２０１１０１３１ｓ－ｓ

まっすぐは　とても　　無口だから

そのためだけの


湖　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１３０ｓ

・　・　あのような

湖が

季節の辺境に　在るのは　　　なぜ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・


まっすぐしか映さない　湖に

姿を晒しに来るものなど　あの季節に　　居るはずもないのに

２０１１０１２９ｓ－ｓ

どのようないのちに見えたとしても　　でもそれが　　　　あなたの姿だから　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１２９ｓ

　　　・　　　　・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・


ぼくの姿は湖面に映ることもなく　無口な星座だけが拡がっていた

２０１１０１２８ｓ－ｓ

・　・　どのような

いのちなのか


湖面にそのすがたを　映したことは　ある　　の　　　　　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１２７ｓ－ｓ

獣たちが湖に　近づくことなど　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‥


姿が

湖面に

映ってしまうことを　とても恐れるから　　　・　　・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１２６ｓ

あの季節のなかで

唯一


獣から逃れて安らげる処　それがあの湖の　　畔　　　　　　　　　　　　　　　　　‥

２０１１０１２６ｓ－ｓ

・　・　湖に行ったことは　ある　　の

２０１１０１２５ｓ

まっすぐしか映さないという湖の　　こと　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　　

２０１１０１２５ｓ－ｓ

季節の辺境を彷徨った

あなたは


沈黙の星座を映す湖があるということを　知っているはず　　　　　　　　　　　　・　・

２０１１０１２４ｓ

ぼくのいのちは　　空疎に見えるのだろうか　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１２４ｓ－ｓ

一度身に纏った寂寥の鎧　それを脱ぎ棄てることこそ　　恐怖そのものだから


なによりも

空疎に成りかけているいのちを　晒すことなどできないはず　　　　　　　　　　　　　‥

２０１１０１２３ｓ

なぜ　　そのようなことを　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１２３ｓ－ｓ

・・　鎧を


脱ぎ棄てることなど叶わない　はずだけど　　　　・　　　・　　　　　　　　　　　　　　・

２０１１０１２２ｓ

ぼくが脱ぎ棄てたものと　おなじ鎧の破片が残されていたというの　　　　　　　　　　　・