今日はお約束通りモンゴル人の名前の話です。
先ずは私自身の名前から。前回、バイラとご紹介しましたが、本当はバヤルツェツェクです。Bayartsetseg、キリル文字ではБаярцэцэгとなります。バヤルは“喜び”、“お祭り”などの意味、ツェツェクは“花”という意味です。
日本人と同じように1.姓 2.名 の順に書きます。
ただし、姓は父の名前です。「誰々の誰々」となります。ですから、結婚しても姓は変わることなく、代々受け継がれることもないです。日本人の姓と同じような姓もありますが、住民証明書に記載されているだけで、あまり使われません。これについてまた次回詳しく説明するかもしれません。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
名前の意味ですが、女の子の名前には“花”、“葉”(Nawchaa)また、バラ(Sarnai)、チューリップ(Zul)などの花の名前、清い(Ariunaa)、艶/光 (Tuya)と言ったような“美しく綺麗”の意味の言葉、男の人の名前には“鉄”(Tumur)“斧”(Sukh)、“英雄”(Baatar)と言った、“強い”と言った意味の言葉がよく使われます。
名前が長いので、親しい間柄ではニックネームで呼ぶことが多いです。たとえば、
フルネーム 呼び方
名前の一部分 もっと簡単に
Bayartsetseg Bayaraa/Tsetsgee/ Tsetsee Baagii / Tseegii
バヤルツェツェク (バイラー)/(ツェツェゲー)/(ツェーツェー) (バーギー)/(ツェーギー)
というふうになります。
上に紹介した名前はモンゴル語ですが、名前の付け方は歴史時代によって変わってきました。
チンギスハーンの時代から見てみると、その時代の名前は古代モンゴル語だっただろうと思います(詳しくは知りませんが、シャマニズムと関連も考えられます)。ちなみにチンギスハーンはチンギス(現代モンゴル語でテンギス)“海”、ハーンは“王”、つまり“海のような偉大な王”という意味になります。
モンゴル帝国崩壊後、15世紀頃からは、仏教が普及し、赤ちゃんが生まれるとお坊さんに名前を付けてもらうようになり、チベット語、サンスクリート語の名前が多く使われるようになります。
その後、20世紀始モンゴルは社会主義国になり、宗教を禁止したため、モンゴル語の名前を付けることが多くなったと思われます。また、この時代ソ連の影響が強かったため、ロシア人の名前を付けることもありました。
1990年からは民主主義が唱えられ、社会主義時代に禁止されていた仏教が復活し、お坊さんに名前をつけてもらう習慣が復活しました。モンゴル帝国時代の歴史、チンギスハーンが新たな英雄として挙げられるようになってテムジン(チンギスハーンの本名)、フラン(チンギスハーンの妃)などの名前が多くなりました。
チベット語の名前は、例えば朝青龍の本名Dolgorsurengiin Dagwadorj ドルゴルスレンのダワグドルジ。
このように、名前は歴史や時代を反映しています。
1981年3月にモンゴル人が始めて宇宙に飛行しました。その年に生まれた赤ちゃんに“宇宙”、“火星”、“星という意味の名前が多かったとか。その年の流行もるようですね。
先ずは私自身の名前から。前回、バイラとご紹介しましたが、本当はバヤルツェツェクです。Bayartsetseg、キリル文字ではБаярцэцэгとなります。バヤルは“喜び”、“お祭り”などの意味、ツェツェクは“花”という意味です。
日本人と同じように1.姓 2.名 の順に書きます。
ただし、姓は父の名前です。「誰々の誰々」となります。ですから、結婚しても姓は変わることなく、代々受け継がれることもないです。日本人の姓と同じような姓もありますが、住民証明書に記載されているだけで、あまり使われません。これについてまた次回詳しく説明するかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
名前の意味ですが、女の子の名前には“花”、“葉”(Nawchaa)また、バラ(Sarnai)、チューリップ(Zul)などの花の名前、清い(Ariunaa)、艶/光 (Tuya)と言ったような“美しく綺麗”の意味の言葉、男の人の名前には“鉄”(Tumur)“斧”(Sukh)、“英雄”(Baatar)と言った、“強い”と言った意味の言葉がよく使われます。
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フルネーム 呼び方
名前の一部分 もっと簡単に
Bayartsetseg Bayaraa/Tsetsgee/ Tsetsee Baagii / Tseegii
バヤルツェツェク (バイラー)/(ツェツェゲー)/(ツェーツェー) (バーギー)/(ツェーギー)
というふうになります。
上に紹介した名前はモンゴル語ですが、名前の付け方は歴史時代によって変わってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
チベット語の名前は、例えば朝青龍の本名Dolgorsurengiin Dagwadorj ドルゴルスレンのダワグドルジ。
このように、名前は歴史や時代を反映しています。
1981年3月にモンゴル人が始めて宇宙に飛行しました。その年に生まれた赤ちゃんに“宇宙”、“火星”、“星という意味の名前が多かったとか。その年の流行もるようですね。
ところで、一番目が父の姓で、結婚しても変わらないのに、なぜ、代々伝わらないの。
この部分を読んでいて、日本の「紋章」の考えに似てるのかなと思いました。
自分の父の名前が姓代わりですから、私は父さんの名前を姓として持ち、結婚しても私の姓は変わりませんが、私の子供は私の夫の名前を姓とします。
私がもし男の人だったら、(また女でも、母子家庭になったら)私の子供の姓は私の名前になります。
もちろん、祖父母は誰々で…、というのは代々伝えていきますが、表で使うのは父の名前と自分の名前だけ、ということになります。
日本の紋章のこと面白いですね。もしよろしければご説明いただければと思いますが
ブログ、興味深く読ませていただきました。ちなみに、貴女の日本語で言う家族名は何ですか?
出身地方の山の名前という人もいたと記憶しておりますが。
ということで、説明します。
私の家族名はHuurugt (ホールグト?)といいます。昔はモンゴル人はみんな家族名があったそうで、Huurugt は父の家族名だそうです。意味は Huurug はご存知でしょうか。 かぎタバコ入れのことでモンゴル人が挨拶などに使ったりします。ほとんど石でできており、金銀で飾ったものなどもあって、高いものは何百万もするといいます。お金持ちがHuurugのよさで競ったとか。Huurugt の t は “何何を持つ”という意味です。本当は、 立派なHuurugを持ったお金持ちの子孫ということになるのでしょうか。:)
日本では一般的には結婚と同時に男性の姓に変えます。子供は男女とも父方の姓ですが、女の子は結婚で名前が変わります。それで、ある知り合いが「水野佳代」という名前だったのに「羽田」さんと結婚して「はだかよ」になり、なんとも、、人前で呼ばれると
それをカバーするように「紋章」システムがあるように思うのですが、地域差や現代では着物を着ないのでその習慣は薄れてきました。
私の育ったところのルールは、「母の付けてた紋を結婚して姓が変わってもつける。私の娘も私の紋をつける。もし、母(姓は西山)、私(河田)、娘(山岡)、3代揃って紋付の着物で並ぶと血がつながっているのが解る。紋がばらばらだと、お嫁さんということになる」そういうシステムです。
10年後、3代揃った紋の写真を撮るのが夢です。
すみません、韓国、中国の習慣が知らないのでなんともいえませんが、それで間違えないと思います。
紋章が変わらないというのはまさに同じ発想ですね。が、日本の方はそれが目に見える形であるのがとてもよくて、感動するぐらいです。
10年後のその写真ぜひ見せてください。
さて,古い話なので,無理かもしれませんが,もし解れば教えて下さい。
元朝の時代の人名を調べていくと魏王アムガの娘「バヤンクトゥグ」(高麗王妃),高麗出身の「オルツィイクトゥグ」(奇皇后)など「クトゥグ」(ХутагまたはХутуг)がつく人がいますが,これはどういう意味になりますか。
頭の「バヤン」は「豊かな」,「オルツィイ」は「幸運な」というような解釈で良いでしょうか。