花の細密画 山根悦子ボタニカルアート

季節の植物や植物絵本、ボタニカルアートについて

川越菊祭り

2022-11-20 01:04:26 | 日記
川越菊祭り

喜多院の菊祭りに行って来ました。



子供の頭程ある菊の花。
大菊には、ボールのように重量感のある厚物と




花弁が細い管状になっている管物があり、とても立派でした。いつかボタニカルアートで描いてみたいものです。




菊盆栽も興味深かったです。松などの盆栽は10年以上かかけるけれど、菊盆栽は1年で樹形を完成させ、一斉に花を咲かせるそう。日本が誇る園芸技術ですね。



販売のおじさんに栽培の方法を聞いて、鉢を購入しました。鉢は¥500。おじさん曰く、「最近はラーメン🍜🍥だって500円で食べられないからね。500円で長く楽しめるよ。」
きちんと育てれば大輪の花を咲かせる事ができるそうですが...。
①3月頃から2ヶ月ごとに脇芽を切って、1本仕立てに。切ったものは挿し木に。②土は腐葉土や赤玉を普通の土に混ぜること。


ランチ。《いちのや》さんの鰻で締めくくり。晩秋を楽しんだ1日でした。


 
#大菊 #菊祭り #chrysanthemum

アジサイの色変わり

2022-11-13 12:22:36 | 日記


紫陽花は、永く色の変化が楽しめる花で知られています。
6月には、土壌が酸性かアルカリ性かで、赤っぽかったり青っぽかったりする紫色のディープパープル。白いアナベルにはアントシアニンの色素がないので、白い色のままです。


7月になるとディープパープルはアントシアニンの色が抜けて緑色っぽくなります。花弁のように見えるのは、本当の花ではなく、萼片が変化した装飾花。
萼だから花びらのように、直ぐ枯れず色の変化が楽しめるのですね。
では紫陽花の本当の花は、どこにあるのでしょか?


装飾花の奥に「真花」を見ることができます。とても小さな花で、色が抜けた時期は実になっていますね。


緑色からピンク色になったり、
同時期でも装飾花の色は変化に富んでいます。萼片の厚い品種では12月まで色の変化が見られとても綺麗です。

日の当たりの強い所では変化の前に色焼けして茶色くなってしまいます。


7月下旬の紫陽花を描いています。

色の変化を楽しんで、1輪はブルーの花に。
鉛筆描きを終えたら少しずつ、透明水彩で色を重ねていきます。


装飾花の間に影を差し込んで、ブルーの花を浮き上がらせます


ブルーの花の斜め下には、緑色の花にしました。
右下には、緑色にほんのり赤い色が残っているガクアジサイを着彩する予定です。


全体的に色のバランスを見ながら、進めていきます。動きのある構図になるよう、3輪をくの字に配置しました。

進めて参ります。
ご訪問ありがとうございます。

2022/10/28

2022-11-05 19:09:20 | 日記
    

はじめまして。初投稿です。
植物観察が好きで、植物の細密画ボタニカルアートや植物絵本を描いています。
ご覧頂きありがとうございます。少しずつですが、植物への想いや、作品をアップしていけたらと思います。どうぞ宜しくお願いします。


ボタニカルアートカレンダー原画展のご案内
◆2022.11/14(月)~27(日) 21(月)休廊
11:30~6:30 最終日4:00
◆木ノ葉画廊 神田東口より🚶‍♂️5分
12人の植物画家たちの原画24展の展示。
カレンダー、ポストカード等の販売もあります。
是非、ご高覧下さい。
♡カレンダーの下部は切り離して、ポストカードとして使用できます。「チューリップ夢の紫」が、4月に採用されております。
  

☆出品は2点
「夢の紫」(富山県産チューリップ)
「いろいろなチューリップ」(かがくのとも3月号折込み付録原画)

#カレンダー #植物画展 #ボタニカルアート
#植物画 #チューリップ

キチジョウソウ 吉祥草、学名:Reineckea carnea

2022-11-04 23:30:08 | 日記



自然教育園(目黒)で見かけたキチジョウソウ

花弁の裏側や茎、雌しべの柱頭が赤紫色で
とても愛いらしい。咲けば、家に吉事があるとのいわれから、吉祥草の名が付いたそうです。

 同じキジカクシ科スズラン亜科のジャノヒゲの栽培経験はあるのですが、どれも花が咲くわけでなく、少数の「花が咲くタイプ」と多数の「草だけのタイプ」の2種類があるようでした。
「花タイプ」は毎年花を付け、親株も、地下の匍匐で繋がる子株(クローン)も花をつけました。けれども「草タイプ」は何年栽培しても花をつける事はありませんでした。
 種の繁殖を考えると、2つのタイプの草がある事は賢い草の生存戦略なのだと思います。

「草タイプ」のクローン繁殖では生息域を容易に拡大しつつ、「花タイプ」では、動物によって種子散布をし、種から新たな遺伝子を持つ草を増やしていきます。何種類かの異なる遺伝子の草が生息していれば、ウィルスにかかったとしても、全滅を免れる可能性が高くなります。この2つのタイプの数もきっと丁度良いバランスになっているのでしょうね。
 
 キチジョウソウもジャノヒゲと繁殖の仕方が似ているかもしれません。
ジャノヒゲの開花時期は7月で、青い実(種)は真冬になります。けれどキチジョウソウの実は花と同時期に見られました。






現在、自然教育園では草の根と、落ち葉🍂をテーマに展示がされています。

植物の根の様子は、なかなか見る事が出来ないので、興味深かったです。

数枚でしたが「草の根たんけん」と「落ち葉」の絵本の原画展もあります。


ご覧頂きありがとうございます。

#キチジョウソウ #ジャノヒゲ #リュウノヒゲ#植物 #草 #生存戦略