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宮城県 【秋保温泉今昔 2009年1月】

2009年01月02日 | 東北地方
秋保温泉(あきう)は、仙台都心からも近く宿泊、日帰り入浴の利用客も多いようです。
宮城県の鳴子、福島県の飯坂とともに奥州三名湯に数えられています。
名取川にそって旅館ホテルが建ち並び温泉街として発展してきました。
ここには平安時代に起源を有する宿のほか、数百年の業歴を持つ旅館が建ち並んでいます。





平安時代から戦国時代にかけて、秋保温泉の「湯守役」を勤めていたのが伊達家家臣の佐藤家です。これが現在のホテル佐勘の祖となります。
佐藤勘三郎は伊達藩初期から代々湯元村の肝入役を継承、また温泉宿の草分けとして湯守役を勤めました。当時、仙台領内には17ヶ所の温泉があり、その中でも「名取の御湯」は最古の歴史を誇っていたと伝えられます。(佐勘より抜粋)

日帰り入浴が可能な、いくつかあるホテル/旅館の中から佐勘の湯に入ることにしました。
駅前から送迎バスでまだ雪少ない国道48号線で約40分。
とても立派な建物です。
年始早々なんだか悲しい思いが強い今日この頃の温泉地の風景です。
大抵の温泉地がそうであるようにこの秋保もその例外に漏れません。
「バスで入館し、温泉に入って、食事をして、翌日又バスで帰路につく」パターンです。一切この温泉郷とはかかわりを持たずに入湯客は帰っていきます。
これでは温泉地は寂れていくばかりです。
自分の所さえよければ言いと考えずに、地域全体で活性化すべきでしょうに…
地域が凋落すれば、個々の湯宿も終わるのです。

その現実を見たように気がします。
形だけの食事。乱れた下足。コケオドシのような書き割り建物。おざなりな接客。早く間違いに気づいてくれることを祈らずにはおられません。
旧態依然の温泉地にも新しい取り組みをしている地域が沢山出始めています。
この秋保の地にも新しい風が吹かんことを…。














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