死、それは成長の最終段階―続 死ぬ瞬間 (中公文庫) | |
エリザベス キューブラー・ロス | |
中央公論新社 |
【読書記録】
E・キューブラー・ロス著作3冊目。
原題を直訳するとこうなんだろうけど、
タイトルがどうもしっくりこないと思うなぁ。
末期患者本人と、その周囲の人々も含めての研究や、
さまざまな事例を並べながら、
「生きる」という事を深く掘り下げてゆく感じ。
「命」と「生きる」と「私」というモノは、
「死」と向かい合うことでこそ、磨かれて成長するのだ、ということ。
難しいところだよねぇ。
結局、そもそもの「私」というものを、
自分のアイデンティティを、
どんな風に定義するかによって、
どこまで自分に忠実に生きれるかが変わるのだろうから、
たとえ最期のひとときにでも、
「ホントの自分」を感じることができたのであれば、
それは幸福なことなんだろうな。
ちょっと難しい一冊でした。