水晶のひとりごと 山斗雪夫

水晶 second 第三章

20090130

2009-01-30 | Weblog
  ・
封印した 記憶
  ・
それは あなたが
  ・
誰にも触れさせたくない こと            ・


でも        ‥


それは解き 放たれた                          ・

20090128^

2009-01-28 | Weblog
  ^
途切れた 記憶を封印したぼくは
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そして意識を  絶った                ・



いつしかぼくは 見知らぬ街に    ・

旅人の群れにまぎれる 彷徨い人                     ・

20090127^

2009-01-27 | Weblog
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いつしか ぼくは
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深海に漂う蛍のように  独り    ‥         ・
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途切れた記憶が 藻になってぼくを包み
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‥ 責めつづけた


なにを失い そして消してしまったのかさえ解らないままに         ・


途切れた記憶を ぼくは封印した

20090123^

2009-01-23 | Weblog
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その 灯った色彩は                     ・
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ひとことの
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つぶやきを残し  ・・


そして すぐに 燃え尽き  消えた                    ・

20090122^

2009-01-22 | Weblog
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侵食は許せなかった                ・
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虚無に想いを 触れさせることなど
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色彩の想いは
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ぼくがぼくであるための すべて


そし て       ・


ぼくの瞳の底に 淡く茜色の色彩が 灯った               ・

20090121

2009-01-21 | Weblog
  ・
虚無の空間                         ・
  ・
そこは
  ・
触れてはいけない なにもない畏怖の世界
  ・
それに支配される 恐ろしさは     ・


辺境の獣でさえ 無口にその姿を隠す                   ・

20090120

2009-01-20 | Weblog
  ‥
想いを色彩に 変えた の                ・
  ‥
大切な ことのすべてを あなたは
  ‥
忘れる    ・


わたしも記憶を消した ことがある  から                ・

20090119^

2009-01-19 | Weblog
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あの日の
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夕まぐれの情景を      ・
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それは
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幼い頃の記憶と想いを                         ・
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色彩に変える こと


虚無からの侵食に犯されるまえに    ・

20090118^

2009-01-18 | Weblog
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色彩がすこしでも
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ぼくに触れたなら                     ・
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この虚無の世界を 拒否できる   ・


ぼくはまだ 残されているはずのものを


色彩に 変えた                             ・

20090117^

2009-01-17 | Weblog
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虚無が支配するその世界は
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やがて                                 ・
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ぼくの記憶に 侵食を始めた
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そして ぼくは      ・


幼い頃のあの色彩を 顧みることもなくなり


その存在さえ 忘れてしまう           ・