『ラグビートップリーグプレスカンファレンスへ…』

都内某所のホテルにてラグビートップリーグの2008-2009シーズンに向けてのプレスカンファレンスがあったので行って来ました。

何気にテレビ観戦どころか、結構スタジアムへ年間何試合も行くくらいラグビー好きだったりしまして。我々はフロアの記者席に座ったのですが、その横のレーンはトップリーグ関係者がお座りに。ほぼ間隣に神戸の平尾さんとか、サントリーの清宮さんとかいらっしましたね。思ったほど大きくない感じかなぁ。勿論存在感はとても大きく思えました。オーラは出ていましたから。そのはるか前方はラグビー協会会長。そう、森元首相です。トップバッターとしての来賓挨拶は森元首相。森さんは日本体育協会の会長でもあるが、長年ラグビー協会の会長でもある。それは端的にご本人がホントにラグビー好きであると言うこともあろうけども、国会議員として多忙な中ご立派なことだと思います。ただ失礼ながら、首相在任時には失言が多かったり、リスクマネージメントができなかったために窮地に追いやられたりと、余り良いイメージはないのが一般的な見解だと思います。どのような挨拶をされるのかなぁ、と思って聞き始めた。冒頭、

「ラグビー協会の関係者から原稿を渡され読んでくれと言われました。しかしこの内容は明らかにラグビーを何も知らない方へのメッセージであり、大変失礼である。よってこの原稿は読みません」

と言う。一瞬だけ笑いが起き、聴衆は再び静まり返る。ここからのパターンは二つだ。身内を腐した後は大概自分の演説は思ったほどではなく大失敗。若しくは大成功。その後の挨拶は、結論として、

こんな素晴らしい会長挨拶を聞いたことがないほど素晴らしいものでした。

いやもう額面通りです。本当に素晴らしい挨拶でした。ラグビーの観戦に、トップリーグの企業の社長がいらっしゃることに感謝。トヨタ、サントリー、東芝の会長や社長の名前を淀みなく読み上げ感謝の辞を述べるあたりは素晴らしい演出。その後、昨年日中韓の高校ラグビー交流が中国で行われたが負けたことを例に出す。それは相手を舐めて伏見高校がメンバーを落として遠征したためである、と戒めるためだ。逆に今年は全力で戦っているはずだ。何故ならメンバーを落としての遠征などスポーツマンシップにもとる、と言うことだからだ、と。そして、そのような真剣に向き合うラガーマンの精神をトップリーグは日本代表につなげ、そして世界でまたチャレンジしよう、と。IRB加盟国の中で、ラグビー人口は世界で5番目に多く、登録クラブチーム数は世界で3番目に多い日本が、ワールドカップで負け続けるのはおかしい、と。絶対にやれる、と言うような意味のことをおっしゃる。

これ聞いて、黙っているトップリーグのラガーマンはいないだろう。戦う気持ちのあるものがこの挨拶を聞けば更なる高みへと上れる筈だ。そんな気持ちを鼓舞するような見事な挨拶だった。

9月5日の開幕の日は別の予定があって行けないのであるが、ラグビー協会が進めようとしているファン向けの施策はとても良いものが多い。ただ、認知が低いだけだ。気持ちを実態に結び付けられるよう、我々として手伝っていくつもりである。

ラグビー面白いですよ。
9月5日の開幕戦は秩父宮ラグビー場です。
みんな是非最高の戦いを観にラグビートップリーグ観戦へ！