半分少女マンガ

川崎桜のぼやき日記

パルムドールって?

2007-05-29 01:21:33 | Weblog
カンヌ月間の川崎邸でしたが、昨夜遅く授賞式が中継されていました。
グランプリに河瀬直美監督の『もがりの森』が輝きました。
「もがり」って喪が上がるが語源らしく、一文字の漢字なんですが、相変わらずの携帯から投稿だと変換できませんでした。難しい漢字です。
認知症の老人を扱った作品。
上から目線で世間は見てしまいがちですが、病人にも感情があるということを描きたかったとスポーツ新聞に書いてありました。
受賞のコメントが「映画を作り続けて来て良かった…映画を作ることはほんとに大変なことで痛くて…それは人生と同じだ…」
みたいなことを言ってまして、また「人生の豊かさとは、好きなものが買えるとかではなく、人を思いやれるとか大切に思う人がいるとか自然の豊かさ感じられるとか…そういう思いで作った映画を評価して頂ありがとうございました…」
みたいな内容でシンプルながらも、んだんだと。
同い年、同じ国籍の女性監督が関西訛りの日本語で込み上げる感情を抑えながら一言一言大切にコメントとする姿に、私もテレビの前で涙してしまいました。
闘う女性は美しいなと。

さて、続きましては最後にパルムドールの発表です!
と来たもんだ。
???パルムドールってなんすか?
グランプリより上すか?上とか下とかそんなみみっちぃことはカンヌには似合わない!じゃ、とにかくグランプリより凄いんすか?
ほいで、ルーマニアだかの新進気鋭の監督が受賞。6ヶ月前には撮り初めてもなかったとか。
河瀬監督は10年振りの新作です。構想10年とは行ってませんでしたが…『萌の朱雀』以来だそうです。
そのルーマニアだかの監督もコメントで「小さな国の小さな自分にこんな賞をくれるカンヌはあっぱれ」みたいなことを言ってました。(かなり私のフィルターを通してますが)

ひゃーとにかく、カンヌを堪能つても映画の公開はこれからですな。
映画って素晴らしいですね~
さよならっ、さよならっ、さよならっ。

カンヌ映画祭

2007-05-25 17:13:32 | Weblog
ケーブルテレビを引きまして、ネットと電話とセットになってるヤツです。
もう毎日楽しみで楽しみで、映画のチャンネルばっかし観てます。
ケーブルテレビは今月はカンヌ特集ですよ。
カンヌ映画祭のレッドカーペットの上を歩くきらびやかな人達が中継されていました。
有名な監督やら女優やらオンパレードで。
わー!もう別世界だなぁなんて観てたらふと、数年前にこのレッドカーペットの上を知り合いの女優さんが歩いたことを思い出し…魚魚。

バベルを観に行きました。
凄い映画です。
そして、つくづく日本の俳優も国際的になったなぁと。
ちょっと前までの私の認識では、国際的な日本の映画人は黒沢で俳優はソニー千葉で、とにかく別世界だったのに、今ではメジャーリーグにみんな行くように、ハリウッドも出ちゃうし、境界線なしだね。

子供の頃、お馬鹿な鼻たれ小僧の頃、鼻くそを食べてましたもん、そりゃ相当無知でしょう、想像しただけで吐きそうです。
そんな頃、外国=アメリカだと思ってた時期がありました。
どんだけアメリカナイズされてたんでしょう、恐ろしい…。


おばばか

2007-05-16 01:12:27 | Weblog
またしても茨城の田舎町に、甥っ子の成長を見守りに行って参りました。
ああ、可愛い。ほんと、可愛い。
たまにだと、より可愛い。
毎日は無理。きっと無理。
父、母あっぱれ!おばちゃんも頑張った!
しかし疲れた…。
私ってホント体力ないな。帰り道具合悪くなったもんな疲れて。
でもなーほんと可愛いなー。
しかし明日筋肉痛になるの間違いないな。

ニュータウン

2007-05-09 21:38:42 | Weblog
先日、次回公演「五人くらい」のチラシ撮影に多摩センターまで行ってきました。
なぜ多摩センターがロケ地に選ばれたのか。
今回は4つのチームのストーリーが絡み合うお話でして、その一つが「疑似家族」というテーマです。
まぁ、多摩センターの作られたかんじ、ニュータウンなかんじがイメージにぴったり。
しかも最近は廃校が増えてたりしてニューファミリーなかんじが傾きかけてるのかなぁ…というところもイメージにぴったりということで選ばれました。

しかし、行ってみると思いっきりファミリーな街でしたねぇ…私的には。
ゴールデンウィークだったのも手伝って、結構盛り上がってましたねぇ。
南大沢まで足をのばして、巨大なショッピングモールに行きました。
子供の頃の記憶が蘇りますな。
週末にはよく父と母と大きなスーパーに車で行きました。
子供の頃はそこに行くのが楽しみだった気がしますが、今となっては何かほろ苦いというか満たされない気持ちを思い起こさせるのは何故なんだろう…。
私が小学校6年生から住んだ町はまさしく田んぼの真ん中に出来たニュータウンだった。
日本海側だからでしょうか…最近田舎に帰ると、なんと閑散とした町なんだろうと思います。
田舎は皆車で移動するので道に誰も歩いていません。
父や兄は田舎が好きみたいで都会は人が多くて嫌だと言いますが、私はどうも都会が好きで、高校生の頃は夜屋根に上がって、遠くに聞こえる国道を走る車の音に東京への思いを馳せてタバコをふかしたものです。

多摩センターは中途半端さが心地良い調度良い街らしいです。好きな人に言わすと。
私としては、その調度良さが気持ち悪いと言いますか。
単純に言うとファミリーな街は苦手ですな。
ちゃんとファミリーしなきゃいけない気分になるんで。
何でもありな雑多な街が居心地が良くなってしまう訳ですな、つまり。
逆に何にも無いところに行きたくなったり…。
極端なんですね。
考え方が極端だと以前に言われたことがありますが、若さでしょうか。
大人になると、もう少し調度良く出来るようになると思うんですよ、いろんなことが。
そうでもないな…中途半端ではあるが…ただ大人になりたくないだけなのかもしれない…。


アフターザンギリヘッドを終えて

2007-05-07 20:44:28 | Weblog
いつも、しんどい理由は分かっている。
人に認められないことと、人と比べること。
それさえなければ、なかなか幸せな毎日だ。と思うのだが、どうだろう?
想像力も創造力も貧困だなぁと思う。
涼しい顔して車内広告のファッション雑誌の見出しによくあるような、なんとかな女になる!とか、いくつになってもなんとかな女!!とか、なんとかな恋をしよう!!!
なんてそんな人いるのかな。
でも、いかにも私はそんな風に生きてる勝ち組な女よ~ってかんじで表紙を飾る方々がいるわけで。
満員電車にもまれる凡人女は羨望の眼差しで上を見上げて、下では足踏まれたりしてるわけよ。
と思ったりもするが、そうでもないのかなぁなんて思えた公演でした。
そんな単純なものじゃないし、そんな狭いものじゃないし。
涼しく生きる必要ないし、というか涼しいとか熱いとか、自分らしいとからしくないとか、そんなことはどっちでもいい。

バラの花束を貰った。
多分100本。ちゃんと数えてないけど面倒臭くて。
「死ぬまでお芝居頑張って下さい。」とメッセージが添えられていた。

無責任…。

でも頑張っちゃおっかな…。