半分少女マンガ

川崎桜のぼやき日記

さっちゃんの明日

2009-10-08 15:59:19 | Weblog
を観る。
今月は二大巨塔の観劇と贅沢である。

松尾ワールド炸裂でした。
やはり松尾さんの芝居好きだなぁと思うのであった。
笑いの部分ももちろん面白いのですが、心にグッと来るセリフがいつもあって、やっぱりココは外せないんだよなぁ…って思ってホロッと来てしまうのである。
実はすごくストレートなのだなと。

役者陣の達者ぶり、熱演ぶり、体当たりぶりももう見習うとこだらけですが、脱帽です。もう。

面白かったし、見終わって心にズーンと来ました。

図々しくも楽屋お見舞いさせて頂きまして、ささやかながら差し入れを手渡すと「お!何?」と嬉しそうに受け取ってくれる松尾さんに胸キュンな私でした。

「胸キュン」て古いですかね。

世田谷カフカ

2009-10-04 23:22:59 | Weblog
を観る。
ケラさん、絶好調という印象を受ける。
カフカを題材としたコラージュになっていた。
視覚的にも楽しめて、飽きさせない展開にはなっているが、カフカを良く知らない人に取っては訳の分からない芝居だったのではないでしょうか…。
ま、カフカをちょっと知っている私にも良く分からない芝居ではありましたが、分からないことが苦痛ではなく、観ている時に分からないことはないのですが、見終わって、あれ?結局どうなったんだろう…何だったんだろう…と煙に巻かれた気分になりました。
ラストの展開なんかもかなり呆然としましたが、芝居に巻き込まれている自分にびっくりしました。

去年行っていた戯曲セミナーでも、カフカを絶賛する作家さんがすごく多かったのですが、「不条理」とジャンルされる芝居や小説は若い頃は難解で楽しめなかったのですが、最近はむしろそちらの方に興味があり、ポツポツと手を出しています。

ケラさんの舞台、装置や映像、もちろん音楽と役者の動きやダンスや演技とコラボレーションして、観ていて本当に楽しいです。
演劇ってやっぱり贅沢だし面白いなぁと再認識しました。

今回は客演のお二方以外は劇団員のメンバーが主で結構多勢でしたが、カフカを数冊皆に渡してエチュードで作った実験的な公演だったらしいのですが、型にこだわらずいろんな作り方をして、作品を年間に何本も作り出しているケラさんの創造性ってすごいなぁと感心致します。
見習わなくては…
20年以上もずーっと休むことなく作り続けてるってすごい才能だなぁと。

セミナーの講義で少し話していたのですが、人生に対して抱いている絶望が、創造力の源になっているそうです。