あべっちの思いをこめた雑記帳

惜春

 生きて行くってむずかしいけど、最近は楽しいと思える部分の比重が増えてきた。年のせいかもしれないし、人生の経験からわかってきたのだろうとも思える。初孫ができ、元気でいるということもあるかもしれない。

 最近若い人を見ると、自分の青春時代と重ねることがしばし。昔は・・・だった、と思うことがある。偉そうにではなく、ただなんとなく思い出のような1コマだったり、なつかしさの1シーンだったり。あれやこれやと、良からぬ回想をする。

 若い頃は、合わない人には合わせない。無理に合わせる必要はないし、離れていくのは相手の気持ちだから、それでいいんだと思っていた。その時に、聞く耳がもう少しあれば、ほんとうは違っていた。

 若気の至りとは、よく言ったものだ。後悔をするようなことは何一つなかったが、20代というのは、まんまる心で生きられないというのは、ある程度は仕方がないのだろう。

 30歳頃にはずいぶんと「丸くなってきたね」と人生の先輩方々に言われたものである。その時はあまり感じなかったのだけれど。今ではその人たちに感謝の念が絶えない。

  あの時はカーブフォークで行きたくも直球投げた青春の恋
          令和3年7月 「NHK短歌」 7月号


                     「つれづれ(103)惜春」

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