MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



昨日、『逃げ恥』の再放送をしていたのを一部だけ観た。

みくりさん、が自尊感情が高い、低い、と言う話が出てきて、なんだかこれは何処かで当てはまる言葉だな、と思って気になってググった。心理学専攻ではないので、詳細な学術的な話は分からないが、ググったところ、最初に出てきた定義にはこう書かれていた。

self-esteem:セルフ・エスティーム とは、自分自身を価値ある者だと感じる感覚です。 自分自身を好きだと感じること、自分を大切に思える気持ちのことです。 自己肯定感と訳されることもあります。 自信と言っても良いでしょう。」


恐らくナルシスティックに振る舞う話とはちょっと違う話だと思っているが、勘違い野郎、にはともするとなりうる話なのか?など、色々と考えた。いや、自己陶酔しているだけの自分大好き人間だけとは限らないだろうな、とか。。。実際、自己が積み重ねた過去の結果に対しての誇りや、はたまた、これから積み重ねていく人生に対して今現在がどのようなレベル感でいるのか、と言うAs-Isの認識はここに重要な関係要素として入ってくるのは、間違いない。恐らく、頭の善し悪しには直接的には関係ないんだろうけども、今まで箚したる努力もしてこなかった学生なんかは、就職活動でこの感情が湧きにくくて、結果的に失敗するんではないのか、とこれが就活失敗の原因になりうるんだな、と思った。


まぁ、学術的に研究した訳でもなんでもないんだが、数百人、この20年近く面倒を見てきた結果で言えば、この「自尊感情」と言う言葉は就活にはとても関係する言葉だと確信している。


これを掘り起こしてあげられないと、多分、昨今の学生は大したことを成し遂げていないのに、ちょっと言葉を否定されるとすぐスネたりする一方で、褒めてくれないと伸びないとか自分で言い放つ大馬鹿者まで居たりする。勿論、全員が全員ではないけれどね。


レールを引かれ、それでもそのレールの継ぎ方を自ら学んできたレベルの者と、そのレールに乗って走り方すら分からないレベルの者と、それが多分偏差値に現れるのかなぁ、、、


自助努力に対しての評価をきちんと出来る能力は残念乍ら、偏差値比例で出来る人が増えていくのは間違いない。ヒエラルキーの下部に行くと、そもそも、強みや価値観と言った軸を決められないから、抽象的な言い回しで自己の特徴を、勿論ポジティブな面を、エントリーシートに落とし込めない。。。勿論、全員が全員そうではなく、発生確率の問題。偏差値が高いからと言って押し並べて出来る訳でもなし、逆に偏差値が低いからと言って、全ての学生が出来ない訳ではない。


ところで、日本人は往々にして、「Don't take it personal」と言う概念を理解しにくい国民性だと思っている。


例えば何か悪いことをした時に、その人個人を否定するのではなく、行ってしまった罪そのものを論じたりする時に使ったりする。要は、『やっちまった事』についてその重大性を論じるのである。また、そんな仰々しいケースだけではなく、大学の講義でディスカッション、特にディベートをした時に、相手の人格否定とかをすることをせず、相手の言葉に対して反駁をする、と言うようなそんなケースに使ったりする。でも、日本人はすぐに、相手が俺のことを否定した、と勘違いする。。。


なんだろう、卑屈な精神のまま、育ってきてしまったのであれば、正直中々この性根を治すことは難しいかもしれないね…。


Don't take it personal、と言っても、自分が否定されたと思ってしまい、そこで、自分自身で自分の価値を否定してしまうような、そんな学生が最近多くて正直困る。これ、偏差値の高い、低いに関係なく発生するから、やっぱり日本の教育システムの問題なんだと思う。良かれと思って言った助言に対して、「小賢しい」、「もうあなたの助言を聞いていられない、、、」なんて言う言葉で相手の言葉を遮ってしまうような、そんな偏屈な、卑屈な精神状態だと多分この先伸びないんだろうな、と他人事ながら心配してしまう。。。

 

悪いけど、逃げていたら、一生報われない。

 

逃げるは恥だが役に立つ、のはもっと後のsceneだな。受験でさしたる努力をせず、就活で更に逃げて努力をしなかったら、その先の人生、余程食うに困らないボンボンとかなら兎も角、誰もレールは引いてくれないのだから、負け組になる可能性、十二分にある。別に自分のレベルより高いところを狙え、なんで一言も言うつもりはない。自分のレベル以下の所に大学のキャリアセンターがら押し込められて就職しても嫌になるだけ...。キャリアセンターなんて、外向けに就職率が高い大学だと見せる事が仕事になっているから、兎に角何処にでも良いから就職させてしまうもの。。。そうなりたくないのなら、まずは自己肯定して、自分を見つめ直す。


Positive thinkingでずっといろ、なんて言うと、それはそれで勘違いしてしまうかも知れないがw、まだその方が明るい未来が待っているような気がする。


自尊感情の有無をテストするための研究などしている暇はないし、その手の研究には興味がないのでやらないが、長く就活をしてしまうような学生は、事前準備をする段階で既に遅れを取っているんだ思う。実際、相対的に自尊感情が低いまま就活をしているんではないかなぁ、と最近思っている。確かめようがないんだが、見てきた学生を思い返すとなんとなくそんな感じがする。。。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 『40s to go···』 『はし田屋へ·... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。