判りやすく書くということは大変だが

松永和紀氏がブログを始められたようだ。

氏は元新聞記者の経歴を持つフリーの科学ライターである。
特に農業、食品、環境といった分野で精力的な活動をされており
科学というものに理性的に向き合う姿勢と女性らしい感性から発する記事は読みやすく
何かと感情的な発言が闊歩しがちなこの分野に一服の清涼感をもたらしてくれる。
日経BPが無料で閲覧できた頃は連載コラムを欠かさず読ませて頂いていた。
残念なことに日経BPが有料化してしまったので足が遠のいていたのだが…

農業や食料問題に関して科学的な面からの情報を求めるなら
是非覗いて見てほしい。

氏は今年5月に、日本科学技術ジャーナリスト会議 （ＪＡＳＴＪ） が、顕彰する
「科学ジャーナリスト賞２００８」 を受賞されている。
科学ジャーナリストとしての仕事の手腕と姿勢を評価された結果であろう。

というわけで、氏の著作物について紹介しておく。
食に関する問題が大きく取り沙汰される昨今、是非手元に置いておきたい本ばかりである。


メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学
（「科学ジャーナリスト賞2008」はこの著書に対して送られた）


食卓の安全学―「食品報道」のウソを見破る


踊る「食の安全」―農薬から見える日本の食卓

何れも書評をみれば判るとおり、良書である。