、考えないことは、搾取され続けるカモでいることを良しとする情けない生き方ではないのでしょうか。