昔活躍していたという、ステレオの音をテレビで聞いた。
大きい箱状のインテリアで、左右に大きなスピーカー、真ん中にレコードをかける場所がある。
そこから流れて来た音楽がなんとも言えなくて、
「愛おしい」と、テレビに張り付いてしまった
音を愛おしい・・と、衝撃に似た感情だった。
>>>>>>>>>>>>>>>
何もかもデジタルになり、コンパクトになり、便利な世の中を軽快に生きている私たちは、
正直なところ、ほとんど昭和の音の響きを知らない
写真はワンクリックでコピーでき、
音楽はワンクリックで保存。
便利だけど、とうとう気付いてしまった。
愛しく、抱きしめたくなる「音」が世の中には存在していたのだ。
レコードは劣化する。
1回1回が最後に向けて命の音を出す。
あぁ。それゆえなのか、
違うのか知りまへんが、
私はとにかくこの響きに感激した。
もしこの時代に生きていたならば、
あるアーティストの新曲発売日には、
学校を休んでレコードショップへ行き、
胸に大切に買って帰ったであろう。
音を一寸も聞き逃そうとせず、
スピーカーの前に張り付いて目を閉じ聞いたであろう。
その瞬間電話が鳴ったら、ラインをハサミでちょん切ったかもしれない。
とにかく、音への執着を思い出させる
昭和ステレオ(←この表現あってるか分らない)の音。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>
若さ、新しさ、永遠の命への憧憬を否定はしないが、
私は滑稽だと思っている。
背伸びをして大人ぶっているわけではない。
現にそういう匂いのする場所を極力避け、
体力消耗を回避すべく自己防衛している自分に気付いている。
周囲にそういう友達がいない分、
何かの拍子にそういう人に出会った時の
疲労感たるや・・・。
成熟した物への憧れや、美感が一致した時の
安心感たるや・・・。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
私たち世代は「音を愛しむ」感情をほとんど知らない。
だから、パソコンに取り込んだ音源をヘビーローテしながら
心地いいぜ~。
と思っていたが、一昔前の音は全然違ったんだ。
鷹鮨のマスター(後援会長)が、よくジュークボックスの話をする。
「昔さ~、夜明けのスキャットがさ・・・」という始まりで続く。
何度も聞きたいから、ボックスを左右に振って無理やりかけていたという
やんちゃだった時代の話。
私は、「へぇ・・・」と聞いていたわけだけど、
それは「音への憧憬」を深く知る人の言葉なんだ。
うらやましいとさえ思う。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ハード・ソフトの変化が、
音への愛しさ、憧れを劣化させてしまったのだろうか。
一言で否定できぬものの、
昭和ステレオの音を聞いた瞬間に、
あぁ、こりゃかなわない・・・。
という落胆をおぼえたのです。
あの、「終わりあるもの」への憧れを胸にしまいつつ、
デジタルの「終わりなきもの」の良さを探す。
見つけて下さいませ。皆さんどうぞ。
新曲「名残り月」のCDの音の先に。。
大きい箱状のインテリアで、左右に大きなスピーカー、真ん中にレコードをかける場所がある。
そこから流れて来た音楽がなんとも言えなくて、
「愛おしい」と、テレビに張り付いてしまった
音を愛おしい・・と、衝撃に似た感情だった。
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何もかもデジタルになり、コンパクトになり、便利な世の中を軽快に生きている私たちは、
正直なところ、ほとんど昭和の音の響きを知らない
写真はワンクリックでコピーでき、
音楽はワンクリックで保存。
便利だけど、とうとう気付いてしまった。
愛しく、抱きしめたくなる「音」が世の中には存在していたのだ。
レコードは劣化する。
1回1回が最後に向けて命の音を出す。
あぁ。それゆえなのか、
違うのか知りまへんが、
私はとにかくこの響きに感激した。
もしこの時代に生きていたならば、
あるアーティストの新曲発売日には、
学校を休んでレコードショップへ行き、
胸に大切に買って帰ったであろう。
音を一寸も聞き逃そうとせず、
スピーカーの前に張り付いて目を閉じ聞いたであろう。
その瞬間電話が鳴ったら、ラインをハサミでちょん切ったかもしれない。
とにかく、音への執着を思い出させる
昭和ステレオ(←この表現あってるか分らない)の音。
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若さ、新しさ、永遠の命への憧憬を否定はしないが、
私は滑稽だと思っている。
背伸びをして大人ぶっているわけではない。
現にそういう匂いのする場所を極力避け、
体力消耗を回避すべく自己防衛している自分に気付いている。
周囲にそういう友達がいない分、
何かの拍子にそういう人に出会った時の
疲労感たるや・・・。
成熟した物への憧れや、美感が一致した時の
安心感たるや・・・。
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私たち世代は「音を愛しむ」感情をほとんど知らない。
だから、パソコンに取り込んだ音源をヘビーローテしながら
心地いいぜ~。
と思っていたが、一昔前の音は全然違ったんだ。
鷹鮨のマスター(後援会長)が、よくジュークボックスの話をする。
「昔さ~、夜明けのスキャットがさ・・・」という始まりで続く。
何度も聞きたいから、ボックスを左右に振って無理やりかけていたという
やんちゃだった時代の話。
私は、「へぇ・・・」と聞いていたわけだけど、
それは「音への憧憬」を深く知る人の言葉なんだ。
うらやましいとさえ思う。
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ハード・ソフトの変化が、
音への愛しさ、憧れを劣化させてしまったのだろうか。
一言で否定できぬものの、
昭和ステレオの音を聞いた瞬間に、
あぁ、こりゃかなわない・・・。
という落胆をおぼえたのです。
あの、「終わりあるもの」への憧れを胸にしまいつつ、
デジタルの「終わりなきもの」の良さを探す。
見つけて下さいませ。皆さんどうぞ。
新曲「名残り月」のCDの音の先に。。