

自然教育園(目黒)で見かけたキチジョウソウ
花弁の裏側や茎、雌しべの柱頭が赤紫色で
とても愛いらしい。咲けば、家に吉事があるとのいわれから、吉祥草の名が付いたそうです。
同じキジカクシ科スズラン亜科のジャノヒゲの栽培経験はあるのですが、どれも花が咲くわけでなく、少数の「花が咲くタイプ」と多数の「草だけのタイプ」の2種類があるようでした。
「花タイプ」は毎年花を付け、親株も、地下の匍匐で繋がる子株(クローン)も花をつけました。けれども「草タイプ」は何年栽培しても花をつける事はありませんでした。
種の繁殖を考えると、2つのタイプの草がある事は賢い草の生存戦略なのだと思います。
「草タイプ」のクローン繁殖では生息域を容易に拡大しつつ、「花タイプ」では、動物によって種子散布をし、種から新たな遺伝子を持つ草を増やしていきます。何種類かの異なる遺伝子の草が生息していれば、ウィルスにかかったとしても、全滅を免れる可能性が高くなります。この2つのタイプの数もきっと丁度良いバランスになっているのでしょうね。
キチジョウソウもジャノヒゲと繁殖の仕方が似ているかもしれません。

ジャノヒゲの開花時期は7月で、青い実(種)は真冬になります。けれどキチジョウソウの実は花と同時期に見られました。


現在、自然教育園では草の根と、落ち葉🍂をテーマに展示がされています。
植物の根の様子は、なかなか見る事が出来ないので、興味深かったです。
数枚でしたが「草の根たんけん」と「落ち葉」の絵本の原画展もあります。
ご覧頂きありがとうございます。
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