ロシアのノーベル賞作家の文豪でソルジェニーツィン氏が逝去された。
高校1年生の時、『イワンデニーソビッチの一日』と言う本を読み衝撃を受けたのだがその作者である。入学し立ての高校の現代文の授業で全員に課題図書として課された本だったのであるが、サッカーばかりしていて平和ボケしていた僕の脳を金槌でぶっ叩いたかのように揺らした衝撃的な本だった。こんな光景が一体地球上のどこで繰り広げられているのか、と。そしてその本で生きることの意味、辛さ、重みを認識した本だった。その後就職活動で一番好きな本は?と聞いた本人には何の意味もない質問に対しても必ずソルジェニーツィンの『イワンデニーソビッチの一日』と答えていた。まぁ、内容は質問者にとってどうでも良い話だろうから、おいらが何をどう答えても関係なかったのだろうけどさ。。。
実は二重に僕にとっては衝撃で、その課題を出された現代文の先生は亡くなられていたことをMixiで知った。高校1年生から2年生になる時東京へ転校したので、その後は全然音信不通だったが、全然知らなかったのである。
同時代に生きていた文豪の著書に影響を受けただけ、と言う話であって、昔の文豪の話も嫌いではないし、良いものもあると思う。しかし偶然にも色々と読んだ本の中からソルジェニーツィンの『イワンデニーソビッチの一日』は最も衝撃的で、自分にとって何が大切なのかを非常に考えさせられる本であり、そのソルジェニーツィンが亡くなったと言うのは単にノーベル文学賞作家が亡くなったと言うだけの話ではないのである。
ご冥福を祈りたい。
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しかしまぁ、生き方の問題と言うか、平和ボケしていた高校時分には、かなり衝撃的だったと言う訳さ。未だに良い本だと思うよ。
もう一回読んでみたら?