自然のメモ

日本の魚の漁獲高の管理TACの動向+海の生態系を取り戻すには:グーニュース記事より

このままでは漁業も続かないと、田んぼに続いて今度は、漁業も?というニュースを知りました。

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_32685

このページは1ページしか載ってませんが、公式へ行けば全ページ見られます。

 

 

 

この記事によると、資源管理に回す金はたったの3%で、岸田政権は、さらに前年より半減させたと。95億≧58億・・・で、補正で組んだ金は、造船の金で、3割が水産土木への金だと。

 

それに、田んぼでは収益もなく、誰もやる者がいなくなると言ってますが、漁業も平均126万だそうで誰もいなくなると、田んぼみたいなことを言っています。

 

そこへ漁業も資源管理はせんでいい?漁業を構成する年齢構造が問題で?若い人がいないのが問題なんだ?と、これも田んぼみたいなことを言っています。

 

この話で、税金のバラマキの件は相変わらずの政治傾向ですが、この中でも新しい情報としては、そんなバラマキ日本も、漁獲高を管理する魚を200種にしていくという話でないでしょうか。

 

今までは、オリンピック方式、獲ったもん勝ち、早いもん勝ち、乱獲、魚が小型化。低価格化。といういろいろな方面で、劣化していたようです。

 

ゆえに、今まで8種ぐらい指定していたのが、さすがの日本もさらに漁獲高を管理する方向へ動くようになって来たようです。

 

 

 

魚は、減っているらしいです。

別のサイトで私が作ったものですが、こういうグラフが作れるので、世界の漁獲高の比較を、作ってみました。

 

出典:GraphToChart

グラフで見るノルウェー・日本の漁業生産量

 

 


 

 

その他、いろいろな国で比較できるので、他の国も比較してみました。

 

グラフで見る漁業生産量(アメリカ合衆国・ノルウェー・フィリピン等5ヵ国との比較)

 

中国入りはこちら

グラフで見る中華人民共和国・ノルウェー・日本の漁業生産量

 

 


皆様も、こちらでいろいろグラフを作ってみたら、どうでしょうか。比較でいろいろ分かると思います。

 

生物多様性国家戦略2023-2030でも書かれていますが、日本は世界6位の排他的経済水域海洋国家であり、陸地は小さくても、日本は海に対しては大きな生物多様性の影響者であります。

それゆえに、このような低下は世界の低下と言えます。

また、我々の食に関わる話ゆえ、我々の食糧安全保障の問題でもあると思います。

 

 

こうした長年続けて来た資源管理をしないことでの漁業の荒廃、さらに気候変動、無秩序な人間活動と来て、200種のTAC管理へと行くのですが、その前に、今回の資源管理ではよく出て来る言葉をまとめました。

漁獲高と資源管理での重要ワード

TAC:漁獲総枠 Total allowable catch

MSY:最大持続生産量 Maximum Sustainable Yield

IQ制度:個別割り当て Individual Quota

ITQ制度:譲渡可能個別割当制度 個別分を売り買いできる Individual Transferable Quota

ABC:生物学的許容漁獲水準 Available Biological Catch

 

 


水産庁
水産をめぐる事業について 令和5年11月 より、P12抜粋

 

 


 

これにより、日本も10年前と同じ漁獲量を回復させると。

 

確かに今の時期に出ていたスルメイカが、ぜんぜん売られてないことに気づいたのですよね。

 

あっても、ものすごく高い。

この資料に載っていたのですが、スルメイカも減っているようです。

 

 


p57より抜粋

 

 

 


 

サンマ、サケ、スルメイカとも、かなり減っています。

そう言えば、サンマもほとんど出回らなかったです。

 

私らの良く食べるものが、あまり出回らなくなって来ている?のかって、鈍い私も最近、思ったのです。

こういう結果があるなら、さもありなん、です。

 

参考に、世界の資源管理はどういうことをやっているのか?(H26年の情報です)

 


水産庁 新たな資源管理の部屋 HP より

資源管理のあり方検討会 より


(2)諸外国における資源管理施策について

 

 

 

 

 


 

 

EUでは

共通漁業政策(CFP)

 

Common fisheries policy (CFP)

Learn more about the EU regulation that puts sustainability at the heart of the fisheries policy.

Oceans and fisheries

 

 

・現在と将来の共通の漁業政策: 持続可能で科学に基づいた革新的かつ包括的な漁業管理に向けた漁業海洋協定

 

EU 行動計画: 持続可能で回復力のある漁業のための海洋生態系の保護と回復

 


 

EUでは、「持続可能な最大収量」(MSY )に基づいて、海洋行動計画を取り、資源をMSYレベル以上に再構築することを目指すようです。

また、海洋生態系への悪影響を軽減、漁船団の収益性、漁船団の炭素排出量を減らす、等・・・

いろいろしていくようです。

 

EUのこのHPでは、さらに 

漁業による、海底撹乱、
敏感種の混獲、
海洋食物網への影響などを通じて、海洋生態系に悪影響を及ぼしていること。

 

生態系の状態の変化は、魚資源の短期、中期、長期的な生産性に影響を与え、

海洋熱波、

海洋酸性化、

生殖問題、

有毒藻類の発生、

寄生虫、

酸素不足などの短期的なショックを増大させていると。

 


海や陸での人間の活動(農業、漁業、工業、海運、廃水など)によるプラスチック、マイクロプラスチック、その他の汚染も。


これらの課題が複合的に及ぼしていること、その影響は、前例のない規模で起こっていること等、

と漁獲高以外にも多く問題があることを、言っています。

 

これは、世界的に同じような状態でしょうし、今まで網を投げ続けて、乱獲してきた日本はどれぐらい、どのようなことになっているでしょうね・・・。

 

乱獲だけでなく、海岸線も埋め立てましたし、護岸工事や堤防も住宅も無秩序に、田んぼも農地整備して、干潟も埋め立て、藻場も砂ごともぎ取って、コンクリートにして・・・

 

私の周りを見渡しても、田んぼにも単調な種類しかおらず、畔には昔、食べたり薬にしていた雑草も消え外来種が生え、道路にも外来種が生えて埋め尽くし、河も水路もセメント固め、エコトーンなし、どこを見ても、自然を守っている基礎が何もいない空間ばかり。

こんな状態で、海の魚も増えるのかと、疑問です。

 

この前、プラネットアースでやっていましたが、クジラのうんちが、森の代わりをすると。

EUは富栄養化で地中海やバルト海らがおかしいらしいですが、日本は貧栄養化で瀬戸内海がおかしいらしいです。

ちゃんとそこに生物がいて、そこで自然の営みが営まれて、初めて自然がちゃんと生きて動き出すのだと思います。

 

 

我々の食、刺身や寿司にも直結する大事な話です。

おそらく、日本人の皆さん、煮つけにしろ、寿司、刺身、焼き魚にしろ、何かしら好きな魚があると思います。私は焼き魚をけっこう食べます。

ですので、魚、大事にしていきたいですよね。

 

 

ということで、今回は漁獲高を主に見ていきました。

漁獲高を見ても、海の問題の一端が見えて来ると思います。

漁獲高以外にも、海洋汚染、海洋プラスチック、漁業による海底かく乱、人間活動の海の生態系の荒廃などがあります。

もとの自然の力を回復させてこそ、魚は増えると思います。

それにはやはり、海の回復、海は山からと言いますから山、川、周りの環境からの回復、それから干潟や砂浜、海の環境、その他、海の生態系に関わる、さまざまな場や関係の回復が必要と思います。

漁業の収入アップの話は長くなるのでまた別の機会にでも。田んぼと同じで、景観や生態系維持などの協力費用や、生態系保全や再生に関わる事業でも収入アップの機会はあると思います。

 

まだ私も調べ始めたばかりで、海についても、あまり分かってないことが多いので、このたびは、簡単にまとめてみました。

今後、海、海の生態系などについても、また私も見ていきたいと思います。

 

 


 

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